【博多祇園山笠2021】博多&福岡の飾り山めぐり(全12か所)
2020年春にはじまった、特定の感染症に対する過剰対策は、庶民が培ってきた文化を破壊しました。あれから1年半がたち、文化を破壊する一連の流れにあらがう声が、徐々に出てきています。
昨年は延期を余儀なくされた博多祇園山笠ですが、今年は規模を縮小しての開催にこぎつけました。6月末から7月15日まで、中洲流・千代流以外の流で飾り山を公開するというので、さっそく見に行きたいと思います。
ということで、まず最初にJR博多駅前にやってきました。ここから飾り山スポットに立ち寄りつつ、徒歩で天神中心部に向かいます。

▲表標題「国師泰平を祈願」

▲見送り標題「ももち浜ストア「うどんMAP」」

▲今や福岡のお茶の間でおなじみうどんMAP
取材が来るのを待ち遠しく思う店もあるとか・・・
七隈線の工事現場を見ながら、続いてはキャナルシティ博多にやってきました。飾り山の展示場所に到着すると、運よく噴水ショーが始まりましたよ。

▲表標題「源平合戦碇知盛」

▲見送り標題「牛若丸鞍馬修行」
あまりの暑さにもう汗だくです。こまめに水分補給しないと、かなりヤバイことになります。天神南駅が見えたところで、近くのコンビニに立ち寄り、飲料水を手に入れました。

▲表標題「山崎の合戦」

▲見送り標題「愛と勇気のアンパンマン」
全身が燃え尽きる寸前で、ソラリアの門をくぐりました。建物に入ればそこはもう天国。ガンガンにきいた冷房の下、じっくりと飾り山を撮影します。

▲表標題「猛将才蔵去退病」

▲見送り標題「筑紫遷都誉」
再び炎天下に戻り、サザエさんでおなじみ新天町に向かいます。

▲表標題武勇一筋憐愍涙

▲見送り標題「サザエさん」
パサージュ広場の飾り山も忘れちゃいけない。

▲表標題「羅生門鬼退治勇」

▲見送り標題「奇襲桶狭間の戦」

大丸パサージュ広場を出た僕は、再び川を渡り、博多方面に向かいます。いかにも夏らしい天気の一日でした。梅雨明けの空は青々として、陽光が容赦なくアスファルトを照り付けます。
博多リバレインの展示場所は例年とは異なり、通常、大黒流の山小屋が設置される場所にありました。表標題はバサラ大名でおなじみ、佐々木高氏導誉がモチーフになっています。
ちなみに導誉の子孫・京極家は、のちに丸亀藩主として讃岐国西部を治めました。

▲表標題「婆娑羅大名導誉」

▲見送り標題「博多祝之七福神」
ここから博多中心部をめぐっていきます。上川端商店街はいつ来ても雰囲気がいいですね。個人的にどんたく開催時の華やかさが好きです。

▲表標題「時今本能寺」

▲見送り標題「KBCふるさとWish」
例年、「走る飾り山」を製作している上川端通も、ちゃんと飾り山を用意しています。

▲表標題「阿吽金剛力士像」

▲見送り標題「風雷あかちょこべえ之縁起」
今年はあくまでも山笠巡行がないというだけで、それに直接関係しない装飾品や奉納物は、ちゃんと用意されています。「櫛田入り」の広場には清道旗がありますし、沿道には白提灯が連なっていました。
いつでも本来通りにやれるという、博多住民の思いが伝わります。


▲表標題「神武天皇東征肇国誉」

▲見送り標題「神話稲羽之素兎」

▲櫛田入りの清道旗(桟敷がない状態でこれはレアケース!)
東流の飾り山もまた、設置場所が若干変更されています。例年、舁き山が置かれるスペースに、すっぽりと収まるように設置されました。

▲表標題「華満開泰平祈願」

▲見送り標題「華満開泰平祈願」

▲福岡市地下鉄2000系未更新車
今年は千代流・中州流が設置を見送りました。続いては最後の飾り山を見るべく、福岡PayPayドームに向かいます。2021年の飾り山コンプリートまで、あと少し!
唐人町駅で地下鉄を降り、川沿いに進むこと数分。目的地の福岡PayPayドームが見えてきました。この日は楽天戦が開催されるため、「自由な時代」ほどではないにせよ、ホークスファンで賑わっています。

▲福岡PayPayドーム

▲表標題「快進撃 鷹く」
今年は例年にないチーム不振のため、厳しい戦いが続いています。せめて、合併球団には一つでも多く勝ってくださいと、そう思うほかありません。

▲見送り標題「雄姿剣洗川」
最後に帰り道、福工大前で撮影タイムを設けました。順光なら撮るっきゃないと。
おまけに、旅先で撮ってばかりの状況が続き、地元をないがしろにしていました。気が付きゃ、JR九州迷走の象徴「座席撤去」の813系2x00番台も登場していて、(悪い意味で)ネタが次々に発生しています。
いくら経営状況が苦しいからって、本当に大丈夫か?

▲817系3000番台

▲811系PM2013編成

▲883系AO18編成ソニック
昨2020年は感染症対策のため、ありとあらゆるイベントが自粛・中止を余儀なくされました。博多祇園山笠もその流れを受けて、「延期」という形をとりましたが、実質的な中止といっても過言ではありません。
あれから一年がたち、日本社会には二つの流れができつつあります。一つは社会を2019年以前に戻そうとする人々、もう一つは「新しい生活様式」のもとで、新型コロナ対策中心の社会を目指そうとする人々です。
まだ後者の発言力が強いものの、イベントや娯楽を復活させるため、前者も負けてはいません。規模を縮小しても博多祇園山笠を執り行ったのは、社会を元に戻そうと奮闘する人々の強い思いがあったからでしょう。清道旗や白提灯を見て、そう思わずにはいられませんでした。
2022年は変化の年になると信じています。来年こそは山笠が博多を駆け抜けるでしょう。自由や喜びを人から奪おうとする、行き過ぎた新型コロナ対策やその狂信者には屈しません。
撮影日:2021年7月13日
昨年は延期を余儀なくされた博多祇園山笠ですが、今年は規模を縮小しての開催にこぎつけました。6月末から7月15日まで、中洲流・千代流以外の流で飾り山を公開するというので、さっそく見に行きたいと思います。
十四番山笠 博多駅商店連合会
ということで、まず最初にJR博多駅前にやってきました。ここから飾り山スポットに立ち寄りつつ、徒歩で天神中心部に向かいます。

▲表標題「国師泰平を祈願」

▲見送り標題「ももち浜ストア「うどんMAP」」

▲今や福岡のお茶の間でおなじみうどんMAP
取材が来るのを待ち遠しく思う店もあるとか・・・
十五番山笠 キャナルシティ博多
七隈線の工事現場を見ながら、続いてはキャナルシティ博多にやってきました。飾り山の展示場所に到着すると、運よく噴水ショーが始まりましたよ。

▲表標題「源平合戦碇知盛」

▲見送り標題「牛若丸鞍馬修行」
十二番山笠 渡辺通一丁目
あまりの暑さにもう汗だくです。こまめに水分補給しないと、かなりヤバイことになります。天神南駅が見えたところで、近くのコンビニに立ち寄り、飲料水を手に入れました。

▲表標題「山崎の合戦」

▲見送り標題「愛と勇気のアンパンマン」
十七番山笠 ソラリア
全身が燃え尽きる寸前で、ソラリアの門をくぐりました。建物に入ればそこはもう天国。ガンガンにきいた冷房の下、じっくりと飾り山を撮影します。

▲表標題「猛将才蔵去退病」

▲見送り標題「筑紫遷都誉」
九番山笠 新天町
再び炎天下に戻り、サザエさんでおなじみ新天町に向かいます。

▲表標題武勇一筋憐愍涙

▲見送り標題「サザエさん」
十一番山笠 天神一丁目
パサージュ広場の飾り山も忘れちゃいけない。

▲表標題「羅生門鬼退治勇」

▲見送り標題「奇襲桶狭間の戦」

大丸パサージュ広場を出た僕は、再び川を渡り、博多方面に向かいます。いかにも夏らしい天気の一日でした。梅雨明けの空は青々として、陽光が容赦なくアスファルトを照り付けます。
十番山笠 博多リバレイン
博多リバレインの展示場所は例年とは異なり、通常、大黒流の山小屋が設置される場所にありました。表標題はバサラ大名でおなじみ、佐々木高氏導誉がモチーフになっています。
ちなみに導誉の子孫・京極家は、のちに丸亀藩主として讃岐国西部を治めました。

▲表標題「婆娑羅大名導誉」

▲見送り標題「博多祝之七福神」
十六番山笠 川端中央街
ここから博多中心部をめぐっていきます。上川端商店街はいつ来ても雰囲気がいいですね。個人的にどんたく開催時の華やかさが好きです。

▲表標題「時今本能寺」

▲見送り標題「KBCふるさとWish」
八番山笠 上川端通(本来は「走る飾り山」)
例年、「走る飾り山」を製作している上川端通も、ちゃんと飾り山を用意しています。

▲表標題「阿吽金剛力士像」

▲見送り標題「風雷あかちょこべえ之縁起」
番外 櫛田神社
今年はあくまでも山笠巡行がないというだけで、それに直接関係しない装飾品や奉納物は、ちゃんと用意されています。「櫛田入り」の広場には清道旗がありますし、沿道には白提灯が連なっていました。
いつでも本来通りにやれるという、博多住民の思いが伝わります。


▲表標題「神武天皇東征肇国誉」

▲見送り標題「神話稲羽之素兎」

▲櫛田入りの清道旗(桟敷がない状態でこれはレアケース!)
四番山笠 東流
東流の飾り山もまた、設置場所が若干変更されています。例年、舁き山が置かれるスペースに、すっぽりと収まるように設置されました。

▲表標題「華満開泰平祈願」

▲見送り標題「華満開泰平祈願」

▲福岡市地下鉄2000系未更新車
今年は千代流・中州流が設置を見送りました。続いては最後の飾り山を見るべく、福岡PayPayドームに向かいます。2021年の飾り山コンプリートまで、あと少し!
十三番山笠 福岡ドーム
唐人町駅で地下鉄を降り、川沿いに進むこと数分。目的地の福岡PayPayドームが見えてきました。この日は楽天戦が開催されるため、「自由な時代」ほどではないにせよ、ホークスファンで賑わっています。

▲福岡PayPayドーム

▲表標題「快進撃 鷹く」
今年は例年にないチーム不振のため、厳しい戦いが続いています。せめて、合併球団には一つでも多く勝ってくださいと、そう思うほかありません。

▲見送り標題「雄姿剣洗川」
おまけ 福工大前駅で激写!
最後に帰り道、福工大前で撮影タイムを設けました。順光なら撮るっきゃないと。
おまけに、旅先で撮ってばかりの状況が続き、地元をないがしろにしていました。気が付きゃ、JR九州迷走の象徴「座席撤去」の813系2x00番台も登場していて、(悪い意味で)ネタが次々に発生しています。
いくら経営状況が苦しいからって、本当に大丈夫か?

▲817系3000番台

▲811系PM2013編成

▲883系AO18編成ソニック
総括:山笠が完全体に戻るとき
昨2020年は感染症対策のため、ありとあらゆるイベントが自粛・中止を余儀なくされました。博多祇園山笠もその流れを受けて、「延期」という形をとりましたが、実質的な中止といっても過言ではありません。
あれから一年がたち、日本社会には二つの流れができつつあります。一つは社会を2019年以前に戻そうとする人々、もう一つは「新しい生活様式」のもとで、新型コロナ対策中心の社会を目指そうとする人々です。
まだ後者の発言力が強いものの、イベントや娯楽を復活させるため、前者も負けてはいません。規模を縮小しても博多祇園山笠を執り行ったのは、社会を元に戻そうと奮闘する人々の強い思いがあったからでしょう。清道旗や白提灯を見て、そう思わずにはいられませんでした。
2022年は変化の年になると信じています。来年こそは山笠が博多を駆け抜けるでしょう。自由や喜びを人から奪おうとする、行き過ぎた新型コロナ対策やその狂信者には屈しません。
撮影日:2021年7月13日
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