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ハラワン祠跡(花蓮県玉里鎮)―変形鳥居がたつ原住民集落の神社跡

台湾東部 花蓮県玉里鎮楽合地区には、原住民アミ族が居住するハラワン(楽合)集落があり、日本統治時代に建立された神社の跡が一部残されています。

花蓮港庁玉里街落合に鎮座したハラワン神社跡

ハラワン集落は省道台9線沿い、言い換えると玉里市街地から数キロ離れた場所にあります。日本統治時代当時、ハラワン集落は大字落合に属していましたが、戦後、落合は中国語で同音の楽合に改称されました。

花蓮県玉里鎮ハラワン神社跡
▲ハラワン集落周辺の地図

花蓮県玉里鎮ハラワン集落花蓮県玉里鎮ハラワン集落
▲ハラワン集落入口に立つ「楽合勇士」の像
ここから集落へは、秀姑巒渓の支流・楽合渓沿いの小さな農道を通ります。

しばらく進むと、前方に農薬散布中の農家さんを発見。「危ないから急いで通りなさい!」と急かされながら進むこと数分、目的地のハラワン集落に到着しました。

花蓮県玉里鎮ハラワン集落

谷間に建物が立ち並ぶ長閑な原住民集落です。願わくは、一度でいいからネイティブのアミ語を聞いてみたい・・・。

花蓮県玉里鎮ハラワン神社跡

メインストリートから外れ神社へ続く小道を進むと、小さな鳥居が見えてきます。

花蓮県玉里鎮ハラワン神社跡鳥居
▲旧ハラワン祠鳥居

形は神明系ですが、亀腹付近が変形されています。鳥居にしては若干不自然に見えますが、果たしてこれは日本統治時代当時のものでしょうか?

花蓮県玉里鎮ハラワン神社跡花蓮県玉里鎮ハラワン神社跡

鳥居の背後には、石灯篭が左右に置かれています。破損個所もコンクリートで補修されており、神社跡がいかに大切にされてきたかが分かると思います。

花蓮県玉里鎮ハラワン神社跡

鳥居から向かって右にはキリスト教会があり、拝殿・本殿跡には集会所が立っています。このように、かつての境内は集落の中心地として活用されています。

花蓮県玉里鎮ハラワン神社跡
▲「哈拉灣神社」の石碑

ハラワン祠参道階段
▲参道階段

参道からハラワン集落を眺めて
▲参道からハラワン集落を眺めて

拝殿跡からハラワン集落を眺めて
▲拝殿跡からハラワン集落を眺めて

花蓮県玉里鎮ハラワン神社跡

最後に、鳥居と青々とした空を一緒に撮影。

亜熱帯ということで夏場は非常に暑いですが、川の流れる音が心地いい場所でした。また訪れる機会があれば、現地の高齢者から様々な話を聞いてみたいです。

撮影日:2013年6月2日
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神社台湾花蓮県

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