お知らせ

1月1日:新年あけましておめでとうございます。
 

2019年12月28日、常磐線の不通区間を通るべく、いわきから富岡を目指しました。

同区間ではおもに531系が使用されていますが、うち数本だけ特急型651系を使用した普通列車が設定されています。かつて特急「スーパーひたち」として親しまれ、常磐線を上野から仙台まで駆け回った車両が、今どのようにして余生を過ごしているのか。実際に乗車して、その様子を確かめてみました。


今回は651系使用の下り一番列車、10時27分発富岡行きに乗車します。列車の入線シーンを動画に収めてから、ついで車体を撮って回りました。


方向幕は「普通 富岡」。


そろそろ発車時刻ということで、車内に入ります。さすがに登場からリニューアルがないまま30年以上経過しているため、老朽化が進んでいました。デッキと客室を仕切る自動ドアは故障して、閉まらなくなっているものもあります。


草野駅の電留線には、国鉄色となって常磐線にカムバックしたE653系が留置されていました。見た目と塗装がまるで西鉄8000形のようです。西鉄にもこんなスタイル抜群でかつデラックスな車両が走っていれば・・・。


▲四ツ倉駅に到着
いわきから「スーパーひたち」ばりに快走したのもつかの間。四ツ倉から単線区間に入り、ここからはゆっくりとした速度で走っていきます。

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▲久ノ浜駅に到着
東日本大震災の発生から数か月間、ここ久ノ浜駅での折り返し運転が実施されました。


▲広野駅に到着
福島第一原発事故の発生後、同駅を含む広野町は緊急時避難準備区域に指定されました。震災からおよそ半年後の2011年10月1日、緊急時避難準備区域の解除に伴い、不通だった久ノ浜~広野間は復旧されました。

そして、原発事故と広野駅を語る上で、置き去りにされた415系のことも忘れてはいけません。被災からおよそ半年にわたり、広野駅に取り残された415系1500番台(K544編成)が留置されていました。復旧に際して勝田に移送され、2016年まで使用されました。


警戒区域が再編されるまでの間、広野は双葉郡復興の最前線として機能していました。町内には除染作業員のための宿舎が建ち、そのため徐々に人気が戻っていったようです。


▲2020年春から常設化されるJヴィレッジ駅を通過


▲木戸駅に到着
Jヴィレッジ駅を通過後、ほどなくして楢葉町に入りました。ここから先は旧警戒区域として、数年にわたり全町避難が行われていた地域です。楢葉町は放射線量が低かったことから、全域が避難指示解除準備区域に再編され、2015年秋に避難指示が解除されました。


木戸駅横には宿泊施設が建てられています。除染作業員・帰郷者向けに、宿舎やホテルの類が次々に設置されました。


木戸~竜田駅間の沿線には、真新しい住宅地が密集しています。これは復興に際して開発された災害公営住宅で、地震・津波で自宅を失うも帰還を選んだ町民が移り住んでいます。周囲には「ここなら笑店街」など商業施設が密集しており、住みやすい街づくりが行われているようです。


楢葉町では年々帰還が進んでおり、居住者数はまもなく4000人を超えようとしています。町内には人の気配が戻り、農地も翌年の田植えに向けて耕されていました。

帰還の進んでいない町では、除染しても作付けされず、荒れるがままになっていたり、農業の代わりにソーラーパネルが設置されたりしていますが、ここ楢葉町では農業が蘇りつつあるようです。


▲改装工事中の竜田駅に到着
竜田駅では駅周辺の開発にあわせて、橋上駅化工事が行われています。


▲近いうちに姿を消す竜田駅の旧駅舎


竜田駅から先は2017年秋に復旧した区間です。井出川を渡ると長いトンネルに入り、双葉郡富岡町に入ります。


旧線トンネルで有名な金山トンネルを出ると、きれいに耕された農地が広がっていました。こうしてきれいに農地が管理されているのを見ると、つい嬉しくなっちゃいますね。

上の写真とは別の場所ですが、線量の低いこのあたりでは、警戒区域の再編後から農業の実証試験が行われてきました。


やがて太平洋が見えてくると、まもなく富岡駅です。海沿いの地域は津波で流され、現在もなお無人地帯のままになっています。


いわきから乗ってきた651系に別れを告げ、富岡駅ホームに降ります。普通列車としての使用に合わせて、座席は向かい合わせのボックス型に整えられていました。


ホームに降りると、方向幕はすでに「普通 いわき」になっていました。


楢葉町に比べると、富岡町は帰還が進んでいませんが、復興自体は着々と進んでいます。ふと見上げると、駅ホームをまたぐ陸橋が出来あがっていました。


最後に651系をもう一度写真に収めてから、富岡駅ホームを後にしました。

これまで原型の651系自体見たことが少なく、せめて1度ぐらいは常磐線で乗れたらと思ってきました。東日本にあまり縁がない身としては、これが最後のチャンスだったかもしれません。2020年春のダイヤ改正以降は再び定期運用を失い、オリジナルの編成はこのまま引退への道へと進むことでしょう。

もう一度タキシードボディを目に焼き付け、代行バスが待つ富岡駅前に向かいました。

撮影日:2019年12月28日

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