【旅行記】平城遷都1300年祭を見に行った2010(6)―日本海&キハ181系を記録に残す
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平城遷都1300年祭を見に行った2010(6)―日本海&キハ181系を記録に残す
平城遷都1300年祭を見に行った2010(7)
3日目の宿がある姫路に向かうべく、大阪駅にやってきました。
ここまで来れば、あとは新快速に乗るだけ。しかし、それだけでは面白くない!どうせなら、まもなく引退するというキハ181系「はまかぜ」にでも乗っておきましょう。
もちろん、特急利用ということで別料金(乗車券+特急料金)が必要です。じつをいうと、ここまで散々食費をケチってきた理由が、この特急利用だったりします。それだけ金のない、貧乏大学生だったんですよね。

これから乗るのは香住行き「はまかぜ6号」(18:05発)。その前に青森行き寝台特急「日本海」が出発するので、その様子を見に10番ホームへと向かいました。

ホームに上がると、「日本海」の決して長くない編成が、その青い車体を横たえていました。奥羽線の「あけぼの」とともに、長く24系24形が使われた列車です。

古びた方向幕には青森と掲げられています。これから東海道本線、湖西線、北陸本線、信越本線、羽越本線、奥羽本線を経由して、東北の最果てを目指します。
「日本海」の中には、青函トンネルを越えて函館まで行く列車もありましたね。

そうそう、「日本海」を語る上で開放式A寝台を忘れてはいけません。
同じプルマン寝台でも3段式は経験済み(きたぐに)ですが、2段式には乗ったことが無いんですよ。一体どんな乗り心地だったのでしょうね。

最後は一番前に行って撮ろうと思いましたが、人が多すぎて断念。EF81と電源車の連結部を写してから、「日本海」の出発シーンを見届けました。

「日本海」の撮影が済んだら、「はまかぜ」に乗るべく4番乗り場に向かいます。本来なら浜坂まで行く列車ですが、ちょうど余部鉄橋の架け替え工事が行われていた関係で、香住止まりになっていました。
電光掲示板をよく見ると、福知山線系統の特急が「北近畿」と表示されているところに、時代を感じますね(写真上)。この頃は485系を改造した183系が使用されていました。

さてさて、「はまかぜ6号」が入線したところを動画に録ってから、早速車内に入ります。機械室からの音が気になり、最後尾の車両に陣取りました。

乗車率はそれほど多くありません。夜間帯ですし、姫路から先はローカル線ですし、空気輸送になっていないか心配です。

列車は大きく唸りながら、大阪駅を出発しました。この音は機械室から発される音でしょうか。中間車両では聞けない、ちょっとクセのある音です。

淀川を渡って兵庫県へ。線形の良い複々線を爆走して、ひたすら207系を追い抜き続けます。
このとき、YouTube用に車窓動画を収録していました。今では1時間以上の動画でも投稿できるようになりましたが、当時は10分という時間制限がありました。時間配分を考えながら収録したのを覚えています。
それに加えて、機材が壊れかけていました。姫路近辺で上下「はまかぜ」がすれ違うと知り、それを撮る予定でしたが、その直前にバッテリーを認識しなくなりました。この現象にはよく悩まされていました。それで半年後、フルHDの機材を買うことになったのです。
(関連記事)
「高性能撮影機材を購入、今までよりも・・・!?」(2011年2月11日)

すっかり日の暮れた頃、姫路に到着しました。列車はここで方向転換して、播但線に入ります。出発シーンを撮影する前に、グリーン車を観察してみました。

グリーン車は4列シートながら、広々としたつくりになっています。前の座席との間隔は広く、フットレストが置かれていました。明らかに普通車とは異なっていますね。

窓割もオロネ25のように狭く、国鉄型のグリーン車らしい外観といえます。

短い区間でしたが、これにて特急「はまかぜ」の乗車を終えました。わざわざ高い料金を払ってまで乗る甲斐はありました。なんといってもエンジン音が良かったです。
姫路に到着したところで、3日目が終了しました。駅から歩いて5分の場所にある、山陽姫路駅前のカプセルホテルにチェックイン。ちょっと武骨なオジサンが対応してくれました。昭和臭が漂う、古びたカプセルホテルでした。
そういえば、まだ夕食を口にしていません。ホテル内にカップヌードルの自販機を見つけ、カレー味を買って夕食にしました。今回の旅行自体、あまり覚えていないにもかかわらず、カップ麺の味だとか、そういう余計なものだけは何故か覚えています。
自分のカプセルに入り、無事に就寝かと思いきや、カプセルならではの難敵が待ち受けていました。
イビキです。
太ったオヤジでしょうか。あまりにも激しく、大きなイビキが聞こえてきました。しばらく鳴っては急に止まり、そしてヒューヒュー息を吸う音が聞こえてくる。これが何度も繰り返されるうちに、すっかり眠れなくなってしまいました。
やがて、スタッフがイビキのヌシを見つけたのか、「横になってお休みください」という声が聞こえてきました。スタッフの助言が効いたのか、そこでイビキは収まり、ようやく眠りの世界へに吸い込まれていきました。
しかし、そう長居はできません。ちょうどこの時、巨大台風が西日本に接近中でした。無事帰宅するには、いかにして早く切り上げるか。そこに懸かっていたのです・・・
~つづく~
撮影日:2010年8月
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