【施設紹介】JR名松線 伊勢奥津駅(三重県津市)―名張への夢途切れた山間の終点

今回は三重県津市の山奥にある、伊勢奥津駅をめぐります。思った以上に山奥過ぎて、降りた瞬間ビックリしました。

同駅は名松線の終点として、松阪から来た列車が折り返していきます。建設当初は三重県名張まで延伸する予定でしたが、その夢はついに叶うことなく、静かな山奥で道は途切れました。

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▲伊勢奥津駅駅舎

駅舎は津市八幡出張所との複合タイプになっています。建物全体のうち、駅舎が占める割合は2割程度しかなく、右端に小さな駅入口が開口していました。

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▲伊勢奥津駅前の風景

一応、名松線に沿って国道422号線が通っているものの、駅入口は国道とは真逆にあります。駅前から伸びる道は狭く、駅前通りというよりもむしろ、「集落内の生活道路」と呼んだ方がふさわしいかもしれません。

駅前に広がる集落はかつての伊勢本街道・奥津宿で、古い建物に当時の繁栄ぶりを見ることができます。

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▲津市伊勢奥津駅前観光案内所施設

駅舎(出張所)のすぐ横には、観光案内交流施設が設置されています。伊勢奥津での滞在中、ここでお茶のもてなしを受けました。土産物を購入することも可能です。

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▲伊勢奥津駅給水塔

車止めのすぐ横には、蒸気機関車が走っていた頃の痕跡として、給水塔が保存されています。無煙化されるまでは、小柄なC11形が名松線を走っていました。

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▲伊勢奥津駅待合室内部

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▲ホーム側から駅待合室を眺めて

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▲駅名標

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▲車止めから駅ホームを眺めて

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▲伊勢奥津駅で出発を待つキハ11松阪行き

かつては島式ホーム1面2線に加え、側線も備えた立派な造りでしたが、気動車化・本数減・駅舎改築により、とうとう1面1線の棒線ホームになりました。厳しい状況に置かれていますが、地元住民の熱心な存続活動により、伊勢奥津駅には今日も列車の音がします。

撮影日:2021年8月9日
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