【旅行記】2020年2月 11回目の台湾(6)―何もかもが変わった屏東線
動画用のSDXCカードを求めて、台鐵高雄駅にやってきました。ここから駅東側にあるPC街に出向き、そこでカードを探してみようと思います。

久しぶりの高雄駅はすっかり変わっていました。広々とした駅構内は地下に潜り、ただっぴろい空き地が広がっているではありませんか。その中でも旧駅舎だけは変わらず、前と同じ位置に鎮座していました。

駅を出てPC街に向かうと、どの店にもコンピューター製品が置かれているではありませんか!期待を胸に道を進むと、一軒の店に目が行きました。「華大数位」というカメラ専門店です。
店に入ってすぐの場所にSDXCカードが見えたので、ここでの購入を決断しました。入店してすぐに店員が出迎えてくれ、64GBのカードを買いたい旨を伝えると、すんなり購入できました。値段は301元。日本よりもはるかに安い値段で買うことができました。

無事に記録媒体を入手したところで、高雄駅に戻ります。ここからは何をするのか一切考えていません。このまま台湾を北上しようかと思いましたが、ここは枋寮まで電化されたという屏東線に乗ってみることにしました。

地下駅になったことで、高雄駅はずいぶんと様変わりしました。吸い寄せられるように地下へ入ると、やがて真新しいコンコースが見えてきます。

まだ改装工事は完了していないらしく、全体的に殺風景ですが、これから変わっていくことでしょう。そんな高雄駅を一通り見学したところで、改札口に向かいます。

台鐵弁当を扱う店は、EMU800形を模したデザインになっていました。

改札を抜けて地下ホームに降り立ちました。高雄市内が地下区間になったことで、新たに7つの駅が設置されました。そのうち三塊厝駅は復活した形です。

駅ホームは全体的に松山駅を思わせる造りになっていました。さすがに建設時期が違うせいか、こちらの方がずっと明るく見えますし、柱の数も多くありません。これが技術進歩の結果というものなんですかね。

高雄からはEMU500形の区間車に揺られ、潮州駅までやってきました。西部幹線の優等列車はここまで運転されることが多く、車庫が併設されているため、運行上の拠点として位置づけられています。

潮州駅に降り立つと、ちょうど莒光号が停車していました。手動扉の古い編成ですが、残念ながらすべて10000系客車でした。やはり32850系は連結されていません。もう引退したのでしょうか・・・。

客車列車の前途に不安を覚えながら、潮州駅の改札を出ます。予定ではEMU1200形が留置されている枋寮まで行く予定でしたが、あいにく列車が来ない時間で、待つぐらいならと枋寮行きは諦めました。

いったん潮州駅の改札外に出ます。この駅がどんな造りになっていて、周囲がどうなっているのか気になったのです。さすがに大きくない町ですから、駅コンコースは全体的にこじんまりしていますし、静まり返ってもいます。

ホームの数が多い反面、意外にも小さな駅でした。

改札口もこじんまりとしたものです。全体的に殺風景なのが気になりますね。

しかし、決して何もないわけではありませんでした。高架駅になったことで、これまでなかったものが置かれています。コンビニはもちろんのこと、コンコースには小規模ながら「エキナカ」が形成されていました。どうやら、太平洋百貨店がエキナカの運営を担っているようです。
電化前は小さなローカル駅でしたが、複線電化されたことで、主要駅らしい姿に生まれ変わりましたね。潮州駅の変化を感じ取ったところで、電車の旅を再開します。

潮州駅ホームに戻ると、ちょうどE228号機が止まっていました。
そういえば昨年、東芝が台鐵向けの電気機関車を製造することが決まりました。おそらくE500形という形式になるでしょう。新型ELが登場することで、E200形を含む従来の電機がどうなるのか、これから徐々に注目が集まりそうです。

E200を撮影していると、屏東に向かうEMU500形が入線しました。続いての目的地は屏東です。

日が傾きだした頃、屏東に到着しました。これから駅周辺にある屏東公園に向かい、旧阿猴神社を調べてみたいと思います。旧軍官舎も気になりますが、調べ出したら夜になってしまうのでパスしました。

駅前から歩くこと20分、屏東公園に到着しました。参道部分にはいくつか痕跡が残っており、太鼓橋・末社・石碑類を確認できました。詳細は先行研究に書いてある通りです。

社殿跡に建つ体育館を眺めていると、ここで気になるものを発見。鳥のマスコットが横断幕にプリントされているではありませんか!
なんでも、2020年に屏東で行われる全国中学校運動会のマスコット(所謂ゆるキャラ®)らしく、「驕仔」ということがわかりました。モチーフは県鳥のアカモズなんですって。めじろんみたいで可愛いですね。このまま屏東県の応援団鳥として居座っても良いのよ~。

旧阿猴神社の隣には武徳殿があります。少し前に修復が完了したらしく、武徳殿の前に立ちはだかっていた雑居ビルはそれに合わせて解体されました。

朝からあまり口にしていません。もう腹ペコです。遅い昼食でも食べようと太平洋百貨店に入ると、地下にフードコートがありました。ラーメン寿がきやで何か食べようと、セットメニューを注文しました。
メインはチキンカツラーメン、そしてサツマイモ団子のフライも付いています。味に関してはノーコメント。ただ一つ言えるのは、豚骨ラーメンに変なアレンジは不要ということです。普通のラーメンにすりゃよかったな。

とりあえず腹も膨れたことですし、屏東駅に戻りましょう。駅周辺には古いビルがいくつも残っていました。その中でも駅前に建つ「大和ホテル」は一見の価値があります。少し前に復元工事が始まり、ホテルとして再使用するため内装工事の真っ最中でした。

そんな大和ホテルから横断歩道を渡り、屏東駅に戻ってきました。これにて屏東散策は終了です。
さて、ここからが問題です。この日は台北近郊のホテルに宿をとっています。少なくとも5時間後には、台北にいなければなりません。しかし、時刻はすでに4時を回ろうしています。このまま台鐵で北上しても、台北には22時台に着く計算になります。
しかし、台北でじっくり休息をとりたい。そうなると、選択肢はおのずと一つに絞られます。そう、新幹線こと台湾高鐵です。これから屏東を離れ、高鐵で一気に台北まで北上しようと思います。はたして、無事に台北までたどり着けるでしょうか?
撮影日:2020年2月19日
説明しよう、高雄駅の東側には「電脳街」があるのだ!

久しぶりの高雄駅はすっかり変わっていました。広々とした駅構内は地下に潜り、ただっぴろい空き地が広がっているではありませんか。その中でも旧駅舎だけは変わらず、前と同じ位置に鎮座していました。

駅を出てPC街に向かうと、どの店にもコンピューター製品が置かれているではありませんか!期待を胸に道を進むと、一軒の店に目が行きました。「華大数位」というカメラ専門店です。
店に入ってすぐの場所にSDXCカードが見えたので、ここでの購入を決断しました。入店してすぐに店員が出迎えてくれ、64GBのカードを買いたい旨を伝えると、すんなり購入できました。値段は301元。日本よりもはるかに安い値段で買うことができました。
地下化された高雄駅

無事に記録媒体を入手したところで、高雄駅に戻ります。ここからは何をするのか一切考えていません。このまま台湾を北上しようかと思いましたが、ここは枋寮まで電化されたという屏東線に乗ってみることにしました。

地下駅になったことで、高雄駅はずいぶんと様変わりしました。吸い寄せられるように地下へ入ると、やがて真新しいコンコースが見えてきます。

まだ改装工事は完了していないらしく、全体的に殺風景ですが、これから変わっていくことでしょう。そんな高雄駅を一通り見学したところで、改札口に向かいます。

台鐵弁当を扱う店は、EMU800形を模したデザインになっていました。

改札を抜けて地下ホームに降り立ちました。高雄市内が地下区間になったことで、新たに7つの駅が設置されました。そのうち三塊厝駅は復活した形です。

駅ホームは全体的に松山駅を思わせる造りになっていました。さすがに建設時期が違うせいか、こちらの方がずっと明るく見えますし、柱の数も多くありません。これが技術進歩の結果というものなんですかね。
枋寮行きを諦めて潮州駅を散策する

高雄からはEMU500形の区間車に揺られ、潮州駅までやってきました。西部幹線の優等列車はここまで運転されることが多く、車庫が併設されているため、運行上の拠点として位置づけられています。

潮州駅に降り立つと、ちょうど莒光号が停車していました。手動扉の古い編成ですが、残念ながらすべて10000系客車でした。やはり32850系は連結されていません。もう引退したのでしょうか・・・。

客車列車の前途に不安を覚えながら、潮州駅の改札を出ます。予定ではEMU1200形が留置されている枋寮まで行く予定でしたが、あいにく列車が来ない時間で、待つぐらいならと枋寮行きは諦めました。

いったん潮州駅の改札外に出ます。この駅がどんな造りになっていて、周囲がどうなっているのか気になったのです。さすがに大きくない町ですから、駅コンコースは全体的にこじんまりしていますし、静まり返ってもいます。

ホームの数が多い反面、意外にも小さな駅でした。

改札口もこじんまりとしたものです。全体的に殺風景なのが気になりますね。

しかし、決して何もないわけではありませんでした。高架駅になったことで、これまでなかったものが置かれています。コンビニはもちろんのこと、コンコースには小規模ながら「エキナカ」が形成されていました。どうやら、太平洋百貨店がエキナカの運営を担っているようです。
電化前は小さなローカル駅でしたが、複線電化されたことで、主要駅らしい姿に生まれ変わりましたね。潮州駅の変化を感じ取ったところで、電車の旅を再開します。

潮州駅ホームに戻ると、ちょうどE228号機が止まっていました。
そういえば昨年、東芝が台鐵向けの電気機関車を製造することが決まりました。おそらくE500形という形式になるでしょう。新型ELが登場することで、E200形を含む従来の電機がどうなるのか、これから徐々に注目が集まりそうです。

E200を撮影していると、屏東に向かうEMU500形が入線しました。続いての目的地は屏東です。
屏東の旧阿猴神社をたずねて

日が傾きだした頃、屏東に到着しました。これから駅周辺にある屏東公園に向かい、旧阿猴神社を調べてみたいと思います。旧軍官舎も気になりますが、調べ出したら夜になってしまうのでパスしました。

駅前から歩くこと20分、屏東公園に到着しました。参道部分にはいくつか痕跡が残っており、太鼓橋・末社・石碑類を確認できました。詳細は先行研究に書いてある通りです。

社殿跡に建つ体育館を眺めていると、ここで気になるものを発見。鳥のマスコットが横断幕にプリントされているではありませんか!
なんでも、2020年に屏東で行われる全国中学校運動会のマスコット(所謂ゆるキャラ®)らしく、「驕仔」ということがわかりました。モチーフは県鳥のアカモズなんですって。めじろんみたいで可愛いですね。このまま屏東県の応援団鳥として居座っても良いのよ~。

旧阿猴神社の隣には武徳殿があります。少し前に修復が完了したらしく、武徳殿の前に立ちはだかっていた雑居ビルはそれに合わせて解体されました。
寿がきやラーメンを食べてみた

朝からあまり口にしていません。もう腹ペコです。遅い昼食でも食べようと太平洋百貨店に入ると、地下にフードコートがありました。ラーメン寿がきやで何か食べようと、セットメニューを注文しました。
メインはチキンカツラーメン、そしてサツマイモ団子のフライも付いています。味に関してはノーコメント。ただ一つ言えるのは、豚骨ラーメンに変なアレンジは不要ということです。普通のラーメンにすりゃよかったな。

とりあえず腹も膨れたことですし、屏東駅に戻りましょう。駅周辺には古いビルがいくつも残っていました。その中でも駅前に建つ「大和ホテル」は一見の価値があります。少し前に復元工事が始まり、ホテルとして再使用するため内装工事の真っ最中でした。
新幹線での大ワープを思いつく

そんな大和ホテルから横断歩道を渡り、屏東駅に戻ってきました。これにて屏東散策は終了です。
さて、ここからが問題です。この日は台北近郊のホテルに宿をとっています。少なくとも5時間後には、台北にいなければなりません。しかし、時刻はすでに4時を回ろうしています。このまま台鐵で北上しても、台北には22時台に着く計算になります。
しかし、台北でじっくり休息をとりたい。そうなると、選択肢はおのずと一つに絞られます。そう、新幹線こと台湾高鐵です。これから屏東を離れ、高鐵で一気に台北まで北上しようと思います。はたして、無事に台北までたどり着けるでしょうか?
撮影日:2020年2月19日
- 関連記事
-
-
【旅行記】2020年2月 11回目の台湾(7) 新幹線なら高雄~台北1時間半!
-
【旅行記】2020年2月 11回目の台湾(6)―何もかもが変わった屏東線
-
【旅行記】2020年2月 11回目の台湾(5)―朝の高雄で色々やってみる
-