お知らせ

1月1日:新年あけましておめでとうございます。
 

インドに行きたくてたまらない。飽きるほどインドカレーが食べたいのだ。それも廉価で!

その気持ちを紛らわせるかのように、HISのホームページを覗いては、買う気もないのに航空券を探す日々が続いていた。見て探す分には金もかからないし、それだけでも十分に面白いものである。

そんなある日のこと、東南アジア方面の航空券がふと気になった。今の時期、値段はいくらだろうか。タイ航空は相変わらず高い。前に利用したライオンエア・タイも前に比べるとやや高めだ。前に乗ったときはキャンペーン中だったのだろう。

そんなタイ方面とは対照的に、マレーシアは安かった。エアアジアXの福岡~クアラルンプール線が2万円台と、ややお手頃価格ではないか。どうやらキャンペーン中らしい。マレーシアには南インドからの移民が多く、本場のミールスがいただけるそうだ。この機会を逃してはならないと思い、すぐに予約・発券を決意した。

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今回の旅は自宅からではなく、早朝のJR博多駅から始まった。

最寄から始発電車に乗っても十分に間に合う時間ではあるが、尋常ではない早起きを避けて、福岡市内で前泊したのだ。真冬ということで日の出は遅く、博多駅前は漆黒に包まれていた。人通りは少ない。やけに静かな駅前を抜け、地下鉄乗り場に向かう。地下鉄経由で福岡空港に到着後、シャトルバスで国際線ターミナルへ。

イスラム教徒が続々とバスに乗り込んできた。これからエアアジアXでマレーシアに戻るのだろう。ヒジャブを付けた女性を見ると、まだマレーシアではないというのに、もう異国に着いたような感覚を覚えた。

国際線ターミナルに到着後、チェックインを済ませてチケットを入手してから、いつものように制限区域を目指す。搭乗時間は8時30分。まだ時間に余裕があるではないか。朝食を済ませようとセブンイレブンで牛丼とおにぎりを購入して、簡単な朝食とした。


これから乗るエアアジアD7-539便は、ボーディングブリッジから乗り込むスタイルだ。55番搭乗口に向かい、あとは搭乗時間が訪れるのを待つばかり。

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エアアジアXの機材にはラッピングが施されており、いわゆる「痛飛行機」になっていた。

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ついに搭乗時間の8時半が訪れた。ボーディングリッジを通って飛行機を目指す。ブリッジの窓からは、後続のタイ・ライオンエアの機体が見えた。福岡の空はまだ薄暗い。


搭乗率はけして高くないらしく、空席が目立っていた。日本人よりもマレーシア人の姿が目立つ。このような場合、窓際席が割り振られがちなのだが、なぜか通路側の席が指定されていた。周囲の客はお構いなしに座席を移動している。よし、周囲に倣って移動してみよう。

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近年、離着陸時における電子機器の使用制限は緩和されたが、どうもマレーシアでは事情が異なるらしい。離着陸時に動画をまわそうとしたところ、CAから電源を切るように言われた。マレーシア線では相変わらず、離着陸時に電子機器は使えないらしい。

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離陸してから20分後、CAが窓のシャッターを下ろしだした。客室灯も減光され、雰囲気はすっかり夜行便のようになってしまった。おまけに寒い。どうせ暑い国に行くのだからと、空港でジャンパーを脱いでしまったのが良くなかった。

時間が経つにつれ体温は奪われ、おまけに長時間フライトの疲れもあって吐き気がしてきた。このままではマズイ。そのまま体調が悪くなってしまうと、4日間の行程に響いてしまう。バックパックに詰めておいたジャンパーを出して、再び厚着に戻ると、徐々に気分が良くなってきた。

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離陸から5時間後、ふと窓の外が気になりシャッターを開けると、眩しい陽光が注ぎ込んできた。眼下には一面の青空と雲海が広がっている。今頃どこを航行しているのだろうか。少なくとも東南アジアに入ったことは間違いない。

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6時間以上が経過したころ、ついに飛行機は降下を始めた。まもなくクアラルンプール国際空港KLIA2に着陸する。徐々にマレーシアの広大なヤシ畑が見え始め、そのままKLIA2にランディング。

滑走路から飛行機の整備工場が左から右へと流れていく。その中に、思わず懐かしい色が飛び込んできた。黄色と青のエアバス320・・・そう、2019年秋で姿を消したバニラエアだ。隣にはピーチアビエーションの機体が止まっている。おそらく、ここでピーチ仕様に塗装変更しているのだろう。ということは、このバニラエアもじきにピーチ色になるということだ。まさか思わぬ場所で、バニラエアの最期を見届けることになろうとは。

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福岡を出てから7時間後、ついにマレーシアに到着した。日本とは1時間の時差がある。時間を60分戻してKLIA2の巨大なターミナルを進んでいこう。

それにしても広い。このターミナルはあまりにも広すぎるのだ。"immigration"の方向に進むも、入国審査場は全く見えてこない。長い通路が伸びているばかりだ。とにかく歩いて歩いて歩き続けると、ようやく入国審査場が見えてきた。

審査場には長蛇の列ができている。早歩きでここまで来たというのに、これでは入国まで1時間もかかるだろう。自分の前後には、おそらくインドネシアからの渡航者であろう、民族衣装をまとった老人が列をなしていた。

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やはり思った通り、入国審査には1時間を費やした。思わずドンムアン空港の入国審査を思い出したのは、言うまでもない。入国の判を押してもらい、これでようやくマレーシアへの第一歩を踏みきることができた。

到着ゲートを出てさらに進むと、そこは空港併設のショッピングモールだ。中にはレストランや土産物店だけでなく、アパレル店やおまけにスーパーマーケットまである。これなら市中で買い出しをしなくても、空港である程度買えるから助かる。このスーパーマーケットには、帰国時に立ち寄ってみよう。

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他民族国家のマレーシアでは、中国系移民が巨大なコミュニティを築いている。そんな彼らが祝う春節は、マレーシアを代表する行事として見做されており、KLIA2にも春節関連の飾り付けがなされていた。

日本時間で16時だというのに、まだ昼を食べていない。そろそろ何か口にしておかないと、エネルギー不足で体が動かなくなってしまう。こういう時はフードコートに行くのが無難だ。

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やはり多民族国家らしく、フードコートにはマレー料理、中華料理、インド料理が並んでいる。カレーを食べようとインド料理店を覗くと、ビリヤニがあることに気がついた。

箱崎のインド料理店で本格ビリヤニを食べて以来、すっかりビリヤニの虜と化した。マレーシアのビリヤニはどんな味だろうと気になり、早速食べてみることに。ビリヤニを注文すると、かけるカレーの種類を聞かれた。そこでチキンカレーを指さし、さらにフライドチキンを載せてもらった。

米の色は薄く、味に若干の不安はあったが、一口放りこむとすぐに不安は失せた。スパイスの味が鼻を突き抜けて広がってくる。空港のフードコートではあるが、なんとも本格的ではないか。作り手はもちろんインド系だ。材料から調理までちゃんとしているのだろう。

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ビリヤニに満足したところで、空港を離れてKL中心部に向かう。一番早いのは鉄道のKLIAエクスプレスだ。しかし、早さと引き換えに運賃は高く、日本円で1200円近くもする。バスを使えば半分の運賃で行けるそうだが、趣味的観点から鉄道利用を選んだ。

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切符はトークン式になっており、券売機はない。窓口で購入するスタイルになっていた。トークンを手に入れて改札を抜け、地平のホームに向かう。意外にもホームはガランドウとしており、静まり返っていた。

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10分ほど待つと、いかにも日本では見かけないデザインの電車が到着した。製造銘板によると、なんでもドイツ製らしい。これに乗ったら、30分後にはもうクアラルンプールの中心部だ。

やがて強い雨が降り出し、列車の屋根をたたきつけだした。ちょうど雨期に属するこの時期、雨は日常茶飯事なのだろう。これから4日間、はたして何度雨に遭遇するのか。初端から不安になってきた。スコール級の大雨に遭遇しなければ良いのだが。

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列車は空港を出ると高速でかっ飛ばし、高層ビルが近づくと減速。KTM西海岸線と並走しながら、終点のKLセントラル駅に到着した。ここで列車の旅をいったん終えて、駅前にある安宿に向かいたい。

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複雑な動線に迷いながら、なんとかKLセントラル駅の外に出た。雨は降り止んでいるが、空は曇りで薄暗いままだ。雨が降らないようにと祈りながら、安宿に直行した。

駅を出てから3分後、ついに予約していた「セントラルロッジ」に到着。入口は雑居ビルの脇に開口していた。赤みを帯びたビル1階は、おしゃれなレストランになっている。その一方で、安宿への入口は薄暗い。このまま進んでも大丈夫なのだろうか。

入口にはちゃんと、「セントラルロッジ」の入口を示す看板がついている。意を決し薄汚れた階段を上がると、目の前にエレベータがあった。これに乗って3階に行けば良いらしい。

3階でエレベータを降りると、目の前にあったのは武骨な柵だった。あまりにも厳重すぎて、再び不安になってきた。おまけに施錠されており、開閉することはできない。さて、一体どうしようか。周囲を見渡してみると、インターホンがあることに気づいた。これを押せば良いらしい。

インターホンを押してみると、すぐに宿のスタッフが出てきた。すでに予約している旨を伝えると、柵の錠が解け、奥へと進めるようになった。さらに階段を上がると、今度は靴入れが出現した。館内は土足厳禁になっているようだ。

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靴を脱いで最後の階段を上がれば、ようやっとホテルに到着だ。入口では子猫がじっとしている。あいさつ代わりにしゃがんでみると、鳴いて歓迎してくれた。とても人懐っこい。あとで相手でもしてみよう。

館内に続く扉を開けると、フロントにインド系の中年男性が立っていた。一見すると武骨だが人は良さそうだ。どうやらオーナーらしい。インド人にはよくあることである。予約している旨を伝えると、ちょっと待つようにと言われた。どうやら部屋に扇風機を置いてくれたらしい。

それから、戻ってきた男にagodaのバウチャーを見せると、30リンギット払うように言われた。3泊だから80リンギットではないかと思ったが、おそらく宿泊税とデポジットだろうと思い、とりあえずその分だけ払うことにした。




最後に3号室の鍵を渡され、これにて3晩の寝床は決まった。

早速中に入ると、3畳ほどのスペースが広がっていた。中には赤いシーツのかかったマットレス、テーブル、ゴミ箱、スタンドライト、そして扇風機しかない。おまけに非冷房だ。

いかにも東南アジアの安宿らしい佇まいであるが、衛生管理はちゃんとしているらしく、樟脳の香りが漂っている。床をよく見てみると、防虫剤が転がっていた。この防虫剤が樟脳の香りを発しているのだった。南京虫が出まいかと心配だったが、これなら大丈夫だろう。

大きな荷物を置いて身軽になったところで、夜のクアラルンプールを散策することに。これから市内の交通機関を乗り継いで、おいしい夕食探しに出かけるとする。とりあえず、繁華街のブキッビンタンにでも行ってみよう。

撮影日:2020年1月13日

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