【旅行記】続・Go To 夏旅2020 1日目(2)―源平合戦の舞台・屋島を訪れた

平家物語の見どころのひとつ、那須与一が扇を射落とすシーンの舞台になった、香川県屋島にやってきました。高徳線で最も本数の少ない引田~板野間を越えるべく、2時間後の阿南行きの到着までここに滞在します。

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▲屋島の迫力ある山頂部が見えてきた!

まずは屋島駅を出て、しばらく駅前通りを進んでいきます。やがて国道11号が見えてくると、商業施設が増えてきました。国道沿いに店が多いのは、どの地方も同じようです。

視線の先には、屋島の急峻な山頂が見えています。天気は良く、空は青々として西日が照り付けてきました。2時間と余裕はあるものの、この暑さでは屋外での長居は命取り!目的地を屋島神社に絞り、途中で数回の休憩を入れることにしました。

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▲琴電志度線の踏切を渡って屋島神社

屋島はその名の通り、四国本土から切り離された「島」です。切り離されたと言っても、小さな川で区切られているに過ぎず、四国とほぼ一体化しています。

志度線の踏切を越えると、いよいよ屋島の裾野を上がっていきます。目的地の屋島神社まではそれほど離れていませんが、炎天下で階段を上るのは相当な体力を要するはず。しっかりと水分を補給しつつ、社殿を目指します。

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▲讃岐東照宮こと屋島神社に到着!

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▲屋島神社の参道を上がる

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▲皇族下乗

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▲屋島神社の社殿に到着!

あまりの暑さにヒイヒイ言いながら進むと、やがて葵紋が見えてきました。徳川家康と松平頼重を祀る、屋島神社に到着です。

水戸黄門のヘビーファンなら知っていると思いますが、讃岐高松藩は水戸光圀公の血を引く松平家の領地でした。松平頼重は光圀の実兄にして、水戸藩主徳川綱條(光圀の養子)の実父にあたります。と同時に光圀の実子頼常は、頼重の養子でもありました。

劇中(水戸黄門14部)、黄門様のセリフにこんな一文がありました。「弟が兄を越えて家を継ぐのは、人の道に背くことじゃ。この光圀も兄を越えて水戸家を継いだために、ずいぶんと後悔したものであった」と。この「兄」こそが、初代高松藩主の松平頼重でした。

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▲ここまで炎天下よう上ってきたばい

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▲この紋所が目に入らぬか!

屋島神社から元来た道を戻り、続いては麓にあるうどん屋で体を冷します。

神社入口まで戻ってくると、左手にある歴史博物館「四国村」に目が行きました。こちらには四国各県から移築された、古い建物が展示されています。また、入口には神戸から移築された異人館もあります。

そんな四国村の駐車場から階段を下り、うどん店「わら家」に到着しました。古民家をイメージした茅葺屋根が目印です。まずは店内に入り、入口のレジで券売機を買います。今回は暑すぎるので、名物釜揚げうどんは見送り、冷たくてさっぱりした醤油うどんを食べることに。

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▲屋島神社麓には「四国村」がある

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▲四国村入口の異人館「旧ワサ・ダウン住宅」(兵庫県神戸市から移築)

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▲釜揚げうどんで有名な「わら家」で間食

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▲暑いこんな時は醤油うどん(冷)

今後の行程を考えながら待つこと20分。注文していた醤油うどんがやってきました。用意されただし醤油をかけ、しっかり混ぜてからいただきます。コシの強い麺をすするたびに、暑くなった体が冷えていくのを感じました。

すっかり汗が引いたところで、再び屋島駅を目指し歩いていきます。ついでに駅前のドラッグストアで、パン・コーヒー・スナック菓子を購入。これで翌朝の朝食は確保できました。

今晩の宿はすでに決めています。徳島か阿南を予定していましたが、鳴門に大浴場付きの格安ホテルを見つけ、1700円という破格の値段で予約しました。あらかじめ朝食を用意したのは、素泊まりだからです。

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▲屋島駅に到着する1500形阿南行き
JR四国屈指のロングラン鈍行だ


17時13分、阿南行きの353Dが到着しました。2両編成ですが、後ろは締切扱いになっており、事実上の単行運転といえます。時間帯のせいか、下校中の高校生が目立ちます。

353Dは途中、志度で12分、丹生で6分、引田で7分、板野で6分、池谷で6分と、長時間停車を繰り返しながら、3時間以上かけて阿南を目指します。今回は志度駅で列車を降り、短時間ですが改札外に出てみました。

志度の偉人といえば、なんといっても平賀源内でしょう。源内一色の志度駅を見学して車内に戻ると、すっかり高校生でごった返していました。列車は進むごとに各地の高校生を乗せ、そして下ろしていきます。引田を出ると、ようやく車内は落ち着きを取り戻しました。

ここから高徳線は最も閑散とした区間を通ります。車窓から海が見えたかと思えば、すぐに変わって峠に入り、トンネルで大坂峠を越えます。すっかり日が暮れたころ、列車は池谷駅に到着。19時1分のことでした。

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▲池谷駅で下車

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▲阿南行き233Dは上り普通と交換後、下り「うずしお」に追い越される
池谷で長時間停車するのだ


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▲鳴門線ホームへ移動

233Dは池谷で6分停車する間、上り普通とすれ違い、下り特急に道を譲ります。その様子を見ているうちに、薄明るい空は完全に暗くなりました。

静けさに包まれた池谷駅で待つこと20分、やがて鳴門方面から列車が近づいてきました。車両は四国色のキハ40・47形2両編成。ミャンマーに譲渡されるなどして数は減ったものの、四国のキハ40系はまだまだ活躍中です。

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▲鳴門からやってきたのは絶滅寸前のキハ40系四国色だった
一部車両はミャンマーで活躍中!


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▲1日目のゴールは鳴門駅!

キハ40系と交換する形で、鳴門行きの1500形974Dが近づいてきました。本日最後の列車に揺られ、18時46分、終点鳴門駅に到着。これにて鳴門線を制覇しました。

まずは駅横の王将で夕食にして、それから駅裏手にある「NEXELα鳴門」に向かいます。今回はこちらの半個室を予約しています。個人的にはキャビン形ホテルをイメージしていますが、実際はどうでしょうか?

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▲鳴門駅前にあるホテルに到着
Go Toキャンペーンの恩恵を受けて、わずか1700円で宿泊できた


1階フロントでチェックインを済ませ、部屋の鍵を受けとりました。大浴場は1階に、部屋は2階にあると説明を受けました。フロントからしばらく進み、エレベータで2階に上がると、目の前にあったのは大広間かと思うほどの大きな扉でした。

扉を開けると、ネットカフェのブースを広げたような空間に出ました。扉が整然と並んでいます。ここでようやく半個室の意味が分かりました。部屋は個室のように区画され、その中は一般的なビジネスホテルの一人部屋ですが、よく見ると天井付近の壁だけありません。

なるほど!

この部屋は密閉されていないのです。一つの部屋を個室状に区画した、いわばドミトリーの豪華版といえます。これなら格安で部屋を提供できますし、プライバシーが確保されていますし、神経質な僕でも安心して利用できる環境です。

大浴場でひと風呂浴びてから、22頃に就寝しました。2日目は牟岐線を往復してから徳島線に入り、高知を目指す予定です。はたして、予定通りに進めるでしょうか。
~つづく~

撮影日:2020年8月21日
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