万葉線で撮りまくる!加越能鉄道の古豪から低床車まで盛りだくさん

富山地方鉄道射水線と聞いて、ピンとくる人は少ないでしょう。それもそのはず。なにせ、1980年の廃止から40年もたっているのですから。

そんな射水線のうち、全区間が消滅したわけではありません。富山新港によって分断された区間の西側、すなわち越ノ潟~六渡寺の間は、加越能鉄道に譲渡されたことで、現在も「万葉線新湊線」に名を変えて現存しています。

万葉線の終端部がやけに路面電車らしくないとは思っていました。射水線由来の区間と知って、腑に落ちたのは言うまでもありません。

今回は万葉線の「旧射水線区間」をたずねて、高岡駅前にやってきました。これから電車を撮影しながら、一路越ノ潟を目指します。

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▲高岡駅前に入る「ドラえもんトラム」

高岡駅前に出ると、ちょうど「ドラえもんトラム」がやってきました。乗降扉が「どこでもドア」になっているのが面白い。

ここ高岡が藤子・F・不二雄氏の出身地という縁もあって、このような電車が走っているほか、高岡駅前にはドラえもんの像まであります。藤子不二雄漫画のファンなら、氷見とともに、ぜひ押さえておきたい場所です。

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▲七夕飾りの中を通る「ドラえもんトラム」

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▲高岡駅前通りを走る「ドラえもんトラム」

駅前通りに移動すると、道の両脇を七夕飾りが彩っていました。よし、ここで万葉線を撮影しよう!先ほど見た「ドラえもんトラム」と、獅子舞ラッピングのMLRV1000形を写真に収めました。

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▲高岡駅前通りを走るMLRV1000形(獅子舞)

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▲高岡駅前に入るMLRV1000形

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▲高岡駅前からMLRV1000形で越ノ潟へ

高岡駅での撮影を終えたところで、越ノ潟に向かいます。つい先ほど撮影した獅子舞ラッピングの電車に乗って、万葉線の初乗車が始まりました。最初のうちは都会の路面電車らしい風景が続き、やがて郊外に入ると、専用軌道が現れます。

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▲米島口車庫につどうデ7070形

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▲保存車デ5022は富山地方鉄道射水線の貴重な生き残りだ

ふと左手に古い保存車両が見えました。よく見ると、それは射水線から万葉線に転属して、ながく事業用に使われてきたデ5010形ではありませんか。その貴重な生き残り・デ5022が、沿線で大切に保管されています。

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▲越ノ潟駅に到着

六渡寺から旧射水線区間に入ると、速度は依然として40キロのままですが、心なしか速くなったような気がします。郊外の住宅地を進むと、やがて大きな橋が見えてきました。まもなく富山新港への玄関口・越ノ潟に到着です。

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▲越ノ潟駅に停車中のMLRV1000形

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▲越ノ潟駅が2線だったころの名残り

越ノ潟駅で外に出ると、すぐ目の前に富山県営渡船の発着所がありました。まもなく対岸から船がやってくるようです。撮影に手ごろな場所を見つけ、船を撮りながら時間をつぶしました。

さて、帰りはそのまま高岡駅に戻ってもいいですが、それだけじゃ面白くない。沿線の様子を知っておこうと、一駅隣の海王丸駅まで歩いてみることに。

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▲富山県営渡船 越の潟発着場

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▲米島口で見たデ7074が越ノ潟に停車中

海沿いということもあって、線路沿いには漁村のような風情が漂っていました。しばらく進むと、練習帆船として活躍した「海王丸」(初代)が見えてきます。昭和5年に竣工した、日本丸の姉妹船にあたる存在です。

途中で線路を渡り、海王丸駅に入っていきます。線路沿いを進むと、使われていないホームが見えてきました。海王丸駅の前身にあたる、越ノ潟口駅跡です。

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▲越ノ潟口駅跡(海王丸駅の前身)

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▲新湊大橋をバックに走るMLRV1000形

海王丸駅に到着したところで、再び撮影に入ります。MLRV1000形のオリジナル塗装車と、古豪のデ7073を収めました。あとは越ノ潟から折り返したデ7073で、高岡駅に戻るだけです。

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▲海王丸駅

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▲海王丸駅を出発するデ7073

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▲海王丸からデ7073で高岡駅前へ

空が薄暗くなったころ、高岡駅前行きのデ7073が到着しました。帰りは古い路面電車で、つりかけ音を聞きながら過ごします。専用軌道区間では最高速度まで上げて、性能をフルに活かした走りが見られました。

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▲デ7070形の運転台



併用軌道区間に入ると、見る見るうちに空が暗くなっていき、高岡駅前に戻ってきたころには、すでに夜景が広がっていました。なんとか明るいうちに万葉線を撮影できて、十分に満足しています。

撮影日:2021年7月29日
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