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【施設紹介】JR長崎本線 湯江駅(長崎県諫早市)―半分空っぽの木造駅舎

今回は長崎県東部、諫早市にある湯江駅をめぐります。

2022年秋の西九州新幹線開業にともない、特急街道の歴史に幕を下ろす肥前山口~諫早間にある駅です。旧高来町の代表駅にあたり、諫早方面からの列車数本が同駅で折り返します。

JR長崎本線湯江駅駅舎
▲駅舎正面

駅舎は国道とは真逆の西側に面しています。方向といい国道との位置関係といい、常磐線の小高駅にそっくりな立地です。

JR長崎本線湯江駅内部
▲駅ノートが置かれた待合室

すでに無人化されているため、日中の駅舎内はひっそりと静まり返っています。待合室にはベンチやテーブルが置かれ、その上には駅ノートもありました。

JR長崎本線湯江駅窓口
▲旧窓口・券売機

JR長崎本線湯江駅旧駅員事務室
▲旧駅員室

旧窓口はふさがれておらず、窓越しに旧駅員室を見ることができます。あらゆる備品が取り払われたことで、かつての事務室はがらんどうとしていました。

JR長崎本線湯江駅内部
▲ホーム入口

JR湯江駅本屋とホームを繋ぐ階段
▲駅舎とホームを繋ぐ階段

ホームは駅舎よりも一段高い場所にあります。数段のコンクリート階段が、両者を繋いでいました。この場所には上屋がないため、雨天時にホームを利用する際は、雨傘が必須です。

JR長崎本線湯江駅駅名標
▲駅名標

JR長崎本線湯江駅
▲湯江駅構内全景(跨線橋から見下ろして)

湯江駅では折り返しや待避が行われるため、2面3線の国鉄型配線が採用されています。跨線橋が2つのホームを繋いでいる、やや広めの構内です。

JR長崎本線湯江駅ホーム
▲湯江駅ホームは2面3線の国鉄配線

現在は専ら2両編成の電車が発着する関係で、長いホームの大半は草生していました。

西九州新幹線が開業すると、いよいよ特急も通らなくなり、幹線としての風格は完全に消え去るでしょう。この先、湯江駅を待ち受けているのはどんな運命なのでしょうか。

撮影日:2022年8月
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