【旅行記】続・Go To 夏旅2020 5日目(2)―必殺徐行で鳥取を目指せ!

9時47分、津山行きの快速「ことぶき」で岡山を離れました。これから1時間6分かけて津山線を北上し、終点津山を目指します。

そこから本数の少ないことで有名な因美線に入り、智頭を経て鳥取に向かう予定です。鳥取まで到達すれば、津山線と因美線を完乗したことになり、ほんの少しだけ姫新線にも乗ったことになります。

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▲津山線の快速ことぶきに乗車!
乗車時間は普通よりも15分ほど短い


なんとか空いたボックス席を見つけ、向かい側に足を投げ出して完全まったりムードで過ごすことに。岡山大学最寄りの法界院駅では多くの学生が降り、車内は一気に静かになりました。ときおりペットボトルのブラックコーヒーを飲みながら、深緑の津山線を満喫します。

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▲旭川に沿ってすすむ

車窓はやがて旭川沿いの渓谷へと変わり、ローカル線らしい風景になってきました。国鉄型の武骨なボックス席で、気兼ねなく過ごせるこの瞬間があるからこそ、旅を続けていられるのです。

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▲亀甲駅に停車

小さな町をいくつか過ぎると、やがて亀甲駅が見えてきました。この駅はカメを模したデザインの駅舎が特徴的で、レイルファンでなくても知っている人が多い、有名観光スポットでもあります。目の部分は時計になっているんですよ。

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▲津山駅に到着!
駅前にはC11-80号機が保存されている


10時53分、終点の津山駅に到着。ここで42分の接続を挟んで、11時35分発の678Dに乗り換えます。それまで時間に余裕があるので、津山市街地を散策してみることに。30分もあればなんとかなるでしょう。

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▲津山といえばB'z稲葉さんの出身地!
愛のままに~わがままに~僕は君だけを傷つけない~♪


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▲津山市内を流れる吉井川

駅にいるだけでも十分に津山を感じられそうですが、とりあえず駅を出て市街地まで行ってみますよ。吉井川を渡ると商店街が伸びています。向かって右奥には津山城の石垣があり、復元された備中櫓が見えました。

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▲津山市内でスペースランナー(中鉄北部バス)を発見!
宗像でも2010年頃まで走っていたから、なじみ深い顔といえる


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▲津山のご当地マンホールはカッパ!

そんな津山の街を歩いていると、目立つのがカッパの存在でした。美作地方では「ごんご」という名前で親しまれており、吉井川に住んでいたという伝説が残されています。

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▲閑散とした津山のアーケード街

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▲船頭町にて国道おにぎり3つ巴!R53・R179・R429号の重複になっている

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▲遠くに津山城の備中櫓を眺めて

30分近い津山散策を済ませ、智頭行きが待つ駅に戻ってきました。もう少し時間があるときに、改めて津山城や扇形庫にも立ち寄りたいところです。今回は時間の都合上、簡単な散策にとどめました。

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▲津山駅から因美線に乗り換え!
たびにゃんかわいい


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▲津山から乗るのはキハ120形の智頭行き

ホームで待っていたのは、キハ120形の単行列車でした。この列車で1時間8分かけて、智頭急行に接続する智頭駅を目指します。

これから進む因美線のうち、美作加茂~那岐駅間は1日7往復しかない閑散区間です。それだけに山深く、自然豊かな環境下を走るため、どういう車窓が待っているか期待しています。と同時に、通称「必殺徐行区間」がどれほど待っているのか、それも気になります。

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▲急行砂丘が走ったかつてのメインルートは寂しく残る

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▲JR西日本名物・必殺徐行!

美作加茂を過ぎると、ここから峠越え区間が始まります。かつて急行「砂丘」が走っていた陰陽連絡線は、閑散としたローカル線として寂しく残っていました。交換設備は無情にもはがされ、行きかう列車の少なさを感じずにはいられません。

草生した線路を彩るように、綿毛がやさしく舞い上がっています。この光景はまさに幻想的で、どんなに写真に撮っても、あの美しさは形として残りませんでした。

12時43分、智頭駅に到着。

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▲智頭駅で休憩

智頭では13分の接続を挟んで、鳥取行きに乗り換えます。待ち時間が微妙に長いので、改札を抜けて駅前に出てみました。街の中心部はかつての宿場町らしく、古い建物が随所に見られます。再びホームに戻ると、すでに鳥取行きが停車していました。

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▲鳥取行きは智頭急行の車両だった

これから乗る鳥取行き636Dは、JR線内で完結するダイヤですが、智頭急行のディーゼルカーHOT3500形が充当されていました。特急の猛追からひたすら逃げ回るのが宿命の車両ということで、パワフルな加速を期待しています。

12時56分、636Dは智頭駅を出発しました。ここからは、特急も走る陰陽連絡ルートを北上していきます。速度は決して早くないものの、線路の状態は全体的に良いですし、もちろん「必殺徐行」区間はありません。

車内は下校中の高校生で賑わい、終始ワイワイ声に満ちていました。

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▲智頭急行専用ホームには特別塗装車が停車中

さて、鳥取も近づいてきたところで、そろそろ今後のルートを考える必要が出てきました。個人的には鳥取から山陰本線を下り、宍道から木次線・芸備線・山陽本線と乗り継ぎ、福岡に戻るプランを考えていました。

この場合、一番大きな壁にあたるのが木次線の備後落合口です。出雲坂根の3段式スイッチバックを含む出雲横田以南は、一日3往復しかない最凶クラスの閑散線といえます。あの札沼線廃止区間と肩を並べるほどのヤバさゆえに、この日は木次か出雲横田で一泊しなければなりません。

もし宍道で一泊した場合、出雲横田で数時間もの足止めを喰らわされ、広島付近で18きっぷを使い切ってしまうことに繋がります。ただでさえ、芸備線の末端区間は本数が少ないうえに、所要時間もかかるのですから。

そこで木次周辺のホテルを探してみました。ところが、小さな町のせいか見つかりません。じつをいうと、単にネット検索で見つからなかったにすぎず、木次駅前に「かね平旅館」という古い旅館があるのを後ほど知りました。しかしその時にはもう手遅れ。僕は山陰本線を東に進み、播但線を経由して姫路で一泊すべく、姫路のホテルを予約しました。

6日目は近畿地区の未乗区間を乗りつぶし、最後はフェリーで九州に帰ることを前提に、名門大洋フェリーの第2便も予約しておきます。これで今回の旅終盤のプランは、固まったも同然です。

13時42分、鳥取に到着。

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▲鳥取に到着!

鳥取では32分の接続を挟んで、浜坂行きに乗り換えます。眠気もあって駅から出ないまま、列車を待つことにしました。ところが、後ほどこれが大惨事を招くことになろうとは、このときは微塵にも思っていないのでした。

~つづく~

撮影日:2020年8月25日
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