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西日本最短の私鉄「紀州鉄道」に乗る(西御坊→御坊)【KR301号】

西日本最短の私鉄とした有名なローカル私鉄、紀州鉄道。今回は終点西御坊駅から逆なぞりに、JR紀勢本線が接続する御坊駅まで乗車しました。

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▲西御坊駅の車止めからKR301を眺めて

西御坊の小さなホームには、緑とクリームの塗装をまとう軽快気動車が止まっていました。信楽高原鉄道から譲渡されたKR301です。その天井は小さな駅舎よりも高く、路地裏のような紀州鉄道を走るには、ちと大きすぎるように見えました。

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▲紀州鉄道KR301車内

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▲西御坊駅を出発

いくつもの補修が加えられた駅舎を抜けて、いよいよ車内へと入ります。乗客は僕のほかに一人もいません。文字通り、貸し切り状態です。

結局誰も乗り込まないまま、列車は定刻通りに発車。これから御坊市内をゆっくりと、数分かけて移動します。

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▲市役所前駅に到着

紀州鉄道に「高速」の二文字はありません。ひたすら徐行運転を続け、こまめに停車していきます。自転車と競争したら、たぶん列車の方が負けるぐらいの速さです。

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▲紀伊御坊駅に到着

やがて、目線の先にレールバスが見えてきました。車両基地のある紀伊御坊駅に到着です。

ここにはかつての使用車両、キテツ1形やキハ603が留置・保存されています。いずれも三セク第一世代のレールバス、大分交通耶馬渓線の生き残りと、骨董品クラスの貴重な存在です。やんぬるかな、ここに来るのが15年遅すぎました。

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▲側線に留置されたキテツ1(北条鉄道フラワ1985)

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▲保存されているキハ603(大分交通キハ603かじか)

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▲学門駅を出発

学門駅を過ぎると、風景の中に畑が混在してきます。ここまで来たら、終点御坊駅まであと少し。JR駅と接続する御坊駅は、市街地から離れた場所ある関係で、のどかな田園風景に接しているのが特徴です。

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▲保線された箇所が大きく目立つ

あと少しで御坊駅というところで、突然真新しいバラストに変わりました。以前に発生した脱線事故を受けて、緊急補修工事が行われたのでしょう。

紀州鉄道もご多分に漏れず、厳しい経営状態にさらされています。利用者の少なさを見て、明るい将来をイメージできなかったのは、言うまでもありません。

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▲御坊駅に到着

衰退するローカル私鉄の現状を見せつけられているうちに、列車は終点御坊駅に差し掛かりました。紀勢本線の立派なホームとは対照的に、紀州鉄道のそれは片隅のちっぽけなホームにすぎません。

西御坊駅を出てわずか数分、こうして紀州鉄道の短い旅は幕を下ろしました。

撮影日:2021年3月
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COMMENT

負鷺

7年前に訪れた際にはキテツ1がまだ現役でした。その車内から留置されているキハ600を見て、畜生5年来るのが遅かったなと後悔しましたが、
更に世代交代が進んでいたとは。
しかしこれが最後の世代になりそうですね…。

2021年06月23日(水)11:28
うらたつき

WRA

負鷺さんへ

施設の老朽具合からして、今来ておいて間違いはなかったと思います。
そういう意味では、出国の不自由化も一つの「モチベーション」なのかもしれません。

個人的にはキハ603を譲渡したての姿に復元してほしいなと、ひそかに思っています。

2021年06月25日(金)21:32