金刀比羅宮(香川県琴平町)―階段地獄に要注意!こんぴらさんの頂上にあるものとは

古くから「こんぴらさん」で親しまれている金刀比羅宮に参拝するため、香川県琴平町にやってきました。今回は琴電琴平駅を起点に、こんぴらさんの参道をひたすら登り、本殿を目指したいと思います。

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▲琴電琴平駅を出発!

駅からしばらくの間、土産物店が密集するエリアを進んでいきます。進んでも進んでも、あるのは土産物店と旅館ばかり!それだけ、古くから観光で栄えた場所だということです。昭和期はとくに、修学旅行定番の目的地だったのではないでしょうか。

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▲長くて険しい参道階段に突入!

やがて、こんぴらさんの表参道に合流しました。右に進めば社殿に、左に進めばアーケード街に至ります。最初のうちは平坦な道のりでしたが、やがて参道は階段に変わります。

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▲備前焼の狛犬

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▲鳥居をくぐってさらに進む

階段の両脇には土産物店が所狭しと並び、参拝者で賑わっています。今どきのシャレたデザインの飲食店もあれば、坊主頭の学ラン姿がよく似合う、昔ながらのお婆ちゃんが守る土産物店もあって、店を見て回るだけでも面白いものです。

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▲参道両脇には土産物店が建ち並んでいる

徐々に眺めがよくなってきました。振り返ってみると、眼下には琴平市街地が広がっています。

本殿までの道のりはまだ長く、階段はさらに続いていました。この地点でここまで眺めが良いのだから、本殿に行けばきっと絶景が待っているでしょう。

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▲掃海殉職者顕彰碑の横に置かれている、掃海母艦「はやせ」の錨

参道沿いには、企業・団体からの奉納物が数多く置かれています。やけに立派な錨があるので立ち寄ってみると、そこにあったのは掃海殉職者顕彰碑でした。先の大戦後、日本近海には多くの機雷が残されていました。それを除去するために掃海が行われ、殉職者も出たそうです。

ここ金刀比羅宮は海の守り神として、海事関係者からの崇敬を集めています。その縁もあって、境内に掃海母艦「はやせ」の錨も奉納されました。

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▲今治造船から奉納された「奉納プロペラ」

奉納されたのは錨だけではありません。また別の場所に行くと、今治造船から奉納された巨大プロペラが鎮座していました。こういった奉納物を見ると、金刀比羅宮がいかに海の守り神として信仰を集めているか、改めて感じた次第です。

ここで改めて、台湾北東部の蘇澳にかつて金刀比羅神社があった理由が分かりました。蘇澳は漁村として賑わい、現在でも大規模な漁港を抱えています。南方澳に移住した日本人漁師たちは、金刀比羅神社を心の拠り所にしていたことでしょう。

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「旧蘇澳金刀比羅社 (宜蘭県蘇澳鎮) ―道が消えた神社跡」


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▲金刀比羅本教

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ある地点を境に、土産物店が途絶えました。目の前には立派な神門「大門」があります。ここを潜ると、風景は一変して緑深い山中に入りました。

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▲大門をくぐると風景は山中に変わる

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▲西日を受けてこんぴら参道を進む

大門を過ぎると、参道はしばらく直線になっています。この辺りは「桜馬場」と呼ばれており、その名前からも分かるように、桜の名所として有名なエリアです。

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▲芳名碑がズラリと並ぶさまは圧巻だ

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▲火雷社・祓戸社

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▲あれ、大きな拝殿が見えてきた!

いくつもの石碑や祠を横目に進むと、やがて大きな社殿が見えてきました。ついに頂上の本殿に到着したのでしょうか?それにしては、やけに静かですね。

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社殿前に札があるので見ると、「旭社」と書かれていました。

残念!ここは本殿ではありませんでした。

では一体ここは何かといいますと、江戸後期に建立された松尾寺金堂に由来する建物で、美しい彫刻が数多く彫られています。本殿の手前にあるお宮ですが、本殿のあとに参拝するのが習わしです。

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「御本宮ご参拝の方はこちらへお進みください」と書かれた看板に従い、さらに参道を登っていきます。ここまで来れば、ゴールの本殿まであと少しです。階段続きで過酷な道のりですが、最後まで頑張りましょう!

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▲賢木門

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風景は一層山深くなり、両脇には鬱蒼とした森が広がっています。一体どこまで行けば、本殿にたどり着けるのでしょうか。額に汗が滲み、疲れを感じ出したその時・・・。

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▲こんぴらさんの本殿に到着!

ついに見えました!これは間違いない、金刀比羅宮の本殿です。これまでとは比べ物にならない、巨大な社殿がドンと構えていました。

厳かな雰囲気が漂っていますが、同時に人の賑やかさにも包まれています。ここがあの「こんぴらさん」の一番中心地ですか・・・。うむ、達成感を得ないわけがありません。

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▲神楽殿


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▲神札授与所

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▲三穂津神社

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▲展望台から讃岐富士・讃岐平野を一望する

最後に、本殿横の展望台に立ち寄りました。参道中盤とは比べ物にならない、最高の絶景が広がっています。左奥に見えるのは讃岐富士こと飯野山、手前に広がるのは讃岐平野です。遠くの風景もさることながら、眼下の風景もまた良いものでした。

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▲土讃線を走る2700系特急「南風」はなんとアンパンマン列車だった!

展望台からはJR土讃線の線路も見えます。線路を見下ろした瞬間、右手からパワフルな轟音が聞こえてきました。この音を聞き逃すわけがないじゃないですか。

やってきたのは予想通り、高知からの特急列車でした。しかもなんと、アンパンマンラッピングの2700系です。こんぴらさんの頂上で、まさか珍しい列車を見ることになろうとは・・・。思わぬ収穫を得て、大満足のうちに金刀比羅宮への登頂は幕を閉じました。

撮影日:2020年8月24日
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Comment

こーたろー

7年くらい前に訪れました。
あの時は若かったので苦にせずに登りましたが
今となってはかなりキツイ思いをすると思います(汗)

2020年10月17日(土)16:12
wra

wra

こーたろーさんへ

僕でもヤバイぜこれ・・・と思うレベルの経路でしたよ。
途中でカップルがヒイヒイ言いながら、引き返していたのが印象に残っています。

でも苦労のあとにはご褒美が待っている!・・・と。
素晴らしい眺めもあって、すっかり疲れが吹き飛びました。

2020年10月21日(水)23:55