【旅行記】サンライズ出雲&18きっぷの旅2021春 16日目(完)―近隣の未乗区間を乗りつぶせ

3月14日から2週間にわたり、おもに本州太平洋沿岸部を旅してきました。

ついに最終日です。この日は岡山のカプセルホテルから始まりました。岡山から福岡までの距離は決して長くありません。朝はホテルでゆっくり過ごすことに。



朝風呂ついでにサウナで汗を流す


8時ごろに目覚め、朝食会場に向かいます。

夜に居酒屋スペースとして使われている場所が、朝食会場になっていました。朝食開始から1時間以上がたち、総菜の半分以上が空になっています。パンとポテトサラダ、ゆで卵を一つ取り、簡単な朝食を済ませました。

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食事を終えたら朝風呂にしようと、大浴場にも行きました。ほぼ貸切状態です。チェックアウトまで余裕がありますし、サウナで汗を流しました。あまりにも居心地がよく、30分以上もサウナで過ごしてしまいました。

この日は岡山から単に帰るのではなく、未乗区間の吉備線・呉線・岩徳線にも立ち寄りたいと思います。18きっぷ5回目の判を押してもらい、いざ最終日の列車旅に入ります。

吉備線に乗る(岡山~総社)


ホームにはキハ47の2両編成が停車していました。空いたボックス席に座ると、ほどなくして出発時間になりました。これから岡山郊外の内陸部を、ゆっくりと総社に向かいます。

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岡山を出ると、次第に街から田園地帯へと、風景が変わってきます。全体的に平たんな地形が続き、こまめに停車するのが特徴の路線です。どこか私鉄っぽさがあるのもそのはず。戦時買収された私鉄に由来しています。

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▲備中高松駅にて(写真は大鳥居)

やがて、沿線最大級の駅・備中高松駅に到着しました。ここで列車交換のため数分停車するというので、息抜きを兼ねてホームに出ます。近くに大きな神社があるらしく、大きな赤鳥居がそびえていました。

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▲備中高松駅に停車中のキハ47総社行き

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▲備中高松駅ホーム

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▲備中高松駅に到着するキハ47岡山行き

のどかな風景に見入っているうちに、もう発車時間です。急いで乗らないと!

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▲総社駅にて(写真は115系)

旅情あふれる車窓風景を眺めているうちに、列車は終点総社駅に到着しました。数分の乗り換えで岡山行きに乗り、倉敷で山陽本線に戻ります。

乗り継ぎ時間を利用してホーム先端まで行くと、水島臨海鉄道のホームに気動車が止まっていました。そういえば、あの鉄道にはJRからの譲渡車が走っていましたね。先日の静岡のように、いずれ岡山にもゆっくり滞在したいところです。

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▲倉敷市駅にて(写真は水島臨海鉄道MRT306)

呉線に乗る(三原~広島)


倉敷から山陽本線に戻り、これから三原に向かいます。

吉備線の次は呉線に立ち寄りますよ。内陸部に入る山陽本線とは対照的に、海沿いをゆっくり時間をかけて走る、車窓風景に定評のある電化ローカル線です。

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三原では乗り継ぎ時間を利用して、コンビニで弁当を購入。もう少し時間があれば、エキナカでランチにしようと思いましたが、あいにく待ち時間が中途半端でした。

ホームに戻ると、すでに広行きの227系が停車しています。これに乗って、車内でさっと昼食を済ませました。

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▲長栄海運の貨物船

動き出した列車はすぐに山陽本線から離れ、海沿いに出ます。さっそく絶景ポイントに入りました。在日外国人の旅行者も嬉しそうに、車窓風景を撮影しています。必殺徐行も相まって、オーシャンビューをゆっくり見ることができました。

広で列車を乗り換えて、呉を過ぎると風景が変わってきます。徐々に広島近郊の街並みへと変わっていき、やがてマツダの広い工場が見えてきました。その近くにあるマツダディーラーも車窓から見えるのですが、店頭にクラシックカーが置かれています。さすがはマツダのおひざ元!

日が傾きだした頃、終点広島に到着しました。旅はまだまだ続きます。これから岩国へと移動して、岩徳線に乗り換えます。この路線さえクリアすれば、旅は終わったも同然です。

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▲商工センター入口駅にて(写真は広電3900形・5200形)

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▲商工センター入口駅を出発する広電5200形宮島口行き

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▲新井口駅にて(写真は227系瀬野行き)

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▲新井口駅にて(写真は227系岩国行き)

岩徳線に乗る(岩国~櫛ケ浜~徳山)



岩国駅に降り立つと、すでに徳山行きのキハ40は停車していました。短い接続時間で列車は岩国を出発。海沿いを走る山陽本線とは対照的に、岩徳線はひたすら内陸部を突き抜けます。

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▲西岩国駅を出発

岩徳線一番の見どころといえば、なんと言っても、かつての岩国駅「西岩国駅」でしょう。古めかしい駅舎と長いホーム、それと草生した線路との対照が、言葉に表せないような味わいを醸し出しています。

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岩国市街地を抜けると、すぐに山深くなりました。錦川鉄道との分岐をへて、列車は欽明路トンネルに入ります。通過中、どこかで経験したことのある激しい音が、耳を貫きました。ふと思い出した場所、それは仙山線の面白山トンネルです。思わず耳をふさぎたくなるような、苦しみを与える轟音が車内に響きます。

欽明路トンネルを通過後、風景は盆地状の地形に変わりました。岩国駅から遠くまで来たつもりですが、なんとまだ岩国市内です。平成の大合併により、広大な自治体が数えきれないほど誕生しましたが、ここ岩国も例外ではありません。

玖珂を過ぎると、やがて空が暗くなってきました。この旅では最後となる日没です。あとは家に帰るまで、ひたすら夜景が続きます。徳山で下関行きに乗り換え。

2扉の115系に乗ると、地元に戻ってきた安心感があります。実際には自宅まで相当離れていますが、栃木県に比べたら山口県なんて、旅先としては近場も同然です。安心感からか、疲れがどっと押し寄せてきました。半ば眠りつつ、下関への道中を過ごします。

エピローグ:最後のメシは松屋で


下関で待っていたのは、ロングシートの415系でした。関門区間ではクロスシート車との遭遇率が高いだけに、久々にロングシートで関門トンネルを抜けます。列車は文字から鹿児島本線に入り、終点の小倉に到着。

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▲下関駅にて(写真は115系と415系)

小倉に着いたところで、この旅最後の食事に移ります。駅前に松屋があるので、そこに入って何か食べましょう。無性に牛めしが食べたいのです。松屋といえば種類豊富な定食メニューですが、今はノーマルな牛めしが食べたいのだ!

駅前は飲んだくれの若者で賑わっていました。過剰対策一辺倒の東京・大阪とは対照的に、福岡県では「常識的な対策」がなされています。地元第一主義でそう言っているわけではなく、これでも客観的に判断しているつもりです。

それはともかく、店に入って食券でも買いましょうか。最近になって券売機のシステムが変わったらしく、ノーマルな「牛めし」が分かりにくい場所に表示されています。少し手こずりました。

食事を終えて小倉駅に戻り、ついにゴールへの道が開けました。813系の快速で目指すは東郷駅!

旅の終わりというのは、どうしても虚しくなりがちですが、今回の旅はちょっと違いました。一種の達成感というものですか。家が近づくにつれ、なんともいえぬ安堵感が満ち溢れ、それが虚しさに勝ったのです。

22時を過ぎたころ、最初と同じ東郷駅に戻ってきました。日付が変わる前頃には、もう自宅で羽を伸ばしているに違いない。押し寄せた疲れを抱えつつ、家路につきました。
(完)

撮影日:2021年3月29日
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