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【旅行記】ツイてない男の台湾旅2023 3日目―youbikeで行く台南郊外の史跡めぐり

3日目は「五分車」でおなじみ虎尾糖廠と、台南の奥座敷「関子嶺温泉」をめぐるつもりでした。前日の夜、ホテルで旧Twitterを覗いていると、驚愕の情報に出くわしました。

なに、虎尾糖廠がまだ操業していないと?

例年、虎尾の砂糖工場は12月10日ごろに操業を開始します。今年は少し遅めに始まるかもしれないという、衝撃的な情報でした。ただ、発信元はあくまでも一個人のツイートにすぎず、これが正確かどうかといわれたら疑問符が付きます。それでも万が一のことを考え、虎尾行きを回避することにしました。

「虎尾回避」ができたのは、台湾滞在があと数日残っていたからです。いったん虎尾を後回しにして、帰国前日に台北から弾丸往復する行程を組みました。虎尾に新幹線駅があるからこそできる「奥の手」です。



隆田駅からyoubikeで烏山頭ダムへ


当初は5時起きして虎尾に行くつもりでしたが、こうもなると早起きする意味はありません。少し遅めに起床して荷造りを済ませ、7時半にチェックアウト。8時ごろの電車で隆田に向かいます。

民国亡命政権の旗マスクを着けた嘉義駅前の眠った熊

嘉義近郊の関子嶺温泉がこの日のゴールですから、大移動はありません。どうせ嘉義駅に戻ってくるのだからと、大きな荷物はコインロッカーに預け、身軽になったところで移動開始。

嘉義駅前の可愛い動物の置物
▲可愛い動物たちの置物

台鐵嘉義駅ホーム

これから八田與一技師でおなじみ烏山頭ダムをたずねます。最寄りの隆田駅から路線バスも出ていますが、今回はシェアサイクル「youbike」での移動を行います。8時40分ごろ、隆田駅に到着。

隆田駅前にある阿伯早点の蛋餅
▲阿伯早点の蛋餅

まだ朝食をとっていません。駅前にテイクアウト専門の朝食店があるというので行ってみることに。「阿伯早点」と書かれたのぼり旗が目印です。蛋餅と豆乳を注文しました。
気さくなオバチャンが注文を受けて料理を作ります。僕が日本人だと分かるや、たいそう喜んでおられました。

簡単な朝食を済ませたところで、いよいよ自転車移動が始まります。駅前に駐輪された自転車から一台選び、地下通路を通って駅裏口に出ました。ここからは道なりです。線路に沿いに道を進むと、やがて八田技師にちなんで命名された「八田路」に出てきます。

隆田駅からペダルをこぐこと30分。ダム施設を活用した歴史公園「烏山頭水庫風景区」が見えてきました。料金所で入場料を支払い、ダム敷地内に入っていきます。あいにく「八田與一記念館」は定休日とのこと。

烏山頭ダム堤体
▲烏山頭ダムに到着

駐車場に自転車を置き、ここから徒歩散策に移ります。八田技師の銅像が目的地です。平日ということもあり人は少なく、敷地内は静まり返っています。それだけに歩きやすいし、人目を気にすることもありません。

烏山頭ダムの資材運搬用蒸気機関車
▲烏山頭ダム建設時に活躍した蒸気機関車

やがて古い機関車が見えてきました。ここまで来れば八田技師の銅像まであと少し!南国台湾の風景を楽しみながら、所用15分で目的地に到着しました。

烏山頭ダムの八田與一技師銅像
▲八田技師銅像

台湾でも特に慕われている日本人ということで、八田技師の銅像前はとくに清掃が行き届いています。しっかり手を合わせ、嘉南平原の安寧を祈りつつダム散策を終えました。

新営駅からyoubikeで旧烏樹林糖廠へ


続いては新営近郊にある「烏樹林休間園区」に向かいます。シュガートレイン「五分車」が観光用途で保存されている、かつての製糖工場を活用した歴史公園です。この日は虎尾に行かない分、ここで五分車をしっかり見ておきたいと思います。

台鐵新営駅
▲新営駅に到着



隆田駅から数駅移動して、新営駅で列車を降りました。ここ新営に立ち寄るのは今回が初です。移動する前に、糖業鉄道の廃線跡を少しだけ辿ってみました。
台鐵新営駅のすぐ横にはかつて、糖業鉄道のホームがありました。現在は歴史公園として整備されており、当時の鉄道施設が保存されています。五分車の動態保存も行われており、休日を中心にトロッコ列車が走っている模様。

新営駅周辺の散策を済ませ、再びyoubikeの世話になります。烏山頭ダムのときと同様、往復10キロ以上の道のりですが、普段からロングライドをしているだけに不安はありません。右側通行にも慣れてきました。

台南市東山区に鎮座する北勢寮泉福堂とうらたつき
▲北勢寮泉福堂にて

田園地帯を7キロは進んだでしょうか。ときおり寺廟の横に大木が生えた集落もあって、見ごたえある景色が続きました。少し疲れが出てきた頃、五分車のレールが見えてきました。あと少しで烏樹林に到着です。

烏山頭ダムと同様、烏樹林休間園区も閑散としていました。動態保存用のDLが側線に横たわり、職員によるペンキ補修を受けています。来訪者の姿はなく、どこを歩いても僕一人だけ。そんな中でも、台糖直営の土産物屋は営業していました。

台糖リュウガン味アイスキャンディー
▲リュウガン味のアイスキャンディーで体を冷やした

よし、さっそく台糖名物アイスキャンディーをいただこうじゃないですか。リュウガン味を購入して、五分車を鑑賞しながらいただきます。ほのかな甘さが疲れた体に染み渡り、キンとした冷たさが体のほてりを冷ましてくれます。

台鐵新営駅ホーム
▲新営駅に戻ってきた

最後に烏樹林駅の木造駅舎を訪ねました。後年補修されたとはいえ、日本家屋様式の木造駅舎が持つ趣はそのまんま失せていません。駅員室を改装した資料館もしっかり見たところで、烏樹林を後にします。

関子嶺温泉「旧龍田屋」で濃厚泥湯を満喫!


新営から嘉義に戻り、これから関子嶺温泉に向かうべく荷物を回収します。バスの時間まで1時間以上あるのを確認して、遅い昼食タイムに入りました。

嘉義駅地下通路のKANOペイント
▲嘉義駅の地下通路にて

前日夜に続いて、この日も嘉義名物の鶏肉飯をいただきます。駅前に店を構える「嘉義火鶏肉飯 直営総店」に入りました。この店はカウンターで先に注文・支払いを済ませる方式をとっています。ここはオーソドックスに、鶏肉飯・味噌汁を注文しました。

旧嘉義公売局を活用した嘉義市立美術館
▲旧嘉義公売局

まだバスはやってきません。空いた時間を利用して、旧嘉義公売局を活用した施設「嘉義市立美術館」に立ち寄りました。今どきのレトロ建築を活用した施設らしく、おしゃれなカフェや書店が入居しています。

旧嘉義公売局館内旧嘉義公売局館内の階段
▲旧嘉義公売局館内

嘉義客運嘉義転運站
▲嘉義転運站にて

時間つぶしを終え、駅前のバス停にやってきました。あと少しで関子嶺行きのバスが到着します。ところが、いくら待っても来ません。それでも粘り強く待つこと15分、ようやく温泉行きバスが停車しました。

嘉義転運站に停車する路線バス
▲やあ組長

これから行く関子嶺温泉は、嘉義からバスで約1時間の場所にあります。けっこうな山奥ながら、利便性の良さから定番の保養地として親しまれている「台南の奥座敷」です。今回は日本統治時代に建てられた旅館にルーツがある、関子嶺温泉大旅社に一泊する予定です。予約なしの飛び込みですが、うまく宿泊にこぎつけるでしょうか。

嘉義駅出発から30分後、夜を迎えました。郊外に入ったらしく、窓の外に見えるのは一面の漆黒です。あれだけ乗っていた乗客は一人、また一人、とバスを降りていき、とうとう白河転運站で貸切状態になりました。運転士が行先を尋ねるので、関子嶺まで行くと答えました。

嘉義駅を出てから1時間20分後、関子嶺温泉に到着しました。バスを降りた瞬間、嘉義とは空気が異なるのを感じました。森林の香り、渓流の音。大自然の恵みが人に癒しを与えます。

関子嶺温泉大旅社
▲関子嶺温泉大旅社が今晩の宿

関子嶺温泉旅社はすぐ見つかりました。フロントで一泊したい旨を伝えると、すぐに話が通りました。宿泊料金1000元を支払い、部屋の鍵を受け取ります。簡単な日本語が通じるので、台湾に不慣れな人でも安心して宿泊できると思います。

夜の関子嶺温泉
▲夜の関子嶺温泉

出発前に食べた鶏肉飯がまだ腹に残っています。コンビニはここから10分歩いた先にしかなく、近くにあるのは個人経営の商店だけ。近隣のレストランも割高ですし、夕食はパスして、夜はひたすら温泉だけを満喫することにしました。

ちなみに、関子嶺の名物グルメには地鶏とジビエ料理があります。温泉街にはとくに地鶏を扱う店が多く、骨付きを豪快に焼いたものや、甘辛く炒めたものなど、バリエーション豊かな地鶏グルメをいただけます。2人以上で来たときは、ぜひ夕食にどうぞ。一人で食べるにはちょっと高い&多いかも…。

夕食をパスした僕は、さっそく身軽になって室内風呂に籠りました。蛇口をひねると、出てきたのは灰色の泥水!源泉に近いせいか、火傷しそうなほど熱いですし、オイリーな香りがします。

水で少し冷まして入浴開始!湯船に泥が溜まっていて、体に塗りたくると泥パックのようになります。1時間かけてじっくり温泉を楽しみ、この日の入浴を終えました。

就寝前に改めて、虎尾糖廠について調べてみました。すると、五分車はすでに運行開始していることが判明。これで明日の予定が決まりました。

始発バスで新営に向かい、それから斗南経由で虎尾に入りたいと思います。この場合、到着が9時以降になるため、午前中に撮影できる五分車は1本だけになるでしょう。

午後は斗六から台鐵で北上し、台中・苗栗に立ち寄りながら、台北に戻っていくルートでいきます。いざ4年ぶりの虎尾へ!

撮影日:2023年12月13日

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