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【旅行記】ムグンファ号に乗りまくる韓国旅2023 1日目(2)―慶全線を乗りとおす

2023年9月、5年ぶりに韓国を訪れました。

今回のおもな目的はKORAILムグンファ号の乗車です。昼食を済ませ、釜田駅から順天行きムグンファ号1943列車に乗車します。この日のゴールは、ホテル最寄りの光州松汀駅です。先はまだまだ長い!



高速化された慶全東線(釜田~順天)


低床ホームからムグンファ号車内に入ると、リクライニング席が並んでいました。車内の基本構造は、台鐵莒光号や14系客車によく似ています。指定された席に落ち着き、あとは出発を待つばかり。

ムグンファ号車内
▲慶全線ムグンファ号車内
釜田から光州松汀まで通しの運用だ


13時4分、列車は定刻通り釜田駅を発車しました。これから短絡線を通って京釜線に入り、慶全線との分岐点・三浪津駅を目指します。標準軌ということもあり、安定した走りが続きます。それともう一つ、ほぼ各駅停車とは思えないほど、高速でかっ飛ばす区間が多いです。

釜田から順天までの所要時間は約3時間。けっこうな時間を車内で過ごす以上、飲み物を用意する必要がありました。そこで、乗車前に駅構内のコンビニに立ち寄り、KASSビールとペットボトルのお茶を買い求めました。

韓国の物価は意外と高く、日本なら150円程度で買えるお茶が、なんと2000ウォン(≒200円)もします。この後、何度も物価高騰の洗礼を受けることになりました。

ムグンファ号で長時間を過ごすなら飲み物を買っておこう
▲KASSビールを飲みながら過ごす

三浪津駅を発車後、列車は左に大きくカーブして慶全線に入りました。2000年代まではひなびたローカル線でしたが、大規模なルート変更・複線電化工事を経て、順天以東は高規格幹線に生まれ変わっています。コンクリートの無機質な区間がえんえんと続くのを見て、もう少し前に来るべきだったと後悔しました。16時14分、順天駅に到着。

順天駅前で暇つぶし


とうとう全羅南道に入りました。

ここ順天駅では2時間半の待ち時間があります。まずは駅裏手にある鉄道官舎街を訪ねてみることに。情緒ある風景を活かし、「鉄道文化村」という名称で町おこしに活用されているそうです。

街中を歩いていると、ツルとムツゴロウのマスコットに目が行きました。ここ順天市のご当地キャラクター「ルミ」と「トゥンギ」です。日本や台湾に後れを取っていた韓国のご当地キャラ界も、ここ数年で急速に進歩したような気がします。

KORAIL順天駅前と順天市ゆるキャラ
▲順天駅に到着!乗り換え時間は2時間ある
(左下のイラストは順天市マスコットのルミ&トゥンギ)


駅裏手に出ると、踏切のモニュメントが見えてきました。どうやら鉄道文化村に着いたようです。たしかに古い官舎は残っているものの、大幅にリフォームされているせいか、台湾の類似物で得るような感動はありません。淡々と撮影を済ませ、順天駅前に戻ります。

ちょうど夕食どきですし、事前に調べておいた駅前食堂でペッパン(韓国式定食)をと思いましたが、なんと、2人以上でなければ注文できないとのこと。韓国の食堂でぼちぼち見かける「謎ルール」に泣かされ、空腹のまま順天駅に舞い戻りました。

幸い駅構内にコンビニがあります。弁当はないかと探してみるも、なんと軽食類しかありません。その中から一番腹持ちの良さそうなものを探し、10切れ分のキンパブを購入しました。

ローカル色濃い慶全西線(順天~光州松汀)


順天で残された時間は、ホームで列車を撮りながら過ごします。先ほど列車を降りたホームを見ると、釜田から乗ってきた車両が停車しています。どうやら、そのまま光州松汀行き1975列車の運用に入る模様。

閑散とした慶全線ホームとは対照的に、全羅線ホームは混雑しています。龍山行きKTXが到着すると、彼らはたちまち列車内に吸い込まれ、ホームは元の静けさに戻りました。

これから進むのは、慶全線で最もローカル色の強い区間です。複線電化された順天以東とは対照的に、昔ながらの非電化単線が維持されており、本数も一日数本しかありません。こういった区間を期待していました。18時44分、順天駅を発車。

韓国コンビニで買ったキンパブ
▲駅構内のストーリーウェイで購入したキンパブをつまみながら

ここからはアメロコが列車をけん引します。先頭から轟音が聞こえてくる中、次々に踏切を通り過ぎました。順天以西にはカーブも踏切も多く、スピードはそれほど出ません。ローカル線の鈍行列車らしい雰囲気になってきました。

KORAIL慶全線筏橋駅
▲ローカル色漂う筏橋駅

筏橋駅を過ぎると、ついに空は真っ暗闇に包まれました。光州松汀までの2時間、ただひたすら無心になって過ごします。もし日中だったら、いったいどんな風景が見えたでしょうか。

KORAIL慶全線西光州駅
▲意外と歴史の浅い西光州駅

光州市街地が近づくにつれ、駅間距離が短くなってきました。ビル群の灯りを見ながら過ごすこと数分、列車の終点・光州松汀駅に到着です。

KORAIL光州松汀駅ホーム
▲光州松汀駅に到着

ホームに降りると、おりしも光州行きの9501系「通勤列車」が停車中でした。エンジン音がすさまじく、轟音を通り越して騒音の域に達しています。翌日はこの列車にも乗る予定です。

9501系やムグンファ号を撮影していると、つい最近登場したばかりの「ITX-マウム」も入線しました。しっかり撮影したところで、駅を離れて今晩の宿に向かいます。

光州地下鉄に初乗車


今回予約したホテル「Athene Motel」は、市中心部よりにあります。これから地下鉄を利用して、ホテル最寄りの雲泉駅に向かう予定です。さっそく階段を下りて地下鉄乗り場に向かうと、ほどよいタイミングで列車が来ました。

ちなみに、光州地下鉄にもマスコットがいて、名前は「シンガ」といいます。釜山と同じく列車モチーフで、耳掛けマイクを付けているのが特徴です。胴体があったりなかったりと、イラストによって外見は異なります。

光州地下鉄のゆるキャラ「シンガ」
▲光州地下鉄マスコット「シンガ」

釜山以外の地下鉄に乗るのは初です。座席は相変わらず固いものの、バケット式を採用しており、お尻と背中をしっかり包み込んでくれます。おかげで不快感はなく、意外にも座り心地のいい座席でした。

光州地下鉄車内
▲座席は硬いが座りやすい

光州地下鉄雲泉駅
▲雲泉駅に到着

10分は乗ったでしょうか。雲泉駅で地下鉄を降り、夜の光州市街地に繰り出します。さすが全羅道一の大都市なだけはあって、夜遅い時間帯でも人通りは多いです。歩くこと5分、ついにホテルが見えてきました。

ラブホ色残る「ATHENE MOTEL」に一泊


ホテルを確認したところで、近くにあるコンビニで夕食用の弁当を買っておきます。先程食べたキンパブだけでは足りず、何か胃袋に入れておかないと、体がもたないと感じたからです。

かつては粗悪品の多いイメージだった韓国のコンビニ弁当も、日本と変わりない水準にまで進化しています。どれも美味しそうですが、悩みに悩んだ挙句、炭火プルコギ弁当を選びました。購入後、店内の電子レンジで温めてから店を出ます。

韓国セブンイレブンの炭火プルコギ弁当
▲ホテル横のセブンイレブンで買った弁当が夕食

この日の宿は「Athene Motel」というホテルで、Booking.comからの予約です。簡単な朝食付きで4000円台と、このあたりでは最もコスパのいい部類に入るのではないでしょうか。

ホテルに入ると、真正面奥に小窓が見えました。ここで予約証明を見せて名前を伝えると、それでもうチェックインは完了。パスポートを見せることもなく、鍵とアメニティ入れを受け取りました。

指定された部屋は3階にありました。室内はビジネスホテル然としていますが、どことなくラブホテルっぽさもあります。アメニティ入れを開けると、歯ブラシや髭剃りと一緒に、マッサージオイルや「いかがわしいもの」も入っていました。モーテルという名の通り、連れ込み宿としての性格もあるのでしょう。

シャワーを浴びてすっきりしたところで、弁当を開けました。プルコギ系の弁当には汁気の多いものもあり、扱いに気を付けないと、飛び散る可能性があります。テーブルにティッシュを敷き、その上に弁当を置いていただきました。普通に美味い!

列車の都合上、翌朝はちょっと早めに動きだします。さっと食事を済ませ、寝床に落ち着きました。2日目も無事過ごせますように...。

撮影日:2023年9月7日

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