【旅行記】19年ぶりの沖縄観光(1)―ピーチアビエーションMM283便に乗る
旅行を忌避する風潮が根強いこの頃、僕はあえて沖縄の土を踏みました。海外からのインバウンドが一切ない状況で、沖縄はどうなっているのか。その様子を見るのは決して難しいことではありませんでした。
今回は滞在先の沖縄本島で、いくつかやるべきことを考えています。
悪天候が予想される中で、ある程度妥協するかもしれませんが、まあそれは向こうで考えることにして。まずは空港に行かないと何も始まりません。それでは福岡空港に行きましょうか。
疫病流行のため、官民そろっての移動自粛が続けられてきました。越県移動を避けるべく、多くの交通機関が運行をやめ、6月に入った今でもそれは変わっていません。しかし、「日常」は徐々に帰ってこようとしています。
これまで欠航していたピーチ福岡~那覇線は、6月1日から運航を再開しました。今回はこのピーチ那覇便に乗り、19年ぶりの沖縄に行こうと思います。

空港には10時ごろに到着しました。チェックインはまだ始まっておらず、ブース前はガランドウとしています。これから乗るMM283便のチェックインは10時10分から始まるとのこと。
しばらくチェックイン機械の前で待っていると、徐々に乗客が集まってきました。思ったよりも乗客は多そうです。身なりからして、みな旅行者に違いありません。

暇つぶしに電光掲示板を見上げると、黄色の文字が目立ちました。すなわち欠航をしめす表示です。一部便が再開した一方で、依然として運休路線が大多数を占めています。
同じピーチでも福岡~関空便は再開しておらず、こちらは6月19日に復活する見込みです。フェリー旅客扱い・航空便が復活すれば、移動手段が増えて便利になります。これまでが異常でした。
チェックインしたところで、保安検査場に向かいます。入口にはサーモカメラが設置され、瞬時に体温が分かるようになっていました。
ここで保安検査に一つ変わった点を見つけました。何やらスリッパが置かれているではありませんか。どうやら靴を脱ぎ、それもX線検査に通すようです。靴に「あぶないもの」を隠し入れるのは常套手段ですが、これを受けての対策強化ということでしょうか。
(追記)
脱いでの検査対象は特定の靴だけのようです

保安検査場を抜けて搭乗口に向かいます。ピーチはたしか右端でしたね。到着してのんびり寛いでいると、FDAの機材がトーイングされてきました(写真上)。いかにも静岡らしい、ちびまる子ちゃんのステッカー入りでした。
静岡といえば、鉄道旅でもなかなか立ち寄る機会のない場所ですが、それだけに長年惹きつけてやみません。ちびまる子ちゃんの聖地巡礼で清水に行くもよし、大井川鉄道でSLを撮るもよし。あとは・・・いつも僕に顔を見せてくれない富士山を拝むもよし、と。

やがて、ジェットスターが目の前上空を横切っていきました。これから大野城~久留米まで南下して旋回、RWY34から着陸するようです。

いよいよ搭乗時間と思いきや、着陸地(那覇空港)の天候悪化をうけて出発が遅れるとのこと。よほど悪天候なのでしょう。気になり雨雲レーダーを見てみると、ゲリラ豪雨なみの雨量が表示されていました。

定刻より20分ほど遅れて、搭乗が開始されました。これから機内に入ります。

今回はバニラエアの置き土産JA14VAに搭乗します。運よく窓際の席でした。飛行機に乗るとなぜか、主翼の真上にあたることが多いものです。
機内では「新しい生活様式」が徹底して実践されていました。疫病感染を予防するため、基本的に窓側・通路側の席しか使用されないらしく、B・E席はガランドウでした。もちろんCAさんはマスク・手袋着用、乗客もマスク必須です。いつまでこれが続くのでしょうか。

飛行機のトーイングが始まりました。ここで国際線ターミナルに目をやると、駐機していたのは桃園行きのエバー航空だけでした(写真上)。
いまや各国が鎖国に近い防疫体制をとっていますが、台湾も例外ではありません。旅客に関しては、ほぼ空気輸送といっても過言ではありません。あれだけ頻繁に発着していた韓国系LCCは影も形もなく、国際線はガランドウとしていました。
いつまでこれが続くのでしょうか。

飛行機は離陸後、青い海を見下ろしながら航行を続けます。その様子が一変したのは着陸40分前のことで、眼下の景色は分厚い雲に変わりました。ここから悪天候の上空を航行するようです。
やがて降下にうつると、あれだけ眩しかった視界はどす黒くなり、雨粒が窓を叩きだしました。大揺れをともなう乱気流を覚悟しましたが、揺れはそれほど強くないまま、飛行機は土砂降りの那覇空港に着陸。

飛行機を降りてボーディングブリッジに入ると、南国の蒸し暑さが待っていました。この時期の台湾も蒸し暑いんだよなと思いつつ、19年ぶりの那覇空港に踏み出します。羽田空港と同じく、搭乗口から逆行するようにターミナル内へ。

到着ゲートから2階に上がると、シーサーが置かれていました。ここで飛行機を背景に、記念撮影を撮ることができます。
そうだ!
19年前にここで記念撮影したんだっけ。忽然と19年前の記憶がよみがえってきました。
それからターミナル内を歩くと、思い出すわ思い出すわ。土産物店で「ウミンチュ」とかプリントされたTシャツを買って、そんでゴーヤマンのキーホルダーを買ったとか。そんで飛行機に乗る前、フードコートでラフテーラーメンを食べたとか。意外と覚えているものですね。
昔を懐かしみつつ、まず最初の目的を達成すべく3階に向かいました。那覇空港にはA&Wの店舗が入居しており、到着してすぐにルートビアをいただけるのですよ。ちょうどお昼時ですし、ハンバーガーでも食べることにします。
~つづく~
撮影日:2020年6月7日
19年ぶりの沖縄(1)―ピーチアビエーションMM283便に乗る
19年ぶりの沖縄(2)―はじめてのルートビア&ゆいレールに挑戦!
19年ぶりの沖縄(3)―ヤギ汁は本当に臭いのか?
19年ぶりの沖縄(4)―那覇港でゆいレール新車を撮る!
19年ぶりの沖縄(5)―那覇で早朝ラン!フェリー&SLを見に行く
19年ぶりの沖縄(6)―具だくさん!沖縄の味噌汁を食べる
19年ぶりの沖縄(7)―消え去ったケービン糸満駅跡
19年ぶりの沖縄(8)―那覇港でかりゆしウェアを格安購入!
19年ぶりの沖縄(9)―麺じゃなくて丼物!ご当地グルメ「ちゃんぽん」を実食
19年ぶりの沖縄(10)―那覇市内の商店街&スーパーで土産購入!
19年ぶりの沖縄(11=完)―滞在ラストで京急色のゆいレールに遭遇!
今回は滞在先の沖縄本島で、いくつかやるべきことを考えています。
- かりゆしウェアの品定め
- ゆいレール延伸区間に乗る
- A&Wでルートビアを飲む
- ヤギ汁を食う
- みきを飲む
- 沖縄県営鉄道の廃線跡めぐり
悪天候が予想される中で、ある程度妥協するかもしれませんが、まあそれは向こうで考えることにして。まずは空港に行かないと何も始まりません。それでは福岡空港に行きましょうか。
欠航だらけの福岡空港
疫病流行のため、官民そろっての移動自粛が続けられてきました。越県移動を避けるべく、多くの交通機関が運行をやめ、6月に入った今でもそれは変わっていません。しかし、「日常」は徐々に帰ってこようとしています。
これまで欠航していたピーチ福岡~那覇線は、6月1日から運航を再開しました。今回はこのピーチ那覇便に乗り、19年ぶりの沖縄に行こうと思います。

空港には10時ごろに到着しました。チェックインはまだ始まっておらず、ブース前はガランドウとしています。これから乗るMM283便のチェックインは10時10分から始まるとのこと。
しばらくチェックイン機械の前で待っていると、徐々に乗客が集まってきました。思ったよりも乗客は多そうです。身なりからして、みな旅行者に違いありません。

暇つぶしに電光掲示板を見上げると、黄色の文字が目立ちました。すなわち欠航をしめす表示です。一部便が再開した一方で、依然として運休路線が大多数を占めています。
同じピーチでも福岡~関空便は再開しておらず、こちらは6月19日に復活する見込みです。フェリー旅客扱い・航空便が復活すれば、移動手段が増えて便利になります。これまでが異常でした。
厳格化された保安検査
チェックインしたところで、保安検査場に向かいます。入口にはサーモカメラが設置され、瞬時に体温が分かるようになっていました。
ここで保安検査に一つ変わった点を見つけました。何やらスリッパが置かれているではありませんか。どうやら靴を脱ぎ、それもX線検査に通すようです。靴に「あぶないもの」を隠し入れるのは常套手段ですが、これを受けての対策強化ということでしょうか。
(追記)
脱いでの検査対象は特定の靴だけのようです

保安検査場を抜けて搭乗口に向かいます。ピーチはたしか右端でしたね。到着してのんびり寛いでいると、FDAの機材がトーイングされてきました(写真上)。いかにも静岡らしい、ちびまる子ちゃんのステッカー入りでした。
静岡といえば、鉄道旅でもなかなか立ち寄る機会のない場所ですが、それだけに長年惹きつけてやみません。ちびまる子ちゃんの聖地巡礼で清水に行くもよし、大井川鉄道でSLを撮るもよし。あとは・・・いつも僕に顔を見せてくれない富士山を拝むもよし、と。

やがて、ジェットスターが目の前上空を横切っていきました。これから大野城~久留米まで南下して旋回、RWY34から着陸するようです。

いよいよ搭乗時間と思いきや、着陸地(那覇空港)の天候悪化をうけて出発が遅れるとのこと。よほど悪天候なのでしょう。気になり雨雲レーダーを見てみると、ゲリラ豪雨なみの雨量が表示されていました。

定刻より20分ほど遅れて、搭乗が開始されました。これから機内に入ります。
いつまでこれが続くのでしょうか

今回はバニラエアの置き土産JA14VAに搭乗します。運よく窓際の席でした。飛行機に乗るとなぜか、主翼の真上にあたることが多いものです。
機内では「新しい生活様式」が徹底して実践されていました。疫病感染を予防するため、基本的に窓側・通路側の席しか使用されないらしく、B・E席はガランドウでした。もちろんCAさんはマスク・手袋着用、乗客もマスク必須です。いつまでこれが続くのでしょうか。

飛行機のトーイングが始まりました。ここで国際線ターミナルに目をやると、駐機していたのは桃園行きのエバー航空だけでした(写真上)。
いまや各国が鎖国に近い防疫体制をとっていますが、台湾も例外ではありません。旅客に関しては、ほぼ空気輸送といっても過言ではありません。あれだけ頻繁に発着していた韓国系LCCは影も形もなく、国際線はガランドウとしていました。
いつまでこれが続くのでしょうか。
土砂降りの世界へ

飛行機は離陸後、青い海を見下ろしながら航行を続けます。その様子が一変したのは着陸40分前のことで、眼下の景色は分厚い雲に変わりました。ここから悪天候の上空を航行するようです。
やがて降下にうつると、あれだけ眩しかった視界はどす黒くなり、雨粒が窓を叩きだしました。大揺れをともなう乱気流を覚悟しましたが、揺れはそれほど強くないまま、飛行機は土砂降りの那覇空港に着陸。

飛行機を降りてボーディングブリッジに入ると、南国の蒸し暑さが待っていました。この時期の台湾も蒸し暑いんだよなと思いつつ、19年ぶりの那覇空港に踏み出します。羽田空港と同じく、搭乗口から逆行するようにターミナル内へ。

到着ゲートから2階に上がると、シーサーが置かれていました。ここで飛行機を背景に、記念撮影を撮ることができます。
そうだ!
19年前にここで記念撮影したんだっけ。忽然と19年前の記憶がよみがえってきました。
それからターミナル内を歩くと、思い出すわ思い出すわ。土産物店で「ウミンチュ」とかプリントされたTシャツを買って、そんでゴーヤマンのキーホルダーを買ったとか。そんで飛行機に乗る前、フードコートでラフテーラーメンを食べたとか。意外と覚えているものですね。
昔を懐かしみつつ、まず最初の目的を達成すべく3階に向かいました。那覇空港にはA&Wの店舗が入居しており、到着してすぐにルートビアをいただけるのですよ。ちょうどお昼時ですし、ハンバーガーでも食べることにします。
~つづく~
撮影日:2020年6月7日
シリーズ内記事一覧
19年ぶりの沖縄(1)―ピーチアビエーションMM283便に乗る
19年ぶりの沖縄(2)―はじめてのルートビア&ゆいレールに挑戦!
19年ぶりの沖縄(3)―ヤギ汁は本当に臭いのか?
19年ぶりの沖縄(4)―那覇港でゆいレール新車を撮る!
19年ぶりの沖縄(5)―那覇で早朝ラン!フェリー&SLを見に行く
19年ぶりの沖縄(6)―具だくさん!沖縄の味噌汁を食べる
19年ぶりの沖縄(7)―消え去ったケービン糸満駅跡
19年ぶりの沖縄(8)―那覇港でかりゆしウェアを格安購入!
19年ぶりの沖縄(9)―麺じゃなくて丼物!ご当地グルメ「ちゃんぽん」を実食
19年ぶりの沖縄(10)―那覇市内の商店街&スーパーで土産購入!
19年ぶりの沖縄(11=完)―滞在ラストで京急色のゆいレールに遭遇!
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