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【祝】福岡市地下鉄七隈線「博多~天神南」延伸開業!一番列車を見に行った

ついにこの日が訪れました。

これまで、空港線からの乗り換えが不便だった福岡市地下鉄七隈線のうち、天神南~博多間が延伸開業を迎えました。工事現場の陥没をうけ、予定よりも2年遅れての開業です。

今回は記念すべき一番列車に乗ってみようと、早朝の博多入りを思い立ちました。福岡近郊の交通網が充実している以上、こういった出来事は今後少ないでしょう。だからこそ、見に行かないという選択肢は皆無でした。

しかし一つ問題があります。それは「どうやって博多入りするか」ということ!七隈線の博多始発は5時30分と早く、その日のうちに行くとしたら、まず公共交通機関はムリです。

ここで忘れちゃいけないのが、クロスバイクという心強い味方の存在です。片道2時間半と所要時間はかかりますが、あれを使えば宗像から福岡市まで無理なく行けます。こうして七隈線開業を祝うべく、福岡へのポタリングが決まりました。



3度目の真夜中ポタリング


5時半の七隈線始発に間に合わせるため、深夜2時に起床。軽く朝食を済ませたのち、2時半に自宅を出ました。当然ながら、どこもかしこも静寂に包まれています。こうして深夜帯を自転車で走るのは、昨年夏(山笠朝山)、今年正月(初日の出)に続いて3度目です。

これから旧3号線に沿って西に進んでいきます。この時間帯の交通量は少なく、長距離トラック以外はほとんど目にしません。3時を過ぎたころ、西鉄新宮駅の近くまでやってきました。

西鉄新宮駅で夜間滞泊する西鉄600形

ここで駅に目をやると、ホームに西鉄600形が2編成見えました。人の気配はどこにもなく、街灯が車体をほんのり照らし、怪しげな雰囲気を漂わせています。道のりはまだ半分。始発まで2時間を切ったところで、福岡市東区に入りました。

福岡市に入ると、これまで順調だったペースが一気に鈍化しました。とにかく赤信号が多く、2つに1つは引っ掛かるほど。おそらく、暴走族や悪質な爆走運転を防ぐため、深夜帯はあえて流れを悪くしているのでしょう。赤信号にイライラしながらも4時半、ようやく博多中心部に入りました。

開業直前の櫛田神社前駅


まずは延伸区間唯一の中間駅「櫛田神社前」の様子を見に行きます。

福岡市地下鉄七隈線の櫛田神社前駅

大博通りを越えてキャナルシティ方面に向かうと、きれいな駅出入口が見えてきました。すでに数人のファンが集まり、駅が開く瞬間を今かと待ち構えています。

福岡市地下鉄七隈線の櫛田神社前駅

自転車を降り、駅出入口を見ながら歩いていると、目の前の出入口がいち早く開きました。シャッターがまだ半分も開いてないのに、待機していたファンは次々に駆け下りていきます。彼らレイルファンにとって、「大垣ダッシュ」の苦労は決してムダじゃないのかもしれません。

これ以上ゆっくりはしてられません。

福岡市地下鉄七隈線の櫛田神社前駅

自転車を置く場所を決めてから、博多駅に行かないと乗り遅れます。まず博多駅の駐輪場に向かうと、あいにく営業時間は6時からでした。どこに駐輪しようかと思いながら大博通りを進むと、祇園町でようやく路上駐輪場を発見!ここでいったん自転車から離れます。

朝からみんな気合入ってるなぁ


時計を見ると5時を過ぎていました。急ぎ足で博多駅に向かい、地下鉄乗り場を探します。とうに人の長い列ができており、駅が開くのを今かと待っていました。

列を見ると、数人がテレビ局の取材を受けています。念願の延伸開業というだけあって、地元メディアのクルー陣や、重たそうな機材類が見えました。物々しい駅前を歩き、ようやく列の最後尾を発見。あとは駅入場を待つばかりです。

ほどなくして、列が動き出しました。真新しい階段を下ると、どこもかしこも新品だらけの改札口が見えてきます。まだ早朝というだけあって、はたして人の入りはどうかと気になっていましたが、こういうときのレイルファンに時間の早さは関係ありません。予想通りの混雑具合でした。

ホームに到着すると、すでに3000A系が扉を開けて待っていました。乗車率はそれほど多くなく、空席もちらほら残っています。座席前の空間を見つけ、そこに落ち着いたところで後は出発を待つばかり。

5時30分。ささやかなセレモニーにあわせ、博多発橋本行きの一番列車は動き出しました。なお、本格的な延伸セレモニーは前日行われたそうです。

福岡市地下鉄3000A系車内

一番列車の感慨に浸る間もなく、ものの数分で櫛田神社前、天神南と駆け抜けていきます。かつて七隈線を利用していた頃、博多から天神南までを15分かけて移動していました。それがたったの3分に短縮されたことで、「利便性の高まり」を感じたのは言うまでもありません。

今回は橋本まで行かず、天神南で列車を降ります。ここで乗客の半数が下車しました。いったん駅外に出ると、いつの間にか明るくなっています。ここから歩いて櫛田神社駅に向かい、続いては同駅訪問に移ります。

福岡市地下鉄3000A系

先ほど見てきた出入口から、いよいよ櫛田神社駅に入ります。さすがは櫛田神社の最寄りというだけあって、観光拠点に特化した造りなのが特徴です。コンコースには山笠や商人文化をPRする壁画・垂れ幕があるほか、博多の特産品を展示するスペースも置かれています。

最後は3000A系で一駅移動して、博多駅に戻りました。

博多港で船撮り


博多駅到着後、ホームや空港線との連絡通路を見てからポタリングに復帰します。この駅の連絡通路もそこそこ長いですが、空港のような「動く通路」が設置されたことで、移動時における負担は軽減されました。

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▲九州酒造びらきイベントの顔出しパネル
(ご酒神様に追いかけられるふつかよわしの図)


朝の大博通りを歩き、自転車を止めた祇園駅に向かって移動します。かつての陥没現場や櫛田神社前駅を経て、上川端商店街への入口に着きました。七隈線効果なのか、朝から多くの人が行きかうアーケードを横目に、櫛田神社の門をくぐります。

七隈線延伸を2年遅らせた原因の陥没現場
▲かつての陥没現場

振舞いぜんざいもあった上川端商店街
▲上川端のアーケード

桜満開の櫛田神社
▲櫛田神社

福岡市博多区冷泉公園の桜並木
▲冷泉公園の桜並木

祇園町駐輪場で自転車を回収したら、この日の「やるべきこと」は全て終わりました。しかし、これでもう帰るのはもったいない!ついでに何かやれないかと思い、ベイサイドプレイスに向かいました。やるのはもちろん...船撮りですよ。

博多港に来るのは2週間ぶりです。あのときは時間帯の関係もあって、あまり船撮りできずに終わりました。ちょうど朝ですから、国際航路のニューかめりあ&クイーンビートルはもちろん、九州郵船もぼちぼち出入りしているでしょう。

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国際航路のにぎわいを確認してから、ベイサイドプレイス奥の岸壁に向かいます。ここで「本来いるはずのないもの」を見つけてビックリしました。そこにいたのはなんと野母商船の「太古」!調べてみると、この日がちょうど運休日に指定されていました。

博多港では1時間かけて撮影を行い、最後にクイーンビートル&九州郵船「フェリーきずな」の出入港シーンを動画収録して帰路につきます。

スルー気味の新宮&古賀に寄り道


七隈線・博多港とボリューミーな撮影をこなしても、まだ簡単に帰らないのが僕の旅。自転車で宗像に戻りつつも、その途中でいくつか寄り道しました。

博多区に鎮座する千代森神社
▲桜満開の千代森神社(博多区千代)にて

まずは西鉄新宮駅の近くにある、新宮神社に立ち寄ります。それから桜スポットをいくつか回り、新宮漁港が見渡せる海岸に出ました。松原に覆われている関係で、それほど見る機会はありませんが、新宮漁港から津屋崎にかけての海岸線は、地元民ならぜひ見ておきたい絶景スポットです。

福岡県新宮町に鎮座する新宮神社
▲新宮神社に居る猫

続いて古賀市では、駅前商店街と古賀神社を訪れました。ここまで来ると疲れも溜まってくるわけでして、進むペースの低下を感じながら、ペース配分に気をつけていきます。福津市内で昼食を済ませ、14時を過ぎたころ宗像市に入りました。



▲今回収録した動画です。
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撮影日:2023年3月27日
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