国重要文化財・彦根城「馬屋」に入る(滋賀県彦根市)

彦根城馬屋(国指定重要文化財)が無料開放されているとのことで、見に行ってみることにしました。

この馬屋は内堀と外堀に挟まれた場所にあり、近くには佐和口多聞櫓の他、彦根城博物館や天守閣への入口があります。馬がつながれていた場所には、当時飼われていた馬と同じ大きさという馬像が置かれていました。


▲今となっては貴重な城内の馬屋


▲(説明)馬屋

 馬屋は、二の丸佐和口多聞櫓のすぐ北側に位置するL字形をした建物で、北側に潜戸(くぐりど)をつけた門があり、内部には、21もの馬立場・馬繋場が設けられ、東端には馬を管理する小部屋が付けられています。
 屋根は、杮葺(こけらぶき)で、壁は、上を大壁とし下を簓子下見板張(ささらこしたみいたばり)となっています。
 この馬屋には、常時藩主の馬十数頭がつながれていました。
 建立年代は明らかではありませんが、元禄年代(1688~1703)頃と考えられています。この馬屋は、全国の近世城郭内に残る大規模なものとして、他に例がなく昭和38年7月1日に重要文化財に指定されています。



▲江戸時代の馬を再現した人形



 


▲(説明)馬屋の構造

 馬の居る馬立場は、前方の馬つなぎ柱2本と、広報の押柱2本で区画されています。前方の馬つなぎ柱には、手綱通しの金具が上下2段に設けられており、ここに馬の手綱を縛りました。また、上部には桁を渡し、一対の猿耳を取り付けて馬の胴部に回す腹掛けを固定していました。
 一方、床は板張りとなっていますが、その下を擂鉢状の漆喰製叩きとし、もっとも低くなる中央に甕を1つ配しています。馬の排泄物を処理し易くするための工夫です。



▲馬屋の目の前にある内堀

彦根城には馬屋や天守閣など、江戸期からの建築物が数多残されています。確かに、ひこにゃんや「ゆるキャラ(R)まつり」も良いかもしれませんが、こういった文化財を間近で見てみるのも歴史の勉強になり、有意義な経験ができると思います。

撮影日:2012年10月
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