【旅行記】Go To 夏旅2020 8日目(3)―夕暮れの小海線紀行

日本一高い場所を走るJR線といえば、そう小海線。8日目は小海線を完乗したのち、しなの鉄道を経由して長野まで行きたいと思います。

この路線自体、長く気になっていましたが、片方がJR線ではないため躊躇していました。しかし、そうケチばかり言っては完乗など夢のまた夢でしょう。今回は躊躇厳禁の旅です。思い立ったが吉日、小淵沢から小海線に乗り換えますよ。

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▲小淵沢駅に停車中の小海線普通233D

小海線ホームで待っていたのはキハ111・112形の2両編成。これに乗って小諸までの長時間を過ごします。乗車時間は全体的に夕方ですが、どこまで車窓風景を鮮明に見ることができるでしょうか。

閑散とした車内に入り、あっさりとボックス席を発見して、あとは出発時間を待つばかり。16時25分、小淵沢駅を出発。

今回乗車した小諸行き普通233Dは、およそ2時間半かけて高原地帯を北上していきます。途中、小海で8分、中込で10分の停車時間が用意されています。小諸には日没直後の18時51分に到着する見込みです。車窓風景はなんとか、全区間で愉しめる時間帯ではないかと思います。

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▲甲斐小泉駅に停車

小淵沢を出た列車はグングン高度を稼いでいきます。速度は全体的にゆっくりで、パワフルなキハ110系でもかなりキツイ勾配であることが分かりました。この地点でも標高800メートルを越えており、九州だとかなりの高原にあたります。

本州の広さと高さを感じつつ、山梨県から長野県に入りました。ピークはまだ先です。

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▲甲斐大泉駅で「HIGH RAIL 1375」と交換

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▲キハ100・110系「HIGH RAIL 1375」の中にはアルクマも・・・

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▲甲斐大泉駅を出発するキハ100・110系「HIGH RAIL 1375」

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▲清里駅前に保存されているC56-149号機

かつては「高原の原宿」と呼ばれ、バブル期に大々的な開発が行われ、多くの若者があこがれの的にしていた清里も、今となっては閑静な山村にすぎません。廃墟が寂しく佇む様は事実ですし、再び活気を取り戻そうと地元の方が奮闘しているのも、また事実です。

そんな清里駅前には小海線で活躍したC56-149号機が保存されています。このカマは長く風雨にさらされ、ボロボロの状態で朽ち果てる運命にありましたが、有志によって美しい姿を取り戻し、清里駅前に移されました。このSLは清里の新しい顔とも言えます。

この街が再び活気を取り戻すさまを頭に思い浮かべつつ、清里を離れました。

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▲日本最高所の駅・野辺山に停車

清里を出ると風景が一変し、開けた高原地帯に入りました。九州でいうと、阿蘇や由布院を彷彿とさせる光景です。キハ110系は本来の持ち味を生かし、快足で野辺山高原を駆け抜けます。

やがて、車窓左手に人が多く集まっているのに気が付きました。どうやらそこが「鉄道最高点」の標高1375メートルだったようです。九州の牧ノ戸峠ですら1330メートルなのに、ここはそれよりも高い!本州というのは、どれだけ天井が高いというのでしょうか。

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▲ぐんまちゃんと武田菱丸を一枚

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▲旧信越本線が合流したら小諸はもうすぐ

列車は2分の遅れで小海に着き、あっという間に停車時間を終えました。時間の短さと暑さでホームにさえ出ることなく、さらに北上を続けます。

次の長時間停車駅・中込では、なんとか改札外に出て、駅全体を撮ることができました。ホームには小海線で使われた歴代ヘッドマークが展示され、いかに観光鉄道として賑わっていたかを実感させられます。昔ほどではないにせよ、小海線は今も観光鉄道として、「走る避暑地」として愛されています。

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▲小諸で115系山スカ色に乗り換え

小諸から先は、かつて特急「あさま」や「白山」が通った旧信越本線、すなわち、しなの鉄道を経由して長野を目指します。やってきた長野行き675Mは、「山スカ色」が先頭に立つ4両編成でした。青モケットが古めかしい車内に入ると、ほどなくして列車は動き出しました。

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▲長野駅に到着!

列車はモーターを鳴らしながら、暗闇の中、快走を続けます。かつての幹線らしい軽やかな走りが続き、碓氷峠ありし頃に思いを馳せつつ、気が付くと寝入っていました。篠ノ井からJR線に復帰して、19時58分、長野駅に到着。

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▲先頭2両は山スカ色の原型に近い115系

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▲しなの鉄道の新車SR1系「しなのサンセット号」が停車中

長野駅に降り立つと、ほどなくして上田行き「しなのサンセット」の出発を知りました。最近、同列車向けにE129系ベースの新車・SR1系が登場したことを思い出し、さっそく見に行ってみることに。

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▲しなの鉄道SR1系はE129系ベースの外観と濃い青塗装が特徴だ

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▲おごっそダイニングにある「信州蕎麦の草笛 MIDORI店」で夕食

SR1系の出発シーンを見届けたのち、改札を出て夕食といきます。長野県といえば信州蕎麦ということで、駅ビルMIDORIにある「信州蕎麦の草笛」に入りました。

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▲定番メニューの「もり蕎麦」を注文!コシが強くてボリューミーだ

入店して待つこと数分、注文していたもり蕎麦が到着。並盛ながらもボリューミーで、桶にそばが沢山盛られています。コシがあってすっかり満腹になり、美味しい夕食を終えました。シメはもちろん蕎麦湯ですよ。

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▲セレクトイン長野で8日目は終了!
やっぱり喫煙部屋はキツイ・・・


夕食を終えたら早々と駅を出て、予約していた「セレクトイン長野」に向かいます。駅前・朝食コミで即決しましたが、残念ながら喫煙部屋しか残っていませんでした。まあ朝食があるなら臭いぐらい我慢できると思い、一つ妥協して宿を取りました。

さっそくチェックインを済ませて部屋に入ると、思った以上にタバコ臭が残っていました。さいわい部屋に脱臭機があるので、それをガンガン効かせて一晩過ごします。

さて、9日目は青春18きっぷを使わない日と決めています。当日は午前中を長野電鉄撮影・善光寺参りにあて、午後を松本散策にあてる予定です。移動距離は短いものの、狭く深い活動になることは間違いなし!さらなる発見に思いを馳せつつ、23時に就寝しました。

~つづく~
旅のお供:ぐんまちゃん&武田菱丸

撮影日:2020年8月7日
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