【旅行記】青春18きっぷで行く東北旅2020→2021 5日目(1)―閑散とした仙台・青葉城に行く
2021年1月1日、僕は仙台にいました。こうして旅先で新年を迎えるのは人生初です。カプセルホテルで一晩を過ごし、7時半に起床しました。
あまり初夢を意識したことはありませんが、今年は不思議な初夢を見ました。福岡ドームか京セラドームのスタンドにいて、目線の先にはなぜか大阪近鉄の鈴木貴久(故人)がいます。なぜ貴久さんが打席に立っているのでしょうか?ボールをバットに当てると、その球はスタンドに消えていきました。
野球を観戦する夢はよく見ますが、こうやって鮮明に覚えていることは稀です。

▲元旦のハピナ名掛丁
8時にチェックアウトを済ませ、再び寒い空間に出ていきます。これから地下鉄東西線で国際センターに向かい、ついで青葉城を目指します。予想以上にすごい積雪ですが、無事にたどり着けるのでしょうか?

東西線は近年開業したリニア地下鉄で、深い谷を越える関係で、地上に出る区間が2か所あります。国際センター駅はそのうち1か所に隣接しているとのこと。ついでに東西線の4K動画も収録したいところです。

▲icscaのスズメさんと仙台駅ホーム

仙台からしばらく進むと、やがて地上区間に顔を出します。その距離は決して長くありませんが、リニア地下鉄では珍しい地上区間ということで、前面展望にしばし釘付けになりました。再びトンネルに入ると、すぐに国際センター駅に到着です。

改札を抜けて外に出ると、駅前にモニュメントが置かれていました。フィギュアスケートの金メダリスト、荒川静香・羽生結弦両選手の功績をたたえ、建立されたものです。
それから東西線の電車を撮るため、駅横の展望スペースに移動します。予想通り、谷を渡る電車を一望することができました。この日は朝から雪が激しく、昨日よりも積雪が増えていました。もしこれが米沢だったら、どれだけの雪地獄が待っていたことでしょうか。

国際センター駅から徒歩で青葉城を目指し、雪だらけの坂道を歩きます。さいわい歩行者が少ないせいか、雪が踏み固められておらず、歩きやすいです。しばらく進むと、門跡が見えてきました。そろそろ青葉城です。
やがて鳥居が見えてきました。青葉城址に鎮座する宮城縣護國神社の鳥居です。目の前に立ちはだかる北壁石垣は雪に覆われ、神々しさと迫力を兼ね備えています。少し苦労しましたが、ここまで来た甲斐があったというものです。

鳥居をくぐって中に入ると、ガイドブックで見たことのある風景が広がっていました。初代仙台藩主・伊達政宗の騎馬像はもちろんのこと、大きな土産物店も併設されています。本来ならば初詣で賑わう護国神社は、閑散として人気がなく、関係者はどこか物足りなそうにしていました。

▲笹かまぼこの顔出しパネル
何か仙台らしいものが欲しいと思い、城内の施設「青葉城本丸会館」に行ってみます。建物に近づくと、ガスストーブが熱風を吹き出していました。その風が暖かく、その前につい長居したくなるほどの心地よさです。
やがて、建物の奥から味噌のいい香りがしてきました。つられて中に入ると、芋煮が売られていました。そういえば、まだ朝ご飯を食べていません。朝食代わりに食べておこうと、さっそく購入。味噌ベースの汁に、ゴロゴロとした里芋や長ねぎが入っている、具だくさんの和風スープです。

少し腹が満たされたところで、土産物店に入ります。中には仙台の定番土産が並んでおり、観光客なら十分に満足できるところではないでしょうか。
奥まで進むと、ずんだ餅ならぬ「ずんだ団子」がありました。芋煮だけでは物足りないので、2串分買って味わっておきます。さすがに一人でおせちを食べるわけにはいきませんが、ご当地グルメを味わうことで、ささやかな新年祝いにしたいと思います。
定番土産が揃っているだけでなく、宮城県公式マスコット「むすび丸」や、青葉城資料展示館マスコット「まめぶしょーとなかまたち」のグッズも揃っていて、ご当地キャラ好きも十分に満足できるような場所でした。

買い物を終えて青葉城を出ると、ちょうど観光バス「るーぷる」が出発するところでした。徒歩で駅に戻るのはキツイですし、バスに乗って国際センター駅に向かいます。東北大学のキャンパスをぐるっと回り、駅から少し離れた場所でバスを降りました。
国際センター駅を目指して歩き出すと、ここで面白いものを見つけました。目に入ったのは東北大学のサークル部室。ボディビル部の窓にこう書かれています。
チキン食え ケーキは食うな クリスマッスル(うろ覚え)
まあ確かにそうですな。チキンのタンパク質は筋肉に優しいですから・・・。でもそれをサラ~っと書いてしまうあたり、ボディビルに強いこだわりを感じますし、同時に笑いも取れて一石二鳥じゃないでしょうか。ちなみにこのボディビル部、季節ごとにマッチョ川柳を掲示しているようです。
(例)
芋煮してえ ああ芋煮してえ 芋煮してえ(2020年秋)
梅雨空に 水も滴る 良いマッチョ(2019年夏)
マッチョ川柳に身も心も温まったところで、国際センター駅に戻ってきました。東西線で仙台駅に戻ります。これから常磐線で南下したいところですが、あいにく原ノ町行きが3分前に発車してしまいました。次に来るのは1時間後ということで、暇つぶしに南北線にも乗っておくことに。

▲仙台市地下鉄南北線1000N系車内
いったん泉中央まで行ってから、駅外観を撮影後、列車を撮るため八乙女に移動します。南北線には地上区間がいくつもあるため、複数のアングルから電車を撮ることが可能です。あいにく年末ダイヤということで、通常よりも本数が少なく、八乙女で若干待つハメになりました。

▲八乙女駅ですれ違う南北線1000N系

▲八乙女駅ホーム

▲八乙女駅の駅番号はN02

▲「中嘉屋食堂 麺飯甜」のスーラータンメン
仙台駅に戻ると、ちょうどお昼時を迎えていました。2019年末に行ったことのある「中嘉屋食堂 麺飯甜」でランチしたいと思います。前回は麻婆豆腐定食をいただきました。今回は大好物のスーラータンメンを注文することに。
注文して待つこと10分。やってきたのは、豆腐入りのあんかけ麺でした。スーラー麺と麻婆豆腐が融合したような見た目ですが、味は辛味・酸味よりも旨味が強く、辛いのが苦手な人でも美味しくいただけます。

▲2021年1月4日で閉店した輸入食品店「ジュピター仙台店」

▲E721系がよかったのに・・・
腹ごしらえを終えたところで、ようやく移動開始です。青春18きっぷの4回目にスタンプを押してもらい、原ノ町行きが待つホームに向かうと、そこに止まっていたのは701系でした。
行きと同じく、またハズレくじを引いてしまいました。コンビニでブラックコーヒーを買い、ロングシートに腰掛け、出発までの時間を過ごします。
これから常磐線を南下して、東北地方を後にします。順調に行けば、横浜には夜9時ごろに到着するはず。これからどんな光景が待っているでしょうか。旅はまだまだ続きます。
~つづく~
撮影日:2021年1月1日
寒波の次は春の暖かさが来るんですって。ほんの数日だけでもいいから、寒さから解放されたいもんです。でも春になったら花粉が飛ぶんだよね。
どっちを取っても地獄じゃないですか。ウワーン!
あまり初夢を意識したことはありませんが、今年は不思議な初夢を見ました。福岡ドームか京セラドームのスタンドにいて、目線の先にはなぜか大阪近鉄の鈴木貴久(故人)がいます。なぜ貴久さんが打席に立っているのでしょうか?ボールをバットに当てると、その球はスタンドに消えていきました。
野球を観戦する夢はよく見ますが、こうやって鮮明に覚えていることは稀です。
地上区間を走るリニア地下鉄東西線

▲元旦のハピナ名掛丁
8時にチェックアウトを済ませ、再び寒い空間に出ていきます。これから地下鉄東西線で国際センターに向かい、ついで青葉城を目指します。予想以上にすごい積雪ですが、無事にたどり着けるのでしょうか?

東西線は近年開業したリニア地下鉄で、深い谷を越える関係で、地上に出る区間が2か所あります。国際センター駅はそのうち1か所に隣接しているとのこと。ついでに東西線の4K動画も収録したいところです。

▲icscaのスズメさんと仙台駅ホーム

仙台からしばらく進むと、やがて地上区間に顔を出します。その距離は決して長くありませんが、リニア地下鉄では珍しい地上区間ということで、前面展望にしばし釘付けになりました。再びトンネルに入ると、すぐに国際センター駅に到着です。

改札を抜けて外に出ると、駅前にモニュメントが置かれていました。フィギュアスケートの金メダリスト、荒川静香・羽生結弦両選手の功績をたたえ、建立されたものです。
それから東西線の電車を撮るため、駅横の展望スペースに移動します。予想通り、谷を渡る電車を一望することができました。この日は朝から雪が激しく、昨日よりも積雪が増えていました。もしこれが米沢だったら、どれだけの雪地獄が待っていたことでしょうか。

国際センター駅から徒歩で青葉城を目指し、雪だらけの坂道を歩きます。さいわい歩行者が少ないせいか、雪が踏み固められておらず、歩きやすいです。しばらく進むと、門跡が見えてきました。そろそろ青葉城です。
これが自粛扇動の結果・・・閑散とした青葉城に行く
やがて鳥居が見えてきました。青葉城址に鎮座する宮城縣護國神社の鳥居です。目の前に立ちはだかる北壁石垣は雪に覆われ、神々しさと迫力を兼ね備えています。少し苦労しましたが、ここまで来た甲斐があったというものです。

鳥居をくぐって中に入ると、ガイドブックで見たことのある風景が広がっていました。初代仙台藩主・伊達政宗の騎馬像はもちろんのこと、大きな土産物店も併設されています。本来ならば初詣で賑わう護国神社は、閑散として人気がなく、関係者はどこか物足りなそうにしていました。

▲笹かまぼこの顔出しパネル
何か仙台らしいものが欲しいと思い、城内の施設「青葉城本丸会館」に行ってみます。建物に近づくと、ガスストーブが熱風を吹き出していました。その風が暖かく、その前につい長居したくなるほどの心地よさです。
やがて、建物の奥から味噌のいい香りがしてきました。つられて中に入ると、芋煮が売られていました。そういえば、まだ朝ご飯を食べていません。朝食代わりに食べておこうと、さっそく購入。味噌ベースの汁に、ゴロゴロとした里芋や長ねぎが入っている、具だくさんの和風スープです。

少し腹が満たされたところで、土産物店に入ります。中には仙台の定番土産が並んでおり、観光客なら十分に満足できるところではないでしょうか。
奥まで進むと、ずんだ餅ならぬ「ずんだ団子」がありました。芋煮だけでは物足りないので、2串分買って味わっておきます。さすがに一人でおせちを食べるわけにはいきませんが、ご当地グルメを味わうことで、ささやかな新年祝いにしたいと思います。
定番土産が揃っているだけでなく、宮城県公式マスコット「むすび丸」や、青葉城資料展示館マスコット「まめぶしょーとなかまたち」のグッズも揃っていて、ご当地キャラ好きも十分に満足できるような場所でした。
仙台市地下鉄南北線を撮る

買い物を終えて青葉城を出ると、ちょうど観光バス「るーぷる」が出発するところでした。徒歩で駅に戻るのはキツイですし、バスに乗って国際センター駅に向かいます。東北大学のキャンパスをぐるっと回り、駅から少し離れた場所でバスを降りました。
国際センター駅を目指して歩き出すと、ここで面白いものを見つけました。目に入ったのは東北大学のサークル部室。ボディビル部の窓にこう書かれています。
チキン食え ケーキは食うな クリスマッスル(うろ覚え)
まあ確かにそうですな。チキンのタンパク質は筋肉に優しいですから・・・。でもそれをサラ~っと書いてしまうあたり、ボディビルに強いこだわりを感じますし、同時に笑いも取れて一石二鳥じゃないでしょうか。ちなみにこのボディビル部、季節ごとにマッチョ川柳を掲示しているようです。
(例)
芋煮してえ ああ芋煮してえ 芋煮してえ(2020年秋)
梅雨空に 水も滴る 良いマッチョ(2019年夏)
マッチョ川柳に身も心も温まったところで、国際センター駅に戻ってきました。東西線で仙台駅に戻ります。これから常磐線で南下したいところですが、あいにく原ノ町行きが3分前に発車してしまいました。次に来るのは1時間後ということで、暇つぶしに南北線にも乗っておくことに。

▲仙台市地下鉄南北線1000N系車内
いったん泉中央まで行ってから、駅外観を撮影後、列車を撮るため八乙女に移動します。南北線には地上区間がいくつもあるため、複数のアングルから電車を撮ることが可能です。あいにく年末ダイヤということで、通常よりも本数が少なく、八乙女で若干待つハメになりました。

▲八乙女駅ですれ違う南北線1000N系

▲八乙女駅ホーム

▲八乙女駅の駅番号はN02

▲「中嘉屋食堂 麺飯甜」のスーラータンメン
仙台駅に戻ると、ちょうどお昼時を迎えていました。2019年末に行ったことのある「中嘉屋食堂 麺飯甜」でランチしたいと思います。前回は麻婆豆腐定食をいただきました。今回は大好物のスーラータンメンを注文することに。
注文して待つこと10分。やってきたのは、豆腐入りのあんかけ麺でした。スーラー麺と麻婆豆腐が融合したような見た目ですが、味は辛味・酸味よりも旨味が強く、辛いのが苦手な人でも美味しくいただけます。

▲2021年1月4日で閉店した輸入食品店「ジュピター仙台店」

▲E721系がよかったのに・・・
腹ごしらえを終えたところで、ようやく移動開始です。青春18きっぷの4回目にスタンプを押してもらい、原ノ町行きが待つホームに向かうと、そこに止まっていたのは701系でした。
行きと同じく、またハズレくじを引いてしまいました。コンビニでブラックコーヒーを買い、ロングシートに腰掛け、出発までの時間を過ごします。
これから常磐線を南下して、東北地方を後にします。順調に行けば、横浜には夜9時ごろに到着するはず。これからどんな光景が待っているでしょうか。旅はまだまだ続きます。
~つづく~
撮影日:2021年1月1日
あとがき
寒波の次は春の暖かさが来るんですって。ほんの数日だけでもいいから、寒さから解放されたいもんです。でも春になったら花粉が飛ぶんだよね。
どっちを取っても地獄じゃないですか。ウワーン!
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