力水(秋田県湯沢市)―市役所前に湧き出るおいしい名水

2020年9月、菅義偉氏が内閣総理大臣に就任しました。令和に改元されて初となる新総理就任にともない、菅氏の出身地・秋田県湯沢市は、祝賀ムードに包まれています。

そんな湯沢に来たのは、安倍前総理が辞任を発表する前の8月初頭でした。短い滞在時間で湯沢らしいものを見たいと思い、地図を空けてみると、「力水」の二文字に目が行きました。名前からして、湧水なのは間違いありません。

ちょうど水分補給用の水が切れていたので、ペットボトル2本分を補給すべく、さっそく行ってみることに決めました。美味しい天然水が飲める!とても楽しみです。

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▲湯沢市役所

湯沢駅から駅前通りを歩くこと10分。中心部の商店街を抜けると、やがて左手に湯沢市役所が見えてきました。目的地の力水は、ちょうど市役所の向かい側にあります。地図を見ながら探してみましょう。

ちなみに菅氏の総理就任を祝い、市役所には横断幕が掲げられたそうです。

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▲日本名水百選「力水」の入口

探すまもなく、木製の大きな看板が見えてきました。これから湧き水を探して、ペットボトルに水を汲みたいと思います。少し前まで草ぼうぼうだったらしく、除草されてカラカラの草が残っていました。

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▲力水説明板(湯沢市ジオパーク推進協議会)

「飲むと力が湧く水だ」として、湯沢城主に愛飲されたと言われている湧き水です。現在は、地元の人たちに愛される水となりました。

雨水や雪解けの水は、地中にしみこみ地下を流れる水となります。力水は、地中の割れ目にそって、地下の水が湧き出しているものだと考えられています。     

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▲おいしい水が湧き出る力水

除草されてスッキリした中を進むと、水の音が近づいてきました。水くみ場に到着です!

2本のパイプから、湧水が絶え間なく流出しています。特殊な味覚があるわけではないので、水が甘いとかそういうのは分かりませんが、飲めばたちまち体中に力がみなぎるのを感じました。

ペットボトルに水を汲んでいると、次々に、地元の方が汲みにやってきました。市民の生活に溶け込んでいる、みなに愛されている名水なのです。醒ヶ井(滋賀県)の水もそうでしたが、ホットコーヒーにすると間違いなくウマイと思います。

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▲菅江真澄の歌碑
「たのしさよ 千代もかはらずくみかわす 湯沢の里の春の盃」


力水の周囲には、歌碑などの石碑がいくつも並んでいます。その一つは江戸時代の旅行家・菅江真澄が32歳のときに詠んだ歌でした。

北日本を漫遊した菅江に思いを馳せつつ、夕暮れ時の力水を後にしました。

撮影日:2020年8月5日
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