【旅行記】フェリーげんかいで行く対馬2泊4日の旅 3日目(2)―豆酘行ミニバスで一期一会
この日は天気が悪く、外を出あるくには不向きな一日でした。そんなときはバスに乗って、対馬各地をめぐるのが良さそうです。
まもなく豆酘・浅藻行きのミニバスが出るというので、試しに乗ってみようと思います。対馬の最南部なんて、そう行ける場所ではありませんからね。

▲屋根に覆われた路地
「ふれあい処つしま」で待っている間に、自販機でカップコーヒーを購入。これが一期一会のきっかけになるとは、まるで予想できないのが旅というものです。
コーヒーを手にバス停へと向かうと、そこに停車していたのはマイクロバスでした。豆酘方面の県道は1車線と狭く、おまけに利用者は少ないそうですからね。これでも十分にやっていけるのでしょう。
バスに乗ろうと列に並びます。僕以外に若者はおらず、高齢者層が圧倒的大半を占めていました。ここで横に並んでいたおじさんから、声をかけられました。
ここでコーヒー売ってるの?
ええ、ありますよ。たしか・・・あっちの方に自販機があるんです。そこで買いましたよ。
これがきっかけで、バス車内ではおじさんとしばし話すことになりました。氏はどうやら豆酘に行くらしく、若い頃は姪浜に住んでいたとのこと。僕が生松(生の松原)に住んでいたと話すと、さらに話は盛り上がりました。

▲豆酘へ行くには険しい山中を進まなければならない
そうこうしているうちに、バスは峠道に入りました。県道24号線をひたすら進んでいきます。対馬の海岸線は険しい崖が多く、道路を海沿いに通すことができません。山裾に沿って、狭く曲がりくねった「険道」が続きます。

▲ミニバスで豆酘へ(右の手が件のおじさん)

▲1車線路の県道24号線
先ほどまで雨が降っていたのか、路面はずっと濡れたまま。天気も良くなる気配を見せず、これから晴れていくのか、それとも悪化するのか、分からないままです。

▲県道24号線は現在改良工事中!完成すれば豆酘へのアクセスが良くなりそう
今でこそ悪路だらけの対馬南部ですが、現在進行形で道路改良工事が進められています。国道382号線が大方整備され、今度は県道が整備される番になりました。

▲すでに完成された内山坂トンネル

▲おそらく対馬で最も内陸部にある内山地区
トンネルを越えると、下り坂へとさしかかりました。この辺りが対馬で最も内陸部にあるであろう、内山地区です。とても離島とは思えない、山深い風景が続きます。
バスは豆酘瀬で西海岸に出て、そこから南下して豆酘に入ります。豆酘の街は思った以上に大きく、中心部には商店や公的施設が集中していました。このあたりでおじさんと別れ、乗客はついに僕一人を残すだけとなりました。

▲浅藻バス停に到着!
厳原を出て1時間経った頃でしょうか、バスは浅藻に到着。ここで厳原行きの時刻を確認すると、そこそこ待ち時間があることを知りました。
この小集落を散策したところで、10分あれば制覇してしまうでしょう。豆酘散策もしてみたいですし、県道に沿って豆酘まで歩いてみることにします。しかし、この選択が間違いだったことを、後々知ることになります。

▲浅藻からの本数は少ない

▲豆酘浅藻漁港

▲浅藻集落に残るレンガ倉庫
浅藻集落を簡単に散策してから、県道24号線に戻ります。ここから30分もあれば、豆酘まで戻っていけるでしょう。薄暗い山中の1車線道路を歩き続けます。

▲歩いて豆酘方面へ

▲ジャンボタニシの卵を思わせる不気味な植物

▲県道24号線のヘキサと対馬南部の風景
天気予報によると、これから天気が良くなるそうです。ところが、良くなるどころか、逆に雨が降ってきました。雨は収まる気配を見せず、さらに激しくなっていきます。早く雨宿りできる場所を見つけないと・・・。

▲雨が降る中、豆酘に到着
雨が降り出して20分経った頃、ようやく豆酘の街に到着。小学校前にバス停を見つけ、その小屋に飛び込んで雨地獄から解放されました。

▲雨のせいで豆酘散策は断念
なんということでしょう。雨はすっかり本降りになってしまいました。これでは体の湿りを乾かすのが精いっぱいで、とても豆酘散策はできません。残念ですが、今いる小屋でバスを待つことにします。

▲帰りのバスでグッタリする
やってきたバスは、行きと同じ車体でした。厳原まで貸し切り状態が続き、結局誰も乗ってこないまま、終点厳原に到着。3日目の散策はこれにて終了です。

▲厳原に到着

▲今晩の宿は東横イン
3日目はティアラ前の東横インに宿をとりました。ここなら部屋はきれいだし朝食は確実に付くし、おまけにサービス面で嫌な思いをすることはありません。
部屋で濡れた服を着替えてから、夕食に入ります。「Go Toトラベルキャンペーン」の1000円クーポンを活用して、ティアラの居酒屋に行きたいと思います。あまり居酒屋で食べることはない僕ですが、たまには贅沢してみようと思いましてね。結局、2000円分まで食べ飲みしましたが、クーポンのおかげで支払いは1000円で済みました。
夕食後、スーパーでキャラメルコーンを買ってホテルに戻りました。

▲日本シリーズで戦うホークスを応援しつつキャラメルコーンをパクリ
この日の夜もホークスを応援します。キャラメルコーンを開けてかじりつつ、一人ノンビリと野球を見るこの一時は、最高の至福というものです。
3日目は終日悪天候でしたが、翌日は快晴とのこと。最終日4日目は、厳原の街をじっくり散策してみようと思います。
~つづく~
撮影日:2020年11月22日
まもなく豆酘・浅藻行きのミニバスが出るというので、試しに乗ってみようと思います。対馬の最南部なんて、そう行ける場所ではありませんからね。

▲屋根に覆われた路地
「ふれあい処つしま」で待っている間に、自販機でカップコーヒーを購入。これが一期一会のきっかけになるとは、まるで予想できないのが旅というものです。
コーヒーを手にバス停へと向かうと、そこに停車していたのはマイクロバスでした。豆酘方面の県道は1車線と狭く、おまけに利用者は少ないそうですからね。これでも十分にやっていけるのでしょう。
バスに乗ろうと列に並びます。僕以外に若者はおらず、高齢者層が圧倒的大半を占めていました。ここで横に並んでいたおじさんから、声をかけられました。
ここでコーヒー売ってるの?
ええ、ありますよ。たしか・・・あっちの方に自販機があるんです。そこで買いましたよ。
これがきっかけで、バス車内ではおじさんとしばし話すことになりました。氏はどうやら豆酘に行くらしく、若い頃は姪浜に住んでいたとのこと。僕が生松(生の松原)に住んでいたと話すと、さらに話は盛り上がりました。

▲豆酘へ行くには険しい山中を進まなければならない
そうこうしているうちに、バスは峠道に入りました。県道24号線をひたすら進んでいきます。対馬の海岸線は険しい崖が多く、道路を海沿いに通すことができません。山裾に沿って、狭く曲がりくねった「険道」が続きます。

▲ミニバスで豆酘へ(右の手が件のおじさん)

▲1車線路の県道24号線
先ほどまで雨が降っていたのか、路面はずっと濡れたまま。天気も良くなる気配を見せず、これから晴れていくのか、それとも悪化するのか、分からないままです。

▲県道24号線は現在改良工事中!完成すれば豆酘へのアクセスが良くなりそう
今でこそ悪路だらけの対馬南部ですが、現在進行形で道路改良工事が進められています。国道382号線が大方整備され、今度は県道が整備される番になりました。

▲すでに完成された内山坂トンネル

▲おそらく対馬で最も内陸部にある内山地区
トンネルを越えると、下り坂へとさしかかりました。この辺りが対馬で最も内陸部にあるであろう、内山地区です。とても離島とは思えない、山深い風景が続きます。
バスは豆酘瀬で西海岸に出て、そこから南下して豆酘に入ります。豆酘の街は思った以上に大きく、中心部には商店や公的施設が集中していました。このあたりでおじさんと別れ、乗客はついに僕一人を残すだけとなりました。

▲浅藻バス停に到着!
厳原を出て1時間経った頃でしょうか、バスは浅藻に到着。ここで厳原行きの時刻を確認すると、そこそこ待ち時間があることを知りました。
この小集落を散策したところで、10分あれば制覇してしまうでしょう。豆酘散策もしてみたいですし、県道に沿って豆酘まで歩いてみることにします。しかし、この選択が間違いだったことを、後々知ることになります。

▲浅藻からの本数は少ない

▲豆酘浅藻漁港

▲浅藻集落に残るレンガ倉庫
浅藻集落を簡単に散策してから、県道24号線に戻ります。ここから30分もあれば、豆酘まで戻っていけるでしょう。薄暗い山中の1車線道路を歩き続けます。

▲歩いて豆酘方面へ

▲ジャンボタニシの卵を思わせる不気味な植物

▲県道24号線のヘキサと対馬南部の風景
天気予報によると、これから天気が良くなるそうです。ところが、良くなるどころか、逆に雨が降ってきました。雨は収まる気配を見せず、さらに激しくなっていきます。早く雨宿りできる場所を見つけないと・・・。

▲雨が降る中、豆酘に到着
雨が降り出して20分経った頃、ようやく豆酘の街に到着。小学校前にバス停を見つけ、その小屋に飛び込んで雨地獄から解放されました。

▲雨のせいで豆酘散策は断念
なんということでしょう。雨はすっかり本降りになってしまいました。これでは体の湿りを乾かすのが精いっぱいで、とても豆酘散策はできません。残念ですが、今いる小屋でバスを待つことにします。

▲帰りのバスでグッタリする
やってきたバスは、行きと同じ車体でした。厳原まで貸し切り状態が続き、結局誰も乗ってこないまま、終点厳原に到着。3日目の散策はこれにて終了です。

▲厳原に到着

▲今晩の宿は東横イン
3日目はティアラ前の東横インに宿をとりました。ここなら部屋はきれいだし朝食は確実に付くし、おまけにサービス面で嫌な思いをすることはありません。
部屋で濡れた服を着替えてから、夕食に入ります。「Go Toトラベルキャンペーン」の1000円クーポンを活用して、ティアラの居酒屋に行きたいと思います。あまり居酒屋で食べることはない僕ですが、たまには贅沢してみようと思いましてね。結局、2000円分まで食べ飲みしましたが、クーポンのおかげで支払いは1000円で済みました。
夕食後、スーパーでキャラメルコーンを買ってホテルに戻りました。

▲日本シリーズで戦うホークスを応援しつつキャラメルコーンをパクリ
この日の夜もホークスを応援します。キャラメルコーンを開けてかじりつつ、一人ノンビリと野球を見るこの一時は、最高の至福というものです。
3日目は終日悪天候でしたが、翌日は快晴とのこと。最終日4日目は、厳原の街をじっくり散策してみようと思います。
~つづく~
撮影日:2020年11月22日
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