D51-745号機 JR水上駅前(群馬県みなかみ町)―転車台横の「もう一台のデゴイチ」

D51-498号機が牽引する「SL奥利根号」の走行日になると、上越線沿線は多くの撮影者で賑わうそうです。この列車は高崎を出発して、群馬県内を利根川に沿って北上し、水上まで運行しています。

SLの方向転換をするため、終点の水上駅には転車台が設けられています。実際に機関車が回転する様子は、多くの人を釘付けにして、今や水上駅の名物として親しまれているそうです。

今回は498号機ではなく、転車台の横に静態保存されている、D51-745号機を見るべく水上駅にやってきました。かつて、このカマは上毛高原駅前に保存されていましたが、2011年に現在地に移設され今に至ります。

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▲D51-745号機公式側

山間部ということもあって塩害特有の腐食はなく、大切に手入れされています。SL奥利根号の走行日になると、ここで2台のデゴイチが邂逅するのでしょう。本当にいい場所に移設されて、このカマは幸運だと思います。

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▲D51-745号機非公式側

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▲D51-745の経歴・保存までの経緯について

鉄道記念物D51 745蒸気機関車

高崎鉄道管理局が発足してから、満20年の歳月が流れ、ここに意義ある鉄道記念日を迎えることになりました。この間にあって、幾多の組織の改正、業務の刷新が行われてきましたが、特に昭和44年3月の大改正により、高崎管内の内容は一段と充実し、僅か2年足らずの間に、3階も運転無事故100点達成の輝かしい旗を揚げることができました。こういう意味を刻んで、すでに当局館内から姿を消してゆく、蒸気機関車の雄であり最も重量感に溢れたD51を、ここに準鉄道記念物として永く存置することになりました。人は、この巨体の中に、鉄道を守る火がいつまでもあかあかと燃えているのを見ることでしょう。

この機関車は、昭和18年8月8日に、日本車輛株式会社で制作され、宇都宮機関区に配属となり、東北、日光線で活躍しました。昭和35年6月に高崎第一機関区に移籍され、八高、信越本線等で力量を発揮していましたが、輸送力の変遷に伴い、昭和45年10月廃車となったものであります。そして、この機関車が27年間に走ったキロ数は、1,640,680キロメートルにも達しております。

昭和45年10月14日      日本国有鉄道 高崎鉄道管理局


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▲D51-745号機の非公式側からキャブを眺めて

キャブへの入口には鎖がかけられ、中に入れないようになっています。昔はキャブに入れるようにしていた場所が多かったものの、部品欠損・劣化を防ぐため、キャブを閉鎖している物件が増えました。

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▲D51-745号機テンダー側

部品の欠損は見られず、今にも動き出しそうな状態で保存されています。屋外保存でここまで美しい機関車そう多くありません。

今度は奥利根号の運転日に来ることを考えつつ、水上駅を後にしました。

撮影日:2020年8月7日
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