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【施設紹介】JR日田彦山線 大行司駅(福岡県東峰村) ※水害前

今回は福岡県中央部、東峰村にある大行司駅をめぐります。かつての宝珠山村中心部に近く、それを見下ろすように立地しているのが特徴です。

里山に溶け込んだ木造駅舎は、同駅の名物として長年親しまれてきましたが、水害のため被災。土砂崩れのため、駅舎は跡形もなく消えました。その後、被災区間の再開を願い、木造駅舎が村によって再建されるも、JR九州は不採算を理由に鉄路復旧を拒否。被災区間は自動車交通(BRT)による復旧が決まっています。

そんな大行司駅には水害前、2010年春に一度だけ訪問しました。何気なく訪問したつもりですが、あの時はまさか「村から鉄道が消える」とは思ってもいませんでした。

水害前の日田彦山線大行司駅
▲被災前の駅舎

駅舎はホームより数メートル下に置かれています。背後の山々が、赴きある駅舎のいい引き立て役になっていました。

水害前の日田彦山線大行司駅
▲駅舎待合室内部

無人の駅舎内部は、地元住民によって清潔に保たれていました。かつての駅員室は特に活用されていないらしく、ガランドウとしています。

水害前の日田彦山線大行司駅
▲窓口から見たかつての駅員室

水害前の日田彦山線大行司駅
▲駅舎からホーム側を見て

水害前の日田彦山線大行司駅
▲ホームから駅舎を見返して

駅舎とホームの間には、数十段もの階段がひかえています。そこからホームにかけて、黄色いハンカチがいくつも掲げられていました。

水害前の日田彦山線大行司駅
▲ホーム全景

階段を上り切ったらホームに到着です。交換可能な2面2線の相対式ホームが配置されています。

1~2両のディーゼルカーが行きかうのみですが、国鉄時代には長編成も走ったのでしょう。やけに長いホームが印象に残っています。

水害前の日田彦山線大行司駅
▲駅から夜明方面を眺めて

水害前の日田彦山線大行司駅
▲駅ホーム上の待合室

駅ホームもじっくり見たところで、大行司駅の散策は完了です。あの風景を一生忘れることはないでしょう。

撮影日:2010年3月30日
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COMMENT

海彦山彦

匙加減

おはようございます。
wraさんが、この駅舎を訪れた後、この駅舎の管理も兼ねて地元の女性がカフェ「匙加減」を始めました。しかし、その直後にあの水害で店も駅舎も線路も流され。。。
その地元の女性とは、その後東峰村の災害ボランティア活動で知り合い、共に3年に渡り汗を流す仲間となり、今は村内の別の場所でお店を再開しています。大行司駅は、私にとってそんな思い出と縁のある場所です。

2023年01月24日(火)06:11