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【旅行記】ツイてない男の台湾旅2023 4日目―関子嶺→虎尾→台北間の大移動

いつ廃止されてもおかしくないと噂されながら、しぶとく生き残る虎尾糖廠の五分車(シュガートレイン)。2023-24シーズンも無事操業がはじまり、元気にサトウキビを運搬しています。

台湾滞在4日目はそんな五分車を撮影すべく、宿泊先の関子嶺温泉から虎尾に向け移動していきます。



朝風呂を楽しんで始発バスに乗る


五分車はもっぱら午前中の早い時間帯に運行されます。これに間に合わせようとしたら、関子嶺温泉を7時過ぎに出発する始発バスで、白河・新営方面に出なければいけません。

関子嶺温泉大旅社の最も古い部分

出発時間は早いですが、それでも朝風呂には入っておきたい!ということで、5時起きして部屋風呂に向かいました。
前日分の湯をすべて抜いたことで、湯船の底には泥が溜まっていました。まずはそれを体中に塗りたくり、泥パックにしてからお湯を張ります。美肌効果のある関子嶺名物泥パック。はたして効果はいかほどに?

泥パックが乾燥した頃、朝風呂用のお湯が溜まりました。熱いので少し冷ましてから入浴します。起床してからここまで20分かかりました。7時00分にはチェックアウトしたいので、6時半まで朝風呂を満喫します。

関子嶺温泉大旅社

関子嶺温泉の泥湯を心行くまで堪能したら、あとは荷造りを済ませてチェックアウトするだけです。
ここで一つ忘れていました。まだ館内を散策していません。日本統治時代の「龍田屋」に由来する建物をじっくり観察してから、7時00分をめどにチェックアウトします。
大規模なリフォームを受けており、度重なる増築で迷路のようになっていました。畳敷きの部屋も用意されており、昭和の香りがかすかに残っています。そんな関子嶺温泉大旅社を堪能したところで、いよいよ本日最初の移動に入っていきます。

関子嶺温泉旧温泉街
▲旧温泉街から新温泉街(高台)を見上げて

関子嶺温泉火王爺廟
▲火王爺廟

せっかくここまで来たからには、温泉街を無視できません。日本統治時代に整備された旧温泉街から、軍人の鍛錬用に整備された階段「好漢坡」を通り、かつて神社があった嶺頂公園を目指します。
つづら折りの坂をショートカットするように、凄まじい傾斜の階段が伸びていました。これが好漢坡です。ついドラマ水滸伝を思い出し『兄弟無数』を口ずさみながら登ったのは内緒。

兄弟相逢三椀酒~兄弟論道兩杯茶~兄弟投緣四海情~兄弟交心五車話...

関子嶺温泉新温泉街
▲高台にある新温泉街

少し汗ばんできた頃、ようやく好漢坡を上りきりました。ここからチョット速足でいきます。神社跡を少し観察してから、発車3分前に嶺頂公園のバス停に到着しました。

台湾木材故事館
台湾木材故事館

関子嶺温泉嶺頂公園
▲白河行きバスが発着する嶺頂公園

関子嶺温泉から見た嘉南平原
▲関子嶺温泉から平地方面を眺めて

行きは嘉義客運のバスでしたが、帰りは新営客運のバスに乗って移動します。新営駅に直接行く便がないため、途中、白河転運站での乗換えがあります。
白河で待っていたのはミニバンでした。思ったよりも窮屈な車内ですが、ここまで来れば新営は目と鼻の先です。8時25分、新営転運站に到着。

新営ですぐに乗り継ぎできればよかったのですが、あいにく次の列車まで20分以上開いています。ここで朝食タイムにしました。駅前に「小豆荳早餐店」という朝食店があるのを見つけ、さっそく入店することに。
気さくなオバチャンに鉄板麺(胡椒味)・豆乳を注文して、軒先のテーブルに落ち着きます。背後ではジュウジュウと麺の焼ける音がして、スパイシーな香りが漂ってきました。これは絶対にうまいはず!
5分もしないうちに鉄板麺ができました。いかにも胡椒らしい、奥行きのある辛さが食欲をそそります。大満足のうちに朝食を終えました。

虎尾糖廠の五分車を撮る


これから区間快車で斗南に向かいます。やってきたのは、現代ロテム製にしてはやけに垢抜けたデザインの新車EMU900形でした。EMU800とはまた一味違う走りを満喫しながら、斗南までの時間を過ごします。

台鐵EMU900形車内電光表示器

橋上駅舎が開業したことで、斗南駅はやや雰囲気を変えていました。旧駅舎の位置は変わらず、これまで通り来訪者を出迎えてくれます。ここで台西客運のバスに乗り換え、あとは虎尾に向かうだけです。
それにしても暑い。12月中旬とはいえ、9月なみのような熱波が押し寄せていました。薄着を持参しておいて正解です。

斗南駅を発車する台鐵EMU900形
▲斗南駅を発車するEMU900形区間快車

斗南駅前のクリスマスツリーと台西客運バス
▲まだ暑いけど季節はクリスマス

灼熱の斗南駅でクリスマスツリーと写るうらたつき

虎尾には10時頃に到着しました。この時間帯であれば、最低でも1本ぐらいは撮れるでしょう。
その前にやることが一つあります。虎尾鎮立図書館がレンタサイクルを受け付けている噂を聞き、真相を確かめるべく聞きに行ってみました。ところがなんと、自転車について何の情報も得られないまま、なぜか図書カードを作らされてしまいました。
とんだタイムロスに出遅れてしまいましたが、ここまで来た以上、たとえ歩いても撮りに行くしかありません。こういう時のために、体力を温存してきた甲斐がありました。どうしても徒歩は嫌だという人は、市街地でタクシーを手配してから撮りに行きましょう。

気を取り直して進むこと15分、やがて五分車の線路が見えてきました。
少し前に線路周辺の改修工事があったらしく、線路脇に遊歩道ができていました。それと引き換えに、旧西螺線のレールが一部はがされています。一帯が垢抜けたことで、あの雑然とした「トワイライトゾーン」というべき景色は消えかけていました。

虎尾郊外に出ると遊歩道は終わり、いつもの光景に戻りました。ここからひたすら歩き続け、高鐵の高架下をくぐりぬけ、ついには旧繁殖場駅に到達しました。今回はここで折り返します。
運よくサトウキビ満載の列車が近づいてきました。砂煙を立てながら迫ってきます。バイクで並走する踏切番のおじさん、けたたましく鳴る警笛、サトウキビの発酵した香り。これを4年待ちわびてきました。



2023年12月に運行開始した虎尾糖廠の五分車

無事、五分車を撮影・動画収録したところで市街地に戻ります。
ここで右腕にチクリと痛みを覚えました。見ると、またしてもヌカカ(小黒蚊)に噛まれているじゃないですか。急いで軟膏を塗り、迫りくる痒みに備えます。結局のところ、台湾滞在6日間で2か所をヌカカに噛まれました。
歩いている間にも、灼熱の光が容赦なく腕を焼いていきます。真冬だというのにおそるべし台湾

斗六に向かうバスが来るまで時間があります。行きがけに見えた碗粿(ワーグイ)の店が気になり、立ち寄ってみました。ぶっきらぼうなオバチャンが店番をしています。
いったい何年ぶりのワーグイでしょうか。2014年1月に台北の広州街夜市で食べたっきり、口に入れた覚えがありません。ブルンとした記事の中には、豚の煮込みと甘い醤油あんが入っていました。
小腹を満たしたところで、台糖の直営店に向かいます。前日に続き、台糖名物アイスキャンディーをいただきました。12月なのに真夏気分を味わったところで、虎尾滞在は完了です。

台中捷運におためし乗車


虎尾での五分車撮影が終わり、いよいよ台北に戻っていきます。道中、気になる場所に寄り道しながら、時間をかけて移動するつもりです。
まずは数年前に開業したばかりの台中捷運に乗車します。スケジュールの都合上、高鐵台中駅から大慶までと短いですが、駅と車両を少しでも記録できればOKです。

石榴駅の木造駅舎
▲いつか立ち寄りたい石榴駅

ここで面白いことに気づきました。今乗っている電車は途中、新烏日で自強号待避のため数分停車します。上手く乗り継ぎできれば、台中捷運で大慶に先回りできるじゃないですか!いっちょ試してみましょうか。

新烏日駅でいったん列車を降り、台中捷運乗り場に向かいます。さあ順調に乗換えだと思いきや、ホームに降りた瞬間、乗るべき電車のドアが閉まりました。タッチ差かよ…。
線路を1本挟んで、斗六から乗ってきた区間車が見えます。数分後、無情にも台中方面へと走り去っていきました。大慶に先回りする作戦失敗です。

無人運転が行われている台中捷運の車内

気を取り直して台中捷運のお試し乗車を続行します。無人運転の電車はまだ真新しく、乗り心地は快適そのものです。数分かけて大慶に到着。
台鐵ホームに降り立ち、数分の接続で台中に向け移動します。

台鐵大慶駅ホーム
▲台中捷運から台鐵に乗り継ぎ

大慶駅に到着する台鐵EMU800形区間車

台中駅では20分以上の待ち時間がありました。さっそく旧駅舎まで足を運び、保存車両を見て回ります。
ここで素敵な出会いが待っていました。台中駅鉄道文化園区のマスコット「鉄鹿」です。いつの間にかこんなに可愛いキャラクターが誕生していたとは!着ぐるみ版も積極的に稼働しているみたいですし、今後に期待できます。
駅散策を終えてホームに上がり、余った時間はホームに停車中のEMU3000形を撮りながら過ごします。短時間ながら充実した台中滞在になりました。

猫裏喵親子公園に台湾ご当地キャラ界の星を見る


台中から乗車するのはE1000形のPP自強号。この旅はじまって初の乗車です。虎尾からここまで鈍行移動が続き、疲労が出てきだしました。ようやくリクライニングシートに落ち着き、一気に力が抜けました。

これから立ち寄るのは、苗栗郊外にある「猫裏喵親子公園」という、苗栗県マスコット「猫裏喵」をテーマにしたファミリーパークです。ここに同マスコットの置物があるというので、どうしても行ってみたいと計画してきました。
もちろん今回もyoubikeを活用します。ただ、これまで使ってきた自転車とは違い、バージョンアップされていないyoubike1.0という古いタイプです。乗り方が若干異なるだけに、うまく利用できるか・・・それだけが気がかりでした。

苗栗県ゆるキャラにちなんだ猫裏喵親子公園

空が薄暗くなった頃、苗栗駅に到着しました。急がないと日没に間に合いません。暗くなる前に公園で用を済ませ、駅に戻りたいところです。
悠遊カードをかざす位置は、自転車を固定させる台座側にありました。さっと自転車を動かし、2キロ離れた公園に急ぎます。もしyoubikeがなければ断念する所でした。所要15分で公園に到着。
日没間際とはいえ、公園内は多くの家族連れでにぎわっていました。大きな遊具がいくつもあって、子供を遊ばせるにはもってこいの場所です。そんな中に「猫裏喵」はデーンと鎮座していました。親子連れの邪魔にならないよう、置物をさっと記録して公園を後にします。

個人的に猫裏喵は台湾ご当地キャラ界の星だと思っています。キャラクターなんて可愛くてなんぼの世界ですが、ここ台湾には、個性を出しつつ愛され、なおかつ定着するキャラクターがあまり出なかった過去があります。国自体を代表するオーベアや、台中駅の鉄鹿くんといったライバルが沢山いる中で、ぜひ奮闘してほしいなと、陰ながら応援している存在です。

用を済ませて苗栗駅ホームのベンチに落ち着くと、やがて空は真っ暗闇に包まれました。次に来る自強号で台北に向かいます。
やってきたのはPP自強号でした。車内は立ち客が出るほどの混雑ぶりですが、ちゃんと座席を確保しているので座って移動できます。疲労が蓄積していたのか、いつの間にか一眠りしていました。
音の変化に気づいて目を覚ますと、列車はすでに地下トンネルを進んでいます。軽く伸びをして、降りる支度を済ませました。

やっぱりウマイ!三和夜市のモンゴル焼肉


とうとう台北に戻ってきました。これから定宿最寄りの台北橋駅に向け、メトロを乗り継いでいきます。
4年ぶりの台北は平穏そのものでした。これでもコロナ騒動は日本以上に激しく、寸分たがわぬ厳重対策が求められていたそうです。日本人以上に進んでコロナ対策をする人が多かっただけに、今後どうなるやらと心配でしたが、日台両国ともにアフターコロナへと舵を切りました。

台北近郊に泊まるならヘイベアーカプセルホテル

20時頃、台北橋駅に到着しました。あとは定宿まで目を閉じても行けます(嘘)。無事ヘイベアーカプセルホテルにチェックインしたのち、重い荷物はロッカーに置き、身軽モードになりました。
これから夕食タイムです。行先はもちろん三和夜市!行きつけのモンゴル焼肉店でがっつり食べようという魂胆です。
とうとう4年ぶりの三和夜市にやってきました。路地にぎっしり並んだ屋台、時おり漂うバター菓子の香り…どれも懐かしいものだらけです。この瞬間、僕にとってのコロナ騒動は完全に終結しました。

三和夜市菜更香蒙古烤肉

三和夜市を歩いてみて、ふと気づきました。モンゴル焼肉店が2つあるじゃないですか。今回はいつもの「大周蒙古烤肉」ではなく、未開拓の「菜更香蒙古烤肉」でいただくことにしました。基本的な注文方法・サービス・値段は、両者ともにほぼ同じです。
とにかく野菜が不足しています。皿いっぱいに野菜を盛り付け、牛肉と一緒に焼いてもらいました。白飯・スープ・ドリンクバーがおかわり自由で、お値段180元ですから超お得です!
こちらも「大周」と同様、沙茶醤がよく効いています。暑いのでしっかり飲み、ごはん・スープもおかわりして満腹になりました。一日中動き回りましたし、たまには食べすぎても良いでしょう。

今回は夜市に長居せず、ホテルに戻ってシャワーを浴び、少し早めに就寝します。関子嶺温泉からここまでよく移動しました。

5日目は台北首都圏から動きません。台湾神宮跡・安坑ライトレールをメインに、台北近郊の気になる場所に立ち寄れたら合格点です。起床時間が遅くなっても大丈夫!

撮影日:2023年12月14日

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