【旅行記】続・Go To 夏旅2020 3日目(3)―とにかく山深い土讃線

しんじょう君の故郷に来た充実感と、タブレットがフリーズした不安に挟まれる中、高知行きの4738Dで須崎を後にします。車両は1000形の単行でした。

これから1時間20分かけて高知を目指します。須崎市を出ると内陸部に入り、高知まで山がちの風景を進んでいきます。暑い中をずっと歩いてきたせいか、すっかり疲れて眠気が襲ってきました。まだ起きていられますが、それも何十分持つか・・・。

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▲高知行き4738Dで須崎を出発!

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▲西佐川駅で観光列車「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」と交換

やがて西佐川駅に到着すると、向かい側にカラフルなキハ185系が停車していました。これが最近話題の観光列車「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」です。ホームには列車を見送りするべく、地元の方が旗をもっていました。

伊野を過ぎると徐々に市街地の様相を呈し、とさでん交通との並走区間に入っていきます。この辺りで意識が薄れ、いつの間にか別世界へと引きずり込まれました。

お客さん、終点ですよ。

夢心地もつかの間、乗務員の声で我に返りました。窓の外を見るとそこは高知駅でした。焦るように列車を降りて、改札外に出ます。県の玄関口ながら駅自体はコンパクトで、食事ができそうな場所は少なそうです。

はりまや橋まで歩いていこうにも暑いし、おまけに疲れもあって、タブレットの件も気がかりです。時刻は14時20分。阿波池田行きが15時32分に出発するので、およそ1時間の待ちがあります。まずは昼食を済ませておこうと、改札横にある数少ない飲食店に入りました。

ハンバーグ定食を食べながら、この日宿泊するホテルを決めることに。ガラケーからの予約は困難を伴いましたが、なんとか高松駅前のJRクレメントイン高松の部屋を確保しました。たまには良いホテルに泊まっても、罰は当たらないでしょう。

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▲高知駅前では元名鉄美濃町線に遭遇!(とさでん交通)

食事を終えたのち、駅併設の土産物店を覗いてみました。高知県の玄関口らしく、県内各地の土産物が陳列されています。かつおにゃんこは勿論のこと、しんじょう君関連の商品も揃っていました。

短い滞在時間でしたが、これにて高知滞在は終了です。これから15時32分発の阿波池田行きに乗るべくホームに上がると、一本前に奈半利行きが出ることを知りました。土佐くろしお鉄道の車両がどんな性能か、ちょっと試してみたくなりました。

どうせ後免まではJR線上を走るわけですし、乗ったところで問題はありません。阿波池田行きには後免から乗車します。15時19分、高知駅を出発。

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▲2000系気動車が行きかう高知駅

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▲高知駅の留置線を眺めて

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▲薊野駅でN2000系と交換

奈半利行きは軽快な加速で進み、各駅に止まりながら後免に向かいます。今後の行程とは無関係ですが、後免から先は快速運転になるようです。ごめん・なはり線での走りっぷりも気になりますが、ここは我慢して後免駅で降ります。

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▲高知運転所を通過!

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▲土佐大津駅で2700系南風と交換

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▲後免駅に到着

後免では12分の接続を挟んで、阿波池田行きの4242Dに乗り換えます。やってきたのは1000形の単行でした。ここから終点阿波池田まで、2時間16分におよぶ移動が始まります。

土佐山田では上下特急の交換を待つため、31分という長時間停車が用意されていました。疲れもあって外に出ることはなく、ただひたすら車内で出発時間を待つばかりでした。ここから平野部を離れ、スイッチバックを伴う山岳区間に入っていきます。

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▲古い町並みが残る後免駅前

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▲土佐山田駅で特急同士の交換を見届ける

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▲土佐山田駅を出発する2000系南風

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▲新改のスイッチバックを通過

土佐山田を出た列車はみるみるうちに山奥へと入っていき、トンネルとカーブが増えてきました。車窓がすっかり深緑に染まったところで、列車は新改駅のホームに停車。ここでスイッチバックのため、運転士は逆エンドに移動します。

ホームから引上線に入ったところで、運転士は元の位置に戻り、ようやっと新改駅を離れました。乗降客の姿はなく、人気のない寂しい無人駅でした。

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▲橋梁上にある土佐北川駅

列車は四国を縦断するように、山深い場所をひたすら北上し続けます。あまりにも険しいため、いくつもの区間がルート変更を余儀なくされ、ときには土砂災害にも見舞われました。昨今の肥薩線もそうですが、絶景と災害は紙一重なのです。

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▲かずら橋のミニチュアが置かれた大歩危駅ホーム

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▲大歩危駅を出発

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▲風光明媚な渓谷沿いを走る

いつまで経っても山ばかりの風景が続き、国道265号線のごとく延々と時間を費やします。鉄道の土讃線ですらこの有様ですから、四国きっての酷道といわれるヨサク(R439)は、一体どれほど凄まじいのでしょうか。

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▲小歩危駅で2000系南風と交換

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▲小歩危駅前の風景

小歩危を出ると、徐々に谷間が広くなってきました。いつの間にか徳島県に入り、終点が近いことを想像するのは容易いことでした。

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▲阿波池田駅に到着!

空が薄暗くなったころ、列車は阿波池田駅に到着。18時7分のことでした。ここでは32分の停車時間を挟んで、琴平行きの4244Dに乗り換えます。

さて、ここ阿波池田といえば古参の野球ファンなら誰もが知る、池田高校の所在地です。甲子園を沸き立たせた「やまびこ打線」は、PL学園の「KKコンビ」とともに昭和末期の高校野球を代表する語り草になっています。

これから駅前に出て、池田高校の入口まで散歩してみたいと思います。
~つづく~

撮影日:2020年8月23日
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