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【旅行記】ツイてない男の台湾旅2023 2日目―シェアサイクルyoubikeに初挑戦!

台湾旅2日目は花蓮から始まります。

これから恩人を訪ねて鳳林に向かい、そのまま台湾を反時計回りに一周するコースをとる予定です。恩人は91歳と高齢でしかも連絡を取っていないため、すでに亡くなっている可能性があります。鳳林訪問は一か八かの賭けでした。



袋小路の弔い


主要駅とはいえ、鳳林に停車する列車はそれほど多くありません。適当に起床するわけにもいかず、花蓮駅を9時ちょうどに発車するプユマ号406次を利用することにしました。鳳林で1時間の滞在時間を挟み、後続のプユマ号308次で高雄に向かう予定です。

今回宿泊した「洄瀾窩青年旅舎 Hualien Wow Hostel」には、簡単な朝食サービスが付いています。一般的なホテルの朝食は、7時ごろからの提供開始が多いですが、ここは8時からとやや遅めです。朝食開始に合わせて起床し、2階のフリースペースに向かいました。

朝食はフリースペースの卓上に用意されていました。メインは食パンです。トースターでパンを2枚焼き、上にチーズ・ハム・コーン等を載せていただきました。

食事を終えたところで荷造りを済ませ、ついにチェックアウトします。ここは駅前と利便性が良いし、おまけに設備も充実しており好印象でした。機会があれば、また利用することになるでしょう。

花蓮駅は見ないうちに様変わりしていました。芸術的な造形をした橋上駅舎がたっています。あちらは入場専用らしく、出場時は従来の駅舎を通るよう、動線が分離されていました。列車到着までの間、新駅舎を散策しながら時間をつぶします。

花蓮駅に停車する台鐵EMU3000形

改札を抜けてホームに上がると、ほどなくしてEMU3000形の新自強号が到着しました。すぐ頭上では、空軍機が耳をつんざく轟音を放っていきます。新型電車を撮影しているうちに、406次が滑りこんできました。乗り遅れないよう、急いでホームを移動します。9時00分、花蓮駅を発車。

鳳林までの道のりはそう長くありません。ものの30分で目的地に到着しました。DR2700形が走っていた頃とは比べ物にならないほど、台東線の利便性が向上しています。そして、より幹線らしく進化を遂げているじゃないですか。

どんよりとした雲に覆われた花蓮県鳳林鎮

さっそく恩人を訪ね、駅前商店に向かいました。そこにいたのは親世代のおじさん店主でした。おそらく、この人がご子息なのでしょう。さっそく恩人の写真を見せて消息を訪ねると、ここで驚愕の事実が判明しました。

「その人はもう亡くなったよ。隣に住んでいた人で、いつ亡くなったのかは知らない。家族も鳳林にはいないみたいだよ。」

あまりにも予想外の答えが返ってきて、あっけにとられました。恩人が亡くなっていることは想定内でしたが、まさか「ただの隣人」だったとは!隣に住んでいる関係で、たまに手伝いに来ていたのでしょう。

店の隣を見ると、空地になった場所が見えました。
前回ここに来たときは、たしかに古い家があったのを覚えています。かつて恩人はそれを指差し、「これは日本時代に建てられた家だ」と話していましたが、なんとそれがご自宅だったのです。
詳しい経緯を話してくれた店主にもお礼を伝え、土産物を一袋分買っていくことに。

恩人が「広東系台湾人」としてどんな生い立ちを持ち、鳳林をどう見てきたか。その記憶は僕が継承しています。残念な結果に終わりましたが、もうこれ以上悔やむことはないと思うことにしました。

台湾陸軍LVTP-5装甲輸送車
▲LVTP-5装甲車

次の列車が来るまでの間、駅周辺を散策しながら時間をつぶします。とはいえ雨模様ですから、広範囲を歩くわけにはいきません。駅前通りを進むと、台鐵の古い客車が保存されていました。その隣には装甲車も展示されています。

鳳林鎮民広場に保存されている台鐵35TP32866号客車
▲台鐵通勤客車35TP32866

保存車両をじっくり観察していると、左手にチクリと刺激を覚えました。
この時期、「小黒蚊」ことヌカカには気を付けたいものです。ひとたび刺されてしまうと、少なくとも一か月以上、激烈なかゆみと付き合わねばなりません。
急いで左手を見ると、ゴマ粒大のハエが付いています。小黒蚊だ!すぐさま叩き潰すも時遅し、手の甲は自分の血に染まっていました。

ここからは完全に「薬局探しモード」です。地図をもとに5分ほど歩くと、小さな薬局が見えてきました。さっそく店員に「黒蚊子に刺された」と傷口を見せると、勧められたのはなんとムヒ!自宅にもあるんだよそれ...。
もっと他にないかと聞いたところ、現地メーカーの軟膏を渡されました。さっそく購入して、傷口周辺に塗りたくります。これから何度も痒くなると思うので、その都度塗っていきたいところです。

似て非なる別物に変わった南廻線


無事薬を購入したところで、いよいよ鳳林駅に戻ります。これから新左営行きのプユマ号に乗車して、4時間もの長時間乗車をへて高雄に向かいます。

10時54分、花蓮方面からTEMU2000形が滑りこんできました。リクライニングシートに落ち着き、あとは高雄到着まで動きません。昼食は車内販売時に購入して、おなじみ台鐵弁当をいただくつもりです。

プユマ号座席テーブルに乗った茶裏王

プユマ号は順調に台東線を南下し続けます。あれだけ長閑な雰囲気だったこの路線も、電化・ルート変更ですっかり様変わりしました。小さな駅を次々に通過していき、台湾の脊梁に発する大河を横切っていきます。かつて、先人たちが汗水流して開拓した苦労を偲ぶ時間すら与えられません。

やがて車内販売が回ってきました。さっそく台鐵弁当を買い求め、簡単な昼食とします。製造地が異なるせいか、台北駅で購入した弁当とはレイアウト・一部具材に独自性があります。

富里でおじさんが隣に座ってきました。数日シャワーを浴びていないのか、体臭が鼻を突きます。自分でも体臭を気にしているのか、清涼菓子を食べだしました。これで幾分か臭いも落ち着くでしょう。いい人みたいですし、極力気にせず過ごしたいと思います。

台東を過ぎると、いよいよ南廻線に入ります。これから先の区間を通るのは、2013年7月以来、およそ10年ぶりです。前回は普快3671次で通りました。あれから電化・ルート変更が行われ、同線を取り巻く環境は一変しています。はたして、どんな光景が待っているでしょうか。

海岸線が見えてくると、旧線トンネルが離れていきました。電化に際して、海側にせり出した新ルートが誕生しています。根本的な風景は昔のまんまですが、何かが違います。雰囲気が違うのでしょうか。前にも同じ区間を通っているにもかかわらず、新規路線を通っているような感覚を覚えました。

長大トンネルを抜けて屏東県に入ると、養魚場が次々に見えてきました。ここまでくれば高雄はもうすぐです。このあたりの観光地といえば、とくに四重渓温泉は気になる存在ですが、今回は時間の関係でパスします。14時51分、高雄駅に到着。

安倍元総理の銅像を訪ねて


高雄では1~2時間の滞在を予定しています。メトロで草衙駅に移動して、そこから自転車で安倍元総理の銅像がある「保安堂」に行く予定です。

高雄メトロ草衙駅

宿のある嘉義までは、17時25分発の自強号146次に乗車します。これに間に合えばOKです。けっこう時間に余裕があるので、ゆっくり滞在できます。

高雄市草衙駅前のyoubike

高雄駅から草衙駅までは電車一本で行けます。ここから保安堂まで2キロほど離れているため、ここで前日登録したばかりのyoubikeを利用します。空いている自転車を見つけ、緑色のボタンを押して悠遊カードをかざすと、車輪の錠が外れました。それでは気を付けていきましょう。

地図だと近くみえた保安堂も、実際に移動してみるとかなり遠くにあることが分かりました。徒歩ではなく自転車を選んで正解でした。ものの15分で保安堂に到着。

高雄市保安堂の安倍晋三像とうらたつき

安倍元総理の銅像はすぐに見つかりました。
日本国内では左派・守旧派・マスコミの恨みを買い、生前から今日に至るまで幾度とない誹謗中傷やでっち上げを受けていますが、台湾では銅像が建てられるほど評価されています。北方領土問題・対露政策では同意できない面もありましたが、個人的に尊敬している政治家ということもあり、今回何としても高雄に寄りたいと考えていました。

ついでに保安堂内に入ると、管理人とおぼしき男性から声をかけられました。日本から来た旨を伝えると、ここがどういった経緯で建立されたのか、詳しく教えていただきました。最後にお供え物を奉納して保安堂を後にします。

新型電車EMU3000形に乗る


無事に保安堂訪問を済ませたら、あとは高雄駅に戻るだけです。
本来であれば、高雄港まで新造船「澎湖輪」を見学しに行くところですが、そうなると高雄駅到着は146次到着のギリギリ前になってしまいます。行程を詰め込んだことで、これまで何度も痛い目にあいました。嫌な予感がしたので、澎湖輪はスルーして高雄駅に直帰しました。

高雄の駅チカ「高雄駅一番街」
▲高雄駅一番街

高雄駅に停車中の台鐵E1000形回送列車

券売機で146次の切符を買い、到着まで20分の余裕をもってホームに下ります。空いた時間を利用して、次々に到着する列車を写真に収めました。17時25分、新自強号146次が入線。

高雄駅に停車中の台鐵EMU3000形

今日最後のランナーは、登場したばかりの新型特急電車EMU3000形です。真新しい車内に落ち着くと、ほどなくして列車は動き出しました。

EMU3000形といえば特別車「騰雲座艙」ですが、この車両には連結されておらず、かわりにバーカウンターが設置されていました。とくに使われていないらしく、カウンターはガランドウとしています。

夜の嘉義駅舎内部

新自強号は今どきの特急型らしい走りを見せてくれました。小刻みに揺れるE1000形「PP自強」とは比べ物にならないほど、居心地のいい電車です。たしかに座席は硬いですが、これならまだ許容範囲だと思いました。18時30分、嘉義駅に到着。

台鐵嘉義駅とうらたつき
▲嘉義駅に到着!

和と華が交差する文化路夜市で


この日の宿は駅前にある「波士頓大飯店(ボストンホテル)」。レトロ駅舎を簡単に撮影したのち、ホテルに移動します。

嘉義市のホテル「波士頓大飯店」客室内

あれ、思ったよりも古い外観じゃないですか。とりあえずチェックインを済ませ、自分の部屋に向かいます。Agodaのような予約サイトに表示される室内画像には、いろんな撮影テクニックを駆使してきれいに見せたものが多く、実際にはオンボロだったりします。ここもその「典型例」でした。

荷物を置いて室内を一瞥すると、老朽化した設備が目につきました。一応擁護しておくと許容範囲です。とはいえ、窓枠には埃が溜まっており、こりゃ典型的な安宿だなと思いました。

嘉義市の観光スポット文化路夜市

身軽になったところで、フロントに鍵を預けて夕食を食べに行きます。少し離れた場所にある文化路夜市に足を運んでみました。それほど大規模ではありませんが、食べ物を扱う屋台が軒を連ねています。

屋台を見ていると、北京ダック風の食べ物に目が行きました。さっそく麻辣味のソースを着けてもらい一本購入。のちほどホテルで食べたいと思います。

阿霞火鶏肉飯の鶏肉飯・粉腸湯

嘉義といえば鶏肉飯を忘れてはいけません。近くに「阿霞火鶏肉飯」という人気店で夕食にしました。鶏肉飯と豚モツスープ(粉腸湯)を注文。他の有名店に負けず劣らずの美味です。

夕食を済ませてホテルに戻り、先ほど買った北京ダック風をたいらげ、これにて満腹になりました。シャワーを浴びて就寝。

撮影日:2023年12月12日

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