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日本統治時代に高雄の中心部があった愛河西岸部のうち、とくに海沿いの地域は「ハマセン」と呼ばれ親しまれています。近年ではライトレールが延伸したことで、以前よりもいっそう観光地化が進みました。

今回は徒歩でハマセンをめぐり、いくつか見どころをご紹介したいと思います。

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まずは「ハマセン」の範囲から、簡単に解説します。

このハマセン(哈瑪星)という単語は日本語の「浜線」に由来するもので、すなわち臨港線のことです。かつて、旧高雄港駅からいくつもの線路が伸び、高雄港の埠頭に連絡していました。

現在、ハマセンと呼ばれている地域は、昔の新浜町1~2丁目・湊町1~5丁目、山下町1丁目と定義されているらしく、一帯には古い建築がわずかに残っています。

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今回の散策は高雄ライトレールの駁二蓬莱電停から始まります。この一帯は「駁二」(=第二桟橋)と呼ばれていて、古い倉庫群を活用したアート街になっています。

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レトロ建築はそれほど多く残っていませんが、門司港に通じる雰囲気があります。アート作品のほか、雑貨店や食べ物屋さんが入居しているようです。

あいにく朝ということもあり、ほとんどの店が営業前でした。軽く見るだけにとどめ、メトロ西子湾駅のある旧高雄港駅を目指し、さらに進んでいきます。

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海沿いを進むこと10分、旧高雄港駅に到着しました。

こちらは初代高雄駅のあった場所で、現在は鉄道公園になっています。近くには高雄メトロ西子湾駅のほか、高雄ライトレールのハマセン電停もあります。今も昔も交通の要所というわけです。

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敷地内にはいくつもの鉄道車両が保存されていますが、なかでも目を引くのが蒸気機関車!駅舎側にはCT259(台湾総督府鉄道C55-9号機)、9600と同型のDT609(同828号機)が展示されています。

海沿いということで保存状態は悪く、錆や腐食が目立っていました。

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SLを撮っている間に、折り返し線の電車が動き出しました。せっかくなので撮っておきましょう。

ライトレールのハマセン電停は、ちょうど鉄道公園のど真ん中に造られています。SLを背景に電車を撮ることだって可能です。

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続いては高雄港駅を離れ、かつての湊町方面を目指します。

昔はこの辺りが高雄市の中心部でした。戦前の写真には、日本家屋の多い落ち着いた街並みが写っていますが、さすがに現在は台湾によくある街並みが広がっています。

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▲哈瑪星貿易商ビル
それでも一応、断片的ながら古い建物が残っているんですよ。戦前から1950年代にかけての建物は、今にない風格とレトロさがあって見ごたえ抜群です。

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路地に入ると、ひときわ古い建物が残っていました。木張りの壁がイイ!

これぞまさしく「昭和の古民家」じゃないですか。ハマセン地区を紹介する際に、必ずと言っていいほど登場する有名物件だったりします。

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お~こっちにも古い建物がある!

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古い建物自体はそれほど多くないため、すぐに場所を変えて高雄武徳殿にやってきました。戦前に存在した、大日本武徳会の支部道場を保存したものです。

台湾にはこのように武徳殿が各地に建てられ、そのいくつかが保存されています。

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ここでも高雄旧市街地の古地図が紹介されていました。基本的な町割りは今と変わっていないことが分かります。現在の高雄市忠烈祠がすなわち高雄神社の跡地です。

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せっかくですし、高雄武徳殿に入ってみましょう。

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道場内ではちょうどヨガ教室が行われていました。心と体をつちかう役目は、今も昔も変わらずといったところでしょうか。もちろん、ここでは剣道の試合も行われています。

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最後に台湾らしい場所をと、道教寺院に立ち寄ってみました。高雄代天宮です。

この場所には元々、初代高雄市役所がありました。1939(昭和14)年に市役所が栄町に遷ると、敷地は双葉国民学校に転用されました。1945(昭和20)年、高雄大空襲に伴い双葉国民学校は壊滅的被害を受け、戦後、その跡地に代天宮が建立されて今に至ります。

ちょうど改修工事が行われているようで、拝殿はパネルに覆われていました。

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ここで一つ気になったのが、牌坊下に鎮座する狛犬たち。

正確にいうと唐獅子ですが、それにしても狛犬らしさが強く出ています。唐獅子はもうちょっと人面よりですが、こちらのは神社の狛犬っぽい表情をしていて、台南神社や櫛田神社の狛犬にそっくりです。

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「狛犬風」は阿吽2対のしめて4体が鎮座していました。これらの獅子は一体いつから、ここに鎮座しているのでしょうか。

代天宮に着いたところで、今回のハマセン散策は終了。しめて1時間近い散策・調査になりました。市街地にいる限りアップダウンはなく、比較的歩きやすいのではないでしょうか?

電車好きも歴史好きもぜひ、高雄に来たら「ハマセン」を歩いてみましょう。

撮影日2020年2月19日

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